2024年9月21日(土)アクロス福岡『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 Vol.4』にて、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級3分3R延長1RでPRANDAM BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM)と対戦する古村光(FURUMURA-GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
待望の九州大会で、兄弟揃ってBRAVELY GYMのタイ人選手と激突する古村は、この機会に燃えに燃えている。そんな彼が、当日のリングで見せようとしているもの、その先に見据えているものとは?
『福岡に行けばよかった!』と後悔させるような試合をしたい
──今回は念願の福岡大会ですが、光選手はこれまで、九州では何試合していますか?
「僕は『大和』という大会で3試合、あとBRAVELY GYM主催の『KODO』という大会で1試合やっていて、計4試合ですね。「KODO」では、その時にBRAVELY GYMにいたタイ人選手と対戦しました」
──「BRAVELYのタイ人選手と対戦」という意味では今回と同じですね。その当時からBRAVELY GYMのことは意識していましたか?
「兄(古村匡平)もBRAVELYの選手と対戦してますし、まあ意識というか…お互いに九州から全国、世界で戦っていきたい者同士だし、自分にとっては成長させてもらってるジムでもあるので、ありがたい存在です」
──練習での交流もあったんですか?
「1回だけ、自分が中学生の時に一緒に練習したことがあります。その時は福岡のジムに所属してたんですが、そこにREITO BRAVELY選手と、MASA BRAVELY選手が来てくれて」
──そういう縁のあるBRAVELY GYMの選手と、今度は『KNOCK OUT』の福岡大会で対戦するというのは、面白い話ですね。
「そうですね(笑)。どこかしらで、いろんなタイミングで交わる感じで。特に今年は2月のRIZIN佐賀大会で兄がREITO選手と対戦していて、今度の福岡大会では兄弟で当たるので、今年3試合ですか。向こうが意識してるんじゃないですか(笑)」
──なるほど。ちょっと感慨深くもある?
「はい、またタイ人を当ててくれたな、みたいな(笑)。タイ人の選手を呼んでもらうというのも普段なかなかできないので、経験させてもらえることがありがたいです」
──今の『KNOCK OUT』は、九州出身選手としては古村兄弟が引っ張りつつ、他の県からもだんだん選手が増えてきていますよね。それが今回の福岡大会につながったという部分もありますし。
「自分が最初に出始めた頃よりも、確実に九州の選手が多くなってきているのはすごくうれしいですね。地元の大会で一緒に出ていた選手が『KNOCK OUT』に出るようになったり、一緒に九州から全国区に来てくれている感じもあって。山口元気代表が、九州の選手のこともよく見てくれているからというのもあるので、本当にありがたいです」
──確かにそうですね。沖縄の選手も増えてきてますし。
「そして九州の選手って、みんなガッツのある試合をするじゃないですか。そうやって見てると、みんな強いなあと思いますし」
──その選手たちの代表としての試合を、今度の大会では見せると。
「そうですね。みんな勢いがすごいので、そこを前面に出して見せたいなという気持ちはすごくあります。『みんなすごいけど、その中でも古村兄弟が九州を代表してるんだな』と思わせる試合をしたいですね。特に僕の試合は『あ、すぐ終わっちゃったな』ってなると思いますけど(笑)。『相手が弱かったのかな』と思ってしまうぐらい、圧倒したいです」
──圧勝で。
「自分が試合後、マイクで『いや、相手選手は本当は強いんですよ』って言わないといけないぐらいの(笑)。それぐらい圧倒的な差を見せたいです」
──その相手はPRANDAM BRAVELY選手ですが、実際にその強さというのは……。
「それが、よく分かってないんですよ(笑)。あまり資料がなくて。でも、関係ないです」
──そうでしたか(笑)。
「それこそ、自分が『大和』という大会で試合した選手と戦ったことがあるみたいで、その選手からSNSで『自分も戦ったことがあるんですけど、古村選手が絶対勝つと思います』というコメントをもらって。そんな風に、九州時代に戦ったことのある選手からメッセージをもらうこともときどきあるので、そういう選手たちの思いも乗せて戦おうという気持ちもすごくありますね」
──「自分が九州で戦った古村選手が、今は全国区で戦ってくれている」という思いもあるでしょうね。そして今回の福岡大会は、後楽園や代々木第二の大会と同じく生中継されると思うので、全国の人たちが見られるわけですが。
「それは大きいですね。全国の人たちに、『映像じゃなくて、会場で生で見たかった』と思わせるような試合をしたいなと思ってます。『あとで映像で見ればいいじゃん』と思ってた人たちに、『福岡に行けばよかった!』と後悔させるような試合をしたいです。で、この次の九州大会の時は、そういう人たちも九州旅行を兼ねて観戦に来てもらって、僕ら兄弟がメインでやるという形にしたいですね。今回は久井大夢選手に譲っちゃったんですけど、次は僕らがメインになって、お客さんももっともっと呼んで、『古村兄弟、九州での知名度マジヤバいな』という感じにしたいですね」
──今回はその第一歩ですね。
「はい。だからといって力みすぎず、ぶっ飛ばして勝って、稼いで帰ろうと思ってます」
──では最後に、改めて今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「『KNOCK OUT』のトップで戦っている選手の雰囲気とか華とかもそうだし、試合ではパワーで倒すインパクトを見てほしいですね。1秒も見逃してほしくないです」
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対戦するPRANDAM BRAVELY
■私が倒します。覚悟しておいてください
──ムエタイを始めたのは何歳の時でしたか?
「9歳の時ですね」
──日本に来たのはいつですか? これまで日本では何試合していますか?
「2021年4月に来日し、6回出場しています」
──得意な攻撃やファイトスタイルは?
「キック、パンチ、ヒザが得意です。自分では何でもできると思っています」
──『KNOCK OUT』にはこれまでREITO選手、MASA選手、MASATO選手が参戦していますが、『KNOCK OUT』に対してはどんな印象がありますか?
「『KNOCK OUT』はとても好きなイベントです。華やかだし、出ている選手たちも強い選手が多くて、みんな激しくて面白い試合をしていますよね。今回、自分もそこに出られるのはとてもうれしいです」
──今回の対戦相手、古村光選手の印象は?
「左のキックと左のパンチが美しいですね。そのキックとパンチ、そしてヒザ蹴りは特に警戒しています」
──当日はどんな試合をして、どう勝ちたいですか?
「エキサイティングな試合をして、最後は倒して勝ちたいです」
──福岡での試合ということについて、どう思いますか?
「とても光栄に思っていますし、興奮しています」
──古村光選手に勝ったら、その先はどうしたいですか?
「彼に勝つことができたら、もちろん、チャンピオンの壱・センチャイジム選手と一緒に、この部門のムエタイ王座を追いかけたいです」
──将来の夢はありますか?
「日本でムエタイのチャンピオンになることです」
──古村光選手にメッセージがあれば、お願いします。
「私が倒します。覚悟しておいてください」
──当日、自分のここに一番注目してほしいというポイントはどこですか?
「ムエタイのエキサイティングな芸術を皆さんに見せたいです。ぜひ実際の戦闘の雰囲気を見に来てください」