【PANCRASE】ライト級王座戦・雑賀 ヤン坊 達也「リベンジしなくちゃいけない相手」×久米鷹介「最後まで全力で駆け抜けていきたい」＝9月29日（日）立川

　2024年9月29日（日）東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 347』（U-NEXT配信）のライト級キング オブ パンクラス チャンピオンシップの調印式が13日、都内にて行われた。 ▼ライト級キング オブ パンクラス チャンピオンシップ 5分5R雑賀ヤン坊達也（DOBUITA）#1位/第7代王者 11勝(9KO)5敗久米鷹介（ALIVE）挑戦者 25勝7敗4分 　第9代KING OF PANCRASISTの雑賀ヤン坊が初防衛戦に臨む。挑戦者は4月に粕谷優介をフルマークの判定で下した久米鷹介に決定した。 　両者は、2021年12月のライト級王座統一戦以来の再戦。そのときはヤン坊が1Rにダウンを奪うも、2Rに久米が腕十字で逆転の一本勝ち。第7代王座を防衛している。 久米鷹介「やってきたことしか出ない。それで最後は勝利に」 「前回、勝たせていただきましたが、その後、（雑賀が）どんどん強くなっていて、すごく怖いですけど、こういう相手に挑めるのが、格闘技をやっていて一番ありがたいので、全力で挑みます。 　ベルトはほんとうに価値のあるものですが、いまはもう強い相手に向かっていけるのが一番の喜び、それしかないですね （雑賀の印象は）変わりましたね。まずあの試合の時点で一回ブッ倒されているので、怖さは身に染みていて、なおかつ以降、弱点にも向き合わわれて、どんどん強くなっている。あの時点でも怖かったですけど、さらに強くなっている印象があります。 （今回の試合にかける思いは？）もうほんとうに自分は『ここから世界に』と言える立場じゃないと思いますし……正直ほんとう……（涙ぐみ）……いろんな方に自分の我儘を貫いてやっているだけなのに……いろんな方が支えてくれるので、そういう人たちに勝つ姿しか見せることしかできないので、すみません。そういう人たちが喜んでいる姿を見たいなというのが一番の思いでもあります。今回、ヤン坊選手という、ほんとうに強い選手に向かえるんで、最後まで全力で駆け抜けていきたいというのがほんとうの思いです。 （どんな試合になる？）前回もう、1回ブッ倒されているので、応援している人たちに心配かけたくないのですが、しんどい戦いになるとは想定しています。 　やっぱりずっとやってきたことが本質的な格闘技の部分なので、しっかり相手をコントロールして、ダメージを与えて“戦いとして勝てる”ように、そういう戦いをずっとやってきたんで、やってきたことしか出ないんで、それで最後、勝利に繋がって行くように戦っていきます」 雑賀 ヤン坊 達也「あの試合で生まれ変わることができた」 「2年9カ月ぶりリベンジに向け、いろんな強い人と戦って辛い思いしてきました。すべてをぶつけていきます。 （久米との初戦後）格闘技に対する向き合い方が変わりました。応援してくれる人、支えてくれた人に対する考え方がガラリと変わり、あの試合で生まれ変わることができたと思います。 　いま自分がチャンピオンやらせてもらっていて、久米さんとの試合はベルト関係なくリベンジしなくちゃいけない相手で、挑戦していくという気持ちでいっぱいですね。 　全体的にレベルアップはできているかなと思います。弱いと思われていた部分も“そうじゃないぞ”というところもちょこちょこ見せられるようになってきたと思います。疲れる試合になるんじゃないかなと思っています。 （試合は）いつも通り行かせていただきます。僕と言ったらもちろんKOなので、KO狙って勝ちます」 　2021年12月の初対決後、久米は2023年4月に暫定王者のアキラと王座統一戦に臨み、スプリット判定で敗れ、王座陥落。2024年4月に粕谷に判定勝ちで今回の王座挑戦権を得た。 　対する王者の雑賀は、202312月に粕谷に判定勝ち後、2024年3月にアキラの持つライト級王座に挑戦。1R 右ハイキックでKO勝利し王座を獲得。 　2024年5月19日には中国上海で行われた『ROAD TO UFC』ライト級ワンマッチに参戦し、韓国のキ・ウォンビンと対戦。初回に右を効かせてグラつかせるも、2Rの乱打戦でTKO負け。今回が国内復帰戦となる。 　ともに前戦から進化を遂げながら、その強みも十分に知る両者は、どんな試合運びを選択するか。オフィシャルが「3度目はもうないであろう黄金カード」と記したライト級タイトルマッチ。5分5Rを制するのは、現王者か、元王者か。