(C)ゴング格闘技
2024年8月31日(土)東京・お台場青海R区画野外特設ステージで開催される『DEEPサマーフェスティバル2024 in お台場』(U-NEXT配信/DEEPメンバーシップ配信)のメインイベントで、長谷川賢(フリー)が5年半ぶりにMMAに復帰する。
長谷川は、元DEEPメガトン級王者で、近年はGLADIATORタレントリレーション、PROGRESS実行委員会としてJ-MMA強化に尽力。今回の現役復帰で、元米軍のSAINT(Y&K MMA ACADEMY)とメガトン級(5分3R・無差別)で対戦する。
16勝4敗1分の長谷川は、2019年3月のONE Championship日本大会でのアウンラ・ンサン戦でミドルキックを受けて肋骨を骨折、緊急手術で2リットル出血した傷口を塞ぐ大怪我で試合から遠ざかった。
2022年2月の『ONE: BAD BLOOD』のONEウェルター級で11戦無敗のムラド・ラマザノフ(ロシア)と対戦予定だったが、腰の怪我の再発により欠場。以降は人材発掘、選手育成に携わりながら、怪我を回復させていた。今回のメガトン級戦は117.5kgで前日計量した。
対するSAINTは、MMA2勝2敗。酒井リョウ、誠吾に連勝後、2021年10月の『RIZIN 31』でスダリオ剛に1R KO負け。2023年11月のDEEP前戦で水野竜也に2R TKO負けで2連敗中。今回は無差別級戦ながら、前回の111.20kgから94.25kgと17kgほど絞っての参戦となる。
フェイスオフ後、「自分の実力を証明する」というSAINTに対し、長谷川は「5年半ぶりの試合になります。知らない人もいっぱいいると思うけど、(SAINTの絞り込まれた身体を見て)めちゃめちゃ練習してきていそうなんで、明日、SAINT選手と盛り上げたいと思います。ちゃんとできれば一番強いかなと思います」とコメント。
計量後の囲み取材では、「肋骨の怪我から、腰と首の故障もあり大変でしたが、回復しました。一昨日の夜からずっとソワソワして緊張していたんですが、みんなが周りにいてくれて昨日はぐっすり寝れて、今日SAINTを見て、かなり腹が決まったかなって。5年半ぶりの試合を頑張ります」と切り出した。
ONEとの契約が切れた直後に、DEEPの佐伯繁代表から連絡があったことを明かす長谷川は、MMA復帰の理由を、「楽しいんですよね、MMAをするのが」と言う。
「ONEとの契約終了後、佐伯さんから即行電話かかってきて、タイミングも良かったし、周りも『見たかった』と言ってくれて。この試合が決まって、少しだけ積み上げてきたものを試したくなったというのもあります。MMAから離れていた期間に、体力的に下がっている部分はあるんですけど、技術的に上がっている部分もある。GENでやってなかった時期に打撃で掴んだこともあって。(選手発掘など)違うことをやっていた期間で、どれだけ別の角度から格闘技の知識が増えたのか。それを脳みそから身体を動かす指令を出せるのか。上手く行けばすごいものを見せられるかなと」と、意気込んだ。
復帰戦への不安もあるが、自信もある。「体力が切れる前に勝てるか、無理だったらヘロヘロになって戦うだろうし。でも、たぶん間違いなく、僕はこれまでSAINTとやった中で一番戦績もあるし、お前がやった中で一番つええぞというのはあります。最後まで戦う技術はあると思ってるので。めちゃくちゃ盛り上げて、台風もSAINTもまとめて僕がぶっ飛ばします。絶対に勝ってやろうと思ってます」──KO必至のメガトン級戦。嵐が呼ぶDEEPの夏のメインで、勝ち名乗りを受けるのは長谷川か、SAINTか。