24歳とは思えない貫録があるピナール(C)K-1
2024年9月29日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』にて、8名参加ワンデイトーナメント「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」一回戦で、タイのヨードクンポン・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム)と対戦するオランダ“マイクスジムの超新星”カン・ピナール(Mike's Gym)が、タイトル奪取へ意気込みを語った。
ピナールは、ジョーダン・ピケオーやストーヤン・コプリヴレンスキーが所属するオランダの名門Mike's Gym(マイクスジム)の超新星。23年2月にマイクスジムで武者修行をした与座優貴が「強いと思った」選手の一人でトーナメントの台風の目になりそうだ。
ヨードクーポンはルンピニー、ラジャダムナンの二大スタジアムで活躍後、14年からGLORYを主戦場に-70kgトーナメントで優勝。21年1月にはK-1で野杁正明と対戦する予定だったが、コロナ禍の影響で中止に。23年にタイで開催のRWSでは8名参加のウェルター級王座決定リーグ戦に出場し、ファイナルまで勝ち進んだ。
与座からは「K-1ファイターはこうあるべきということを教えてもらった」
――ピナール選手は、何歳から格闘技を始めたのでしょうか?
「父親がブルース・リーが大好きで、その影響で13歳からキックボクシングを始めて、11年くらい経ちます」
――K-1については、どんな印象がありますか?
「旧K-1は小さい頃からずっと見ていました。バダ・ハリやグーカン・サキに憧れていて、セーム・シュルト、アーネスト・ホーストの試合をよく覚えています。あとは、ピケオーやストーヤンが同じチームにいるので、今のK-1もよく見ています」
――そのK-1に参戦することはどう思っています。
「K-1は世界的に大きなブランドですから、参戦することができてとても光栄で興奮しています。自分がK-1ファイターになれたのは誇らしいです。何より日本のファンに自分のスキルを見てもらえるのが、今から楽しみです」
「ローキックです。相手の間合いを詰めて、ローキックを当てるところを見てほしい。あとはスタミナには自信があります。諦めない気持ちは、誰にも負けません」
――ブルース・リーの影響を受けている?
「相手をバッタバッタと倒すことは影響を受けているかも。あとは逆境に置かれても諦めないところとか。マイクスジムはトレーナーが限界を引き出してくれるので、それも自分の力になっています」
――今回のトーナメントで、気になる選手はいますか?
「とくにいません。今は自分のことに集中しています」
――一回戦の相手のヨードクーポン選手の印象は。
「とてもアグレッシブな選手で、攻撃しても打ち返してきますね。タイ人と試合をするのは今回が初めてなので、具体的な戦略は言えませんが、相手にペースを握られないように自分の試合をしたいと考えています」
――ピケオー選手やストーヤン選手がK-1で活躍していますが、何かアドバイスはしてもらっていますか?
「2人とも共通して言っていたのは、『まずは攻めていけ。プレッシャーを与えろ』と。試合を支配して、絶対に逃げないで勝負をすれば日本のファンは受け入れてくれると言われました。マイクスジムのファイターは、みんな絶対に諦めないハートを持っています」
――与座優貴選手とスパーリングをしたようですが、覚えていますか?
「もちろん。非常にいいファイターで、常に攻めてくる姿勢とかは自分も参考になりました。K-1ファイターは、こうあるべきということを教えてもらいました。日本で再会するのが楽しみです」
――マイク会長からのアドバイスは。
「試合を支配しろと、気持ちを引かないで戦えと言われました」
――ワンデイトーナメントで勝つため必要なことは、何だと思いますか。
「一つひとつの試合を勝つ、全力を注ぐということ。次のことを考えると足をすくわれてしまうので、目の前の試合に集中することが大事だと思っています。次の試合のことは、勝ってから考えます」
――最後にトーナメントへ向けての意気込みをお願いします。
「今回のトーナメントは絶対に優勝します。自分が65kg級で最強だと証明し、世界に名を広めます」