【Krush】大抜擢のスーパールーキー上野空大、元K-1王者ゴンナパーを相手に「後楽園ホールに稲妻を落としてやる。ジャイアントキリング起こします」

　2024年9月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.165』の記者会見が、8月20日（火）都内にて行われた。 　Krushライト級3分3R延長1Rでゴンナパー・ウィラサクレック（タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム）と対戦する、上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI＋) が会見に出席（ゴンナパーは欠席）。 　上野は3歳から空手を始め、フルコンタクト空手では通算70大会で優勝を果たしている“フルコンタクト空手70冠”。2021年からK-1アマチュアに出場し、2022年3月の第12回K-1アマチュア全日本大会のチャレンジBクラス優勝、9月の第13回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラスでも優勝。 　2023年3月の『K’FESTA.6』プレリミナリーファイトでプロデビューを果たし、竜義に判定勝ち。7月の第2戦は井上修一にTKO勝ち、2024年3月は龍之介に判定勝ち、7月は河北“KONG”光生にKO勝ちと4勝(2KO)無敗の快進撃を続けている。空手仕込みの多彩な足技を得意とする。 　わずか4戦のキャリアで第5代Krushライト級王者＆第4代K-1 WORLD GP同級王者のゴンナパーの相手に抜擢したことについて、宮田充Krushプロデューサーは「ウィラサクレック会長からゴンナパーが帰国してから練習を積んでいるというので、どこかで再起のチャンスがあったらとのメッセージをもらっていた。ハマるものがあればアリかな思っていて、Krush会議でマッチメイクの話をしている時に、上野はどうしようとの話の中でゴンナパーとやったら面白いんじゃないかという話になった。多数決で全員が上野推しだった。上の選手には未知の可能性を感じている」と、その理由を説明。 　2017年2月に平本蓮がゴンナパーに挑んだ（平本の初回KO勝ち）時にも「平本が壊れるんじゃないかと周りからの声があったが、ああいう勝負をやったことで平本選手は度胸が付いた」と、上野が大きくステップアップするきっかけになるのでは、と話した。 　その上野は「普通ではありえないカードを組んでいただいた関係者の皆さん、メリットのない試合を受けてくれたゴンナパー選手、ありがとうございます。カードが発表されてほとんどが無理、まだ早いとの声が多かったんですが、不可能と言われることにチャレンジするのが本物の格闘家。そこで勝ってこそスターになれる人間だと証明できると思っているので、必ずチャンスをつかんで自分の拳で時代を変えたい」と勇ましく意気込みを語る。 　ゴンナパーについては「自分がK-1に出る前から一ファンとして見ていました。実力も実績も誰も文句言わない強い選手だと分かっています。相手は150戦目で僕が5戦目、30倍の戦績ですが、だからこそ勝てると思っていますし、喰ってやろうと思います」と臆するところもない。 　どこを最も警戒するかとの質問には「もちろんキャリアも少しの差ではないし、耐久力も凄いです」と言いながらも「150戦していますが、今までやられたことがないことで戦ってやろうと思っているので楽しみにしてほしい」と言い放つ。 「そういう練習をしています。技かもしれないし、蹴りとかパンチではないかもしれないし、何かやってやろうと思います」と今までゴンナパーが味わったことがない秘策があるようだ。 　強敵を前に自信満々の根拠は何かと聞かれると「僕は世界一を見て練習していますし、4戦ではありますがプロの舞台も経験して、勝手に北海道を背負っているし、こんなところで止まってはいけない。通過点ですし、それだけ勝ちたいと思います」と、世界一になるための通過点にしか過ぎないと言ってのけた。 「（空手から）K-1に来て苦戦する部分もありましたが、徐々につかめてきています。相手はムエタイのスーパースターですが、そういったスタイルに無理に合わせる必要はない。自分を貫き通せば結果として出てくる。芸術のような一撃で勝ちたいと思います」と、“一撃”で芸術的に倒したいとする。 　そして「自分がやってきたこと、背負ってきたことを出して後楽園ホールに稲妻を落としてやろうと思います。ジャイアントキリングを起こします」と高らかに宣言した。