2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホール『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』にて、第6試合-67.5kg契約3分3R延長1RでRISEスーパーライト級3位タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム)との再戦に臨む第2代RISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)のインタビューが主催者を通じて届いた。
両者は今年3月のWORLD SERIES開幕戦で初対戦。タップロンがベイノアを左フックで1R2分10秒、KOしてベイノアにプロ初黒星をつけた。ベイノアにとって今回は王者としての誇りを懸けたリベンジマッチとなる。
その後ベイノアは喜入衆(7月5日後楽園)に判定勝ち、タップロンは1階級下のスーパーライト級王者決定トーナメント(7月21日大阪)で山田洸誓に判定2-0で敗れている。WORLD SERIES最終戦での決着はどうなるか?
倒そうが倒せなかろうと圧勝
──調子の方は?
「いやもう、バッチリですね」 ──今回リベンジマッチが組まれました。
「こんなに早く決まると思っていなかったですね。まあ、こういう話が来てやるとなったら、その時はバッチリやり返そうとは思ってました」 初黒星を屈辱の初回KO負けで喫したベイノア──前回の映像を見返すことは?
「しますね、結構。もう負けた直後は何も見れなかったんですけど。自分の試合どころか何も見なかったですけど。ただ今はもう見まくってますね」 ──あの試合を客観的に振り返ってみると、敗因は何だったんでしょうか?
「圧倒的に右のガードですね。圧倒的に。それ以外の何物でもないかなってことですね。それを踏まえ、前回の試合(7月の喜入戦)では右のガードばかり練習していました。いざ試合となったらちょっと違っていたけど、一戦一戦勉強なので。全てはこのリベンジマッチのためにと思っているので、現時点で順調に仕上がってます」
──タップロン選手とは2回目の対戦となります。印象は?
「印象はそんなに覚えていないんですよね。倒されているのもあるし、もう覚える気もないというか。はい、そんな感じなんです。でもいろいろ試合を観てると『伊達にたくさん試合をやっているわけではないな』と思える巧さを感じました。特に相手に攻撃を当てるタイミングやディフェンスに対してはそう感じます」 ──あと2戦でタップロンの戦績は100戦(68勝)を迎えようとしています。
「そんなにやっているんですか!? その68勝の中には僕からの白星も入っているわけですね」 ──対しましてベイノア選手にとっては次戦が15戦目となります。
「ボチボチやって来たので、そろそろ本領発揮したいところですよね」 ──再戦はどんなイメージ?
「倒そうが倒せなかろうと圧勝。自分がこの階級のチャンピオンで一番強いということを見せるためには、とにかく圧勝しないとダメだと思います。『この前の試合はベイノアがたまたま負けたんだ』と思ってもらえるように、しっかりと差をつけて勝ちたい。だから今までは入場やマイクにも力を入れて来たけど今回はちょっと違います」 ──ということは今回は入場パフォーマンスの方はなし?
「そっちの方を期待してくれている方々には期待外れみたいになってしまうかも。まあ入場が期待外れになったとしても、試合で取り返すのでそこは安心してください。やっぱりチャンピオンたるもの、みんなを笑顔にするヒーローでなくてはいけないので」 ──RISEのチャンピオンとしてRISEを代表するような試合を見せていただきたい。
「そうですね。僕の場合、デビューしてからの総試合時間より入場やマイクの時間の方が長いけど、今回ばかりは試合に集中したい。チャンピオンとして、前に進むために勝ちに徹します」 ──RISEのHPでベイノア選手のプロフィールを見たら「苦手なもの」の欄が「タイ人」になっていました。
「ハイ、そうですね(苦笑)。今回勝ったらプロフィール欄も変わると思います。タップロンの場合、タイ人だけど日本に住んでいるということなので。僕も成増に住んでいるアメリカ人ということで、そこは対抗して行こうかなと。9月に僕の防衛戦の挑戦者が決まるみたいだけど、下から挑戦してくる者に対しては僕がしっかり戦って守り続けたい。ただ、僕もそこの位置にいるだけではダメだと思うので、もっと上を目指したい。この階級にはタイにもヨーロッパにも強い選手がいっぱいいますからね」 ──強豪といえば、現同級1位で初代チャンピオンのダニロ・ザノリニ選手もいます。
「出たっ!! ダニロ選手は意識しますね。彼は初代チャンピオンで王座を返上してるので、どっちが本当のチャンピオンなんだっていうところもあります。あとチャンピオンベルトが結構ボロボロなんですよ(笑)。初代が雑に扱ったんじゃないですかね。もう少し大事に扱おうよと主張したい。そこは拳で会話したあとに、ちゃんと話し合って確認したいと思いますね」
(聞き手・九島亮)