大塚は片足タックルから回しながらテイクダウン。右肩からマットに落とした
「DEEP 91 IMPACT」
2019年9月8日(日)東京・竹芝ニューピアホール
▼第14試合 メインイベント DEEPバンタム級 5分3R
〇大塚隆史(61.7kg/T GRIP TOKYO/元DEEPバンタム級・フェザー級王者、元WSOF GCバンタム級王者)
[1R 0分26秒 TKO]
×白川“Dark”陸斗(61.7kg/志道場)
※大塚は公開計量会場に間に合わず、15時30分までに計量の規定で、14時50分に61.7kgでパス。
メインイベントはバンタム級5分3R、元DEEPバンタム&フェザー級王者・大塚隆史(T GRIP TOKYO)vs白川“Dark”陸斗(志道場)。
大塚は2017年にRIZINバンタム級トーナメントでアンソニー・バーチャック、カリッド・タハに勝利も、準決勝で石渡伸太郎に判定負け。2018年3月にDEEPバンタム級王座を返上すると、8月にはビクター・ヘンリーにもKO負けし、5年ぶりの連敗を喫した。2018年12月の赤尾セイジ戦で強いレスリング力を発揮し判定勝利で復活するも、2019年5月の前戦でPXCバンタム級王者トレヴィン・ジョーンズにリアネイキドチョークで一本負け。今回が再起戦となる。
対する白川は、激戦のDEEPバンタム級戦線で2018年12月に強豪の北田俊亮、2019年6月に石司晃一を判定で下し勢いに乗る大阪のストライカー。東京での出稽古ではHEARTSやアライアンスで朝倉兄弟らとも練習を重ねており、自信と実力を深めている。2019年4月にはDEEP大阪大会で釜谷真に逆転のリアネイキドチョークで一本負けを喫したが、2R終了間際には釜谷をTKO寸前まで追い込んでおり、相手の組みを切って当てる打撃は、対戦相手をことごとく窮地に陥れている。MMAレスリングの強い大塚の組みをいかに切り、チャンスの時間を作るか、注目だ。
大塚は自身のSNSで「試合は楽しまない。叩き潰す」と予告。白川は「こう言う選手を超えていかんと先に進めない。まぁ当たり前のように超えるけどな」と大塚を倒して先に進むと言い放っている。
いきなり左右のパンチと右の蹴りで詰める白川にシングルレッグテイクダウンは大塚。金網まで這い上半身を立てる白川だが右肩が上がらず。試合続行不可能の意思表示。
大塚は試合後、ケージのなかで「衝突で外れたかもしれないけど、僕もこの試合のためにハードな練習を積んできたけど、アクシデントで納得はできないので、もう一度やりたいですね。そのくらい白川選手は強いと思っています。タイミング合えば」と再戦をリクエスト。さらに、「あと、RIZINが“バンタム級四天王”とか勝手につけてるけど、俺忘れんじゃねえぞと。俺が全員ブッ倒してやるよ」と、石渡、扇久保、元谷、佐々木に宣戦布告した。
(前日コメント)
白川「まあ、大塚選手が来ていなんですけど……明日の意気込みは、正直、どちらが勝利にこだわっているか、どちらが勝利への執念が強いか、そこの差が出る試合になると思います。間違いなく、いい試合になると思うので。勝つ執念、意地を明日は見せたいと思います。メインらしく爆発するような試合を見せたいと思います。明日はよろしくお願いします」
大塚(14時50分に計量後コメント)「すみません、遅れました。ちょっと苦戦しましたけど、きっちり練習はしてこれて、ちょっと最後、水抜きだけ思ったより外の暑さにやられてヤバかったんですけど。ここから後はリカバリーするだけなんで、ブッ倒します。明日は」
▼第13試合 DEEPフェザー級 5分3R
〇牛久絢太郎(66.1kg/K-Clann)
[判定3-0]※29-28×2,30-27
×横山恭典 (66.05kg/KRAZY BEE)
6月29日の『DEEP 90 IMPACT』後楽園大会で大澤茂樹に判定勝ちし勢いに乗る横山恭典。対する牛久絢太郎は5月の『DEEP 89 IMPACT』ニューピア大会でDEEP初参戦。ザック・ベナベンテに1R TKO勝ちしている。
オーソドック構えの横山に、サウスポー構えの牛久。ダブルレッグからシングルレッグでテイクダウンは横山。バックに回るが落とす牛久は払い腰で投げて横山を蹴る。
牛久の投げにバック回る横山。ケージレスリングの展開のなか、四つから押し込みヒザを突く横山。牛久も体を入れ替える。遠い間合いから蹴りは空手を学ぶ横山。左フックで飛び込む牛久は右ミドルを返す。
3R、右ロー当てる横山に蹴り足つかみ押し込む牛久。横山もダブルレッグに入るが牛久もキムラで回そうとする。押し込む横山は両脇を差すもシングルレッグを潰した牛久が上に! バックを狙うが立つ横山は離れる。
右ミドル、組みに行くのは横山。キムラで後方に回す牛久だがなおも立つ横山がアタック。金網背にする牛久。身体を回す牛久がダブルレッグでテイクダウン! 横山も差し返して立ってゴング。大熱戦の判定は…3-0で牛久のコントロールが評価されたか、牛久が勝利した。
(試合前コメント)
横山「自分のやることを貫いて、しっかりフィニュシュに繋げたいと思います」
牛久「DEEPでまだ2戦目なので、名前を覚えてもらえるようにインパクトのある試合をします」