2024年7月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.163』の前日計量&記者会見が、26日(金)都内にて行われた。
メインイベントでKrushライト級タイトルマッチを戦う王者の伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)と挑戦者の大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は、両者とも無事に計量をパス。2人揃って調印式、そして記者会見に出席した。
これがチャンピオンになって初試合、そして初防衛戦となる伊藤は、「自分がやってきたことを全て出して、このベルトに相応しい試合の作り方と、KO決着、そこに懸けて明日は試合をします」と意気込みをコメント。この日もトレードマークの鎖を巻いて現れた大岩に対し、「僕は明日、このベルトを巻いて帰るので、大岩選手は鎖巻いて帰ってください」と、しっかりと防衛することを宣言した。
デビューして10年経ち、ついにKrushのベルトを巻いた伊藤だが、念願だったチャンピオンになったことでさらにその先の光景も見えてきた。「このベルトを巻いてもまだ強さを求めないといけないし、より強さを求めていくチャンピオンになりたいですね」と、さらに進化していくことを見据えている。大岩とは8年前に対戦しているが、判定負け。しかし、「自分は向き合って小さく感じました。それがそのまま明日の試合に出ると思います」と、チャンピオンになって自信満々で大岩を迎え撃つ。
対する大岩はこれが4度目のKrushのベルトへの挑戦。それだけにベルトへの想いも強く、今回は1カ月間のタイ合宿を敢行。さらにタイトルマッチまでの2カ月間、パーソナルトレーナーをつけるなど、環境を変えてこの試合に備えてきたという。明日はその成果を出す日ということもあり、「1日1日がめちゃくちゃ長くて、ようやく明日戦えるなっていう気持ちで楽しみですね」と大岩。
「本当に巻かないとこのKrush始まんないし、本当に僕が巻かなきゃいけないですね。使命感を持ってずっと過ごしてきました」と、ベルトに対する並々ならぬ想いを語った。ただ、伊藤に「鎖を巻いて帰ってもらいます」と言われると、「上手いですね」と苦笑い。金属アレルギーにも関わらず鎖を巻いている理由について、「1回巻いたら貫かなきゃいけないものがあると思います」と語った大岩だが、それはベルトに対しても同じことだという。「ベルトも一緒で、1回絶対獲ると言ったら、それは貫かなきゃいけない。男は言ったことは曲げちゃいけない」と、ベルト獲りへの執念をみなぎらせていた。
また、本日はKrush GIRLSの冨樫秋穂と百田汐里が会見を見学し、質問などを飛ばしていたが、大岩は最後に伊藤に向かって、「Krush GIRLSがいるからってエロがんじゃねえぞ!」と意味不明の挑発をしていた。