シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】NJKFから2度目の参戦・山浦俊一「もう失うものはなく、前に行くだけ。せっかくOFGマッチなので打ち合いができれば」

2024/08/07 13:08
【シュートボクシング】NJKFから2度目の参戦・山浦俊一「もう失うものはなく、前に行くだけ。せっかくOFGマッチなので打ち合いができれば」

2度目の参戦を果たすNJKFの山浦

 2024年8月17日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.4』(U-NEXT配信)にて、SB日本スーパーフェザー級1位・手塚翔太(Sublimeguys・GONG-GYM坂戸)とオープンフィンガーグローブ(以下OFG)マッチのヒジありルールで対戦する元NJKFスーパーフェザー級王者・山浦俊一(新興ムエタイジム)。

 当初、このカードは4月大会で行うことが決定していたが、手塚の怪我による欠場で中止となっていた。再び正式決定したカードを前に、SB2度目の参戦となる山浦はどのような戦いを見せるか。主催者を通じてインタビューが届いた。

SBのルールに全然僕は対応できると思っている


――前回4月に初参戦したSBの感想をお願いします。

「一応、自分の中では投げ技は対処できると思っていたんですけど、足をかけての投げがOKだということは自分の認識不足でした。完全に相手を腰に乗せる投げだけ認めらているのかと思っていたのですが、試合中に『足をかけていいんだ……反則じゃないんだ』と知れたことが勉強になりました(苦笑)。足をかけての投げが認められるなら、自分も使えるなと思いましたね」

――それに気づいた時は、時すでに遅し?

「そうですね。あと、前回はOFGマッチだったんで、打撃戦の方が楽しくなって打ち合いに行ってしまいました(苦笑)」

――対戦した内藤凌太選手に関しては試合をする前と後では印象が違いました?

「もともと階級が僕の方が上だったということもあり、打ち合いには全然付き合ってくれず、投げ技を狙っているのがすごく分かったんですが、SBのリングなのでそれは当たり前のことなのかなと」

――内藤選手に試合後インタビューしたところ、山浦選手はムエタイをやっているだけに、組んだ時の対処方が巧かったと言われてました。

「僕は首相撲が好きですし、内藤選手に組まれた時にどうしようという戸惑いはなく、普段通りの首相撲の技術で対処はできたので、そんなSBのルールに関して特に何も思わなかったですね。前回は負けましたが、全然僕は対応できると思っています」

――では、またすぐにSBのリングに上がりたいという気持ちでした?

「そうですね。今回もOFGマッチになり、前回対戦する予定だった手塚選手が相手というので、前回の記者会見の時に手塚選手から結構煽られたので、やっと彼とできるなと。あと、SBで負けちゃっているので、その負けはSBのリングで返したいのですが、それよりは手塚選手と試合できることが今回SB参戦する理由としては大きいですね」

――SBルールを一度経験しただけに、次の試合に向けて何か特別にやっている練習はありますか。

「いえ、練習方法は今まで通り普通のことをやっています。ただ、手塚選手は今6連勝中で絶好調っぽいんですけど、逆に自分は今キャリア初の4連敗していて僕はもう後がありません。もう失うものはなく、前に行くだけなんで、こういう時の僕はヤバいですよ」

――4連敗していることで周りからプレッシャーをかけられたりしますか。

「『今はスランプだね』みたいな言葉はいただいたりするのですが、そのスランプの理由が自分の中で明確に分かっています。前回負けたことで吹っ切れた部分があり、次の試合では今まで通りの自分のスタイルでいけると思います」

――どういう試合をしたいですか。

「SBルールなので向こうは投げてくると思いますが、せっかくOFGマッチなので打ち合いができれば、と思います」

――前回、山浦選手はキャリア初のOFGマッチでしたが、通常のグローブよりも戦いやすいですか。

「そうですね。自分に向いていると思いました。手塚選手に負けちゃったんですけど、坂上会長に『すぐにOFGで試合を組んでください』とお願いしました」


――OFGだと普通のグローブでの打ち合いと違ってどういうところが違いますか。

「グローブと違って自分が思っている以上にジャブやアッパーが結構入りました。前回の内藤戦では1R目は蹴れていたのですが、あまりにもパンチが入ることで2R目から蹴りを忘れちゃっていました(苦笑)。そこらへんは試合が終わった後、会長に怒られました(苦笑)」

――前回とは違う、さら激しい山浦選手が見られそうですか。

「はい。今回はやってやります」

――蹴りを忘れて殴り合いに行ってしまい、今回もまた会長に怒られたりしないですか?

「今回はもう大丈夫です。ちゃんと蹴りも忘れずに戦いますし、今回はヒジありで試合を受けてもらえことで、その分、今まで通りの自分のスタイルができると思います。前回の試合も、すごくヒジのタイミングが自分の中で何回もあったのですが、出せないのでもどかしさはありました」

――ここで勝ってその先の目標はありますか。

「やはりONEに参戦したいですね。拓真、一航の大田兄弟だけでなく谷津晴之といったうちのジムの選手たちがONEでみんなKOボーナスを取っているので、悔しいですね。今回、同じ大会にONEでKO勝利した笠原友希選手も出て、注目される大会になると思うので、僕も手塚選手にインパクトある勝ち方をしてアピールしたいと思います」

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