2024年11月16日(土)東京・後楽園ホール『Krush.167』の対戦カード発表記者会見が、9月25日(水)都内にて行われた。
アマチュアボクシングの強豪である木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)がK-1に転向、今大会でデビュー戦を行うことが発表された(対戦相手は近日中に発表)。
木村は2001年4月12日、岐阜県出身の23歳。4歳から14歳まで空手を学び、第3回~第9回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会7連覇を飾る。小学4年生からはオリンピック出場を目指してボクシングも始め、以下の成績を収めて国内トップクラスの選手として活躍したサウスポー。
・2022年女子ボクシング世界選手権大会出場・第20回全日本ボクシング選手権大会 女子バンタム級準優勝・2019年ボクシング アジアユース選手権大会出場・第17回・第18回全日本女子ボクシング選手権大会 女子ジュニア・フェザー級優勝・第30回全国高等学校ボクシング選抜大会 女子ライト級優勝(大会優秀選手賞 受賞)
会見に出席した木村は「ボクシングを辞めて、そのあとすぐキックボクシングに来ました。蹴りは空手の時にやっているんですが、キックボクシングって今までやってきた空手やボクシングとは違う印象です。挑戦者の気持ちでどんどんこれからK-1を盛り上げていきたいと思っているので、初戦は絶対KOで勝ちたいと思っています」と挨拶。
K-1に転向した理由は「元々K-1ジム目黒で大学時代にアルバイトをしていて、トレーナーとしてミットを持っていました。その関係で内田康弘会長からボクシングを辞める時に、キックボクシングでプロでやらないかとお誘いを受けて。やろうかなって軽いノリで最初は決定して。練習していくうちに楽しいとなって、K-1でベルトを獲りたいと思って本格的に始めました」と説明。
K-1ジム目黒を選んだのは「その時にボクシングジムも調べていたんですが近くになくて。たまたまK-1ジム目黒で募集していて、本当にたまたま縁があって来ただけです。これも何かの縁かなと思うし、たまたまバイトで来たけれど、それがなかったらキックボクシングをやってないと思うので内田会長に看守したいです」という。
なせプロボクサーにならなかったのかとの質問を受けると「あまりなろうと思わなくて。プロの女子は試合時間が1R2分なんですけれど、私のスタイル的に2分だけだと足りなくて見合って終わってしまうので。だから3分の戦いがしたいなと思って。それと空手が凄い好きなので、また蹴りの競技に来れたのが嬉しく思っています」と答える。
今年の4月にジムへ入り、「ボクシングをしている時は距離が遠いと言われていたんですが、蹴りがあると私のボクシングの距離では普通と言われるので、キックボクシングをやるとより遠い距離での戦いが求められるので距離感が難しいと思っています」と、まだ難しい部分はあるとしながらも、「私の目標は王者になりたいので、王者とすぐにやることです」と最短でベルトを巻きたいと言い放つ。
どれくらいでKrushおよびK-1の王座に辿り着きたいかと聞かれると「相場が分からないんですけれど、早ければ早いほどいいので次でも大丈夫です」と、なんと2戦目でタイトルマッチでもいいと言ってのける。
ボクシング時代もK-1やKrushの試合を見ていたと言い、「空手あがりのK-1選手を見ていて、ちょこちょこ友だちがいたので、そういう機会に後楽園ホールに足を運んで観に行ったりしていました。あとジムでバイトをしていた時代は先輩方の試合を拝見させてもらっていて、カッコいいなと思っていました」とする。
その中で女子の試合を見てどう思っていたかとの質問を受けると「ボクシングの技術で言ったら誰にも負けないと思っているので、蹴りがあったらどうなるのか、挑戦したくて来ました。ボクシングの技術だけで言ったら私が一番だと思っているので、私の土俵に引きずり込んで戦っていきたいと思っています」と自信満々。
ポイントを競い合うアマチュアボクシング出身でも倒せる自信があるのか、そう問われると「アマチュアボクシングのイメージはタッチゲームみたいなポイントを取って的確な場所に当てるのが目的で、まさにそういうボクシングをアマチュア時代にしていました。だから倒せるのかって自分も不安になることがあるんですけれど、パンチ力はけっこう自信があって。しかも女子は6オンスで戦うので。プロボクシングの女子は8オンスなので、6オンスで人を殴るのはあまりないので凄く楽しみにしています」と笑顔に。
空手時代の蹴り技で得意としていたのは何かと聞かれると、「それは内緒にしておきたいので(笑)。でも調べたら出てくると思うので『木村萌那 空手』で調べてください(笑)」とのこと。
そして最後には「最近、女子の大会も少なくて中には女子のキックボクシングは面白くないと思う人もいると思いますが、私は絶対にそういう風にはさせない。誰よりも面白い試合をしたいと思うので、よろしくお願いします」との決意表明をした。