クールな眼差しで試合中もクールな宮本(C)RISE
2024年8月31日(土)東京・後楽園ホール『RISE 181』にて、ミニフライ級(-49kg)3分3R延長1RでMelty輝(team AKATSUKI/フライ級3位)と対戦する宮本芽依(KRAZY BEE/ミニフライ級3位)のインタビューが主催者を通じて届いた。
宮本は2019年全日本女子ボクシング選手権大会シニアの部バンタム級優勝の実績を持ち、2023年1月のRISEアマチュア大会『RISE NOVA』Aクラスの試合で初回KO勝ち。5月にRISEで山本美憂をセコンドに就けてプロデビューを果たし、RINAから左フックでダウンを奪って勝利を飾った。10月の2戦目も数島七海に勝利すると、2024年4月には宮﨑若菜から金星を奪った。
オープンフィンガーグローブマッチにも興味ある
「はい、出来ています。心も体も落ち着いて出来ているので良い状態です」
――今年は特に暑い日が続いていますが、日々の練習スケジュールはどのような感じですか?
「スパーリングを週に2、3回していて、あとは自主練習を色々しています。週によって違うんですけど、今の追い込み期間は週に2、3回のスパーリングを入れて、そこからミットやサンドバッグで息を上げる練習をしています」
――結構スパーリングの頻度は多い方ですね。
「多めにしています」
――どういう事を意識しながら普段の練習に取り組んでいますか?
「自分のやりたい事だったり、相手を想像したコンビネーションが自分の中でできたりできなかったりするので、絶対できるようにするために気持ちや体がマッチすることをイメージしながらやっています」
――今回は4月の宮﨑若菜選手との試合以来となりますが、前回の試合を振り返ってみていかがですか?
「勝って嬉しいというよりは、倒しきれなかったしもっとできたなと感じる部分があったので、自分の今後に繋がる試合でした」
――その悔しさや反省点を活かして練習に取り組んでいるような感じですね。
「そうです」
――宮﨑戦は初めての上位ランカーとの試合でしたが、対戦する前の2試合とは緊張感や空気感には違うものがありましたか?
「ありました。ランキングに入っているのもそうですし、いろんな方と戦ったり経験値もあって打撃も上手くて強い選手だったので、私の中でその様な選手と試合をした事がなかったからどうなるのか予想もできなかったし、自分にリスクのある試合でした」
――そこを超えたことで自信に繋がったという部分は大きいですか?
「すごく大きいです」
――あの試合では、近距離でアッパーだったり中間距離でのミドルキックが有効的に入っている印象でしたが、これは作戦通りでしたか?
「作戦通りです」
――その作戦はジムの皆さんで決めているんですか?
「ジムの皆で決めることもありますし、トレーナーのTOMOさん(元・全日本キックボクシング連盟ミドル級王者で武蔵の弟)と一緒に皆で色んな意見を出し合って決めています」
【写真】セコンドにはいつも山本美憂(左)が就く
――心強いメンバーが多いので気持ちの部分でゆとりが持てそうですね。
「自分の中で焦っていても、みんなが経験してきたところを今私が登っている段階なので、アドバイスをもらえてすごく安心です」
――今回試合が決まったMelty輝選手の試合映像はご覧になっていますか?
「はい」
――どのような印象はありますか?
「KOで負けている事がなくて、粘り強い選手だなって印象があります。気持ちも強いし体力面も落ちてこない選手ですね」
――試合のイメージは固まっていますか?
「もう固まっています」
――作戦としてはパンチを主体に試合を作っていくような感じですか?
「予想だとガンガン前に来るし体勢も低いので、無理にパンチを出すんじゃなくて軽く出すだけでも当たるのかなってイメージしています。それが当たらなかった時のバージョンも考えているけど、パンチは私の全てなのでそこはやるしかないですね(笑)」
――意外と皆さんがパンチの選手と思っている以上にローやミドルキックなども蹴ったりするじゃないですか。蹴りはかなり練習されている?
「蹴りは自分の中でも課題になっています。試合をやってみてパンチが当たらないなって実感したので、パンチを当てたい分、蹴らないといけないなと思いました」
――KRAZY BEEの選手は皆さんニコニコしていて普段から明るい印象が強いんですけど、宮本選手は怒ったりする事あるんですか?
「あります(笑)。1人で怒っています(笑)」
――どういう時にイラッとしたりするんですか?
「自分でできなかった事があったりとか、調整中で人にもイラッとしたりとか思ったように動けなかった時とか、日常生活の部分でありますね(笑)」
――前回の試合後のインタビューでは、小林愛理奈選手の名前が出てきて「今戦っても自信はある」と仰っていましたけど、対戦したい気持ちは強いですか?
「戦いたいです」
――そのためには今回の試合でスカッと勝ってリング上でアピールしたいですね。
「その通りです。それしか今の私の頭にないです」
――バチバチに殴り合っても殴り勝てる自信はありますか?
「ここで勝てないと愛理奈選手と戦いたいって言える権利はないと思っているから、そこは絶対打ち勝つし何が来ても勝ちたいという気持ちは私の方が大きいです」
――余談にはなりますが、オープンフィンガーグローブマッチにも興味はありますか?
「あります。私も実際に握って試した事があるんですけど、全然硬さとかが違くて、そこで勝っている愛理奈選手はすごいと思うし、そこで自分がどんな戦いをするのかとかどういう感触があるのかすごく気になります」
――以前一緒に練習もされていた小林愛三選手と愛理奈選手の試合はご覧になられていましたか?
「実際に会場に行って生で観させてもらいました」
――女子でも白熱する試合ができるっていうのは刺激になりましたか?
「すごく刺激になりました。同じ女子としてRISEを盛り上げてくれているので、私もその一員になりたいって気持ちが昂りました」
――最後に応援してくれているファンの皆さまにメッセージをお願いします。
「いつも応援していただきありがとうございます。私はミニフライ級のチャンピオンになりたいので温かく見守ってくれたら嬉しいです。頑張って早くチャンピオンになるので待っていてください」