急遽実現することになったKNOCK OUTが誇る若き王者対決、2人のライバルストーリーの始まりとなるのか
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』(U-NEXT配信)の前日計量が、22日(土)都内にて13:00より行われた。
セミファイナル(第14試合)のKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦3分3R延長1Rで対戦する、龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT/KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者)は59.85kg、久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKライト級王者&元KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王者)は59.90kgでそれぞれ計量をパス。
スクランブル発進となった久井だが「めちゃめちゃ調子いいです。2週間前に試合してそのまま追い込んだまま、怪我も無くここまで来れたので自分自身めっちゃ楽しみです。明日は必ず勝ちます」とやる気に満ち溢れた表情。龍聖は「KNOCK OUT生え抜きの僕たちでKNOCK OUTという試合を見せたいと思っています」と意気込んだ。
山田彪太朗の負傷欠場で、急遽実現したKNOCK OUTの若き王者同士の“黄金カード”。時間がない中でやってきたことを聞かれると、久井は「対策以外は特にないけれど、何か分からないですけれど明日勝てる気がしているんです。なのでめちゃ自分でも楽しみです」と勝利を確信しているという。龍聖は「山田選手は構えが右だったんですけれど、久井選手は左でそこは逆になるのでイメージしてきました」とオーソドックスからサウスポーに変わったことでイメージトレーニングをしてきたとする。
相手にここだけは負けたくないものは何かとの質問には、久井は「全部です」、龍聖は「根性」とそれぞれ答えた。
久井は「もちろんKOは狙いますが、自分はとりあえず勝つことです」と龍聖を超えることに重きを置きたいとし、「龍聖選手に勝ってベルトを巻くことで自分の今後の人生にも関わってくる気がします。なので明日は必ず獲ります」と格闘家人生に関わる大一番という認識。
龍聖は階級を上げてのチャレンジとなるが「大きいというか、身長だったりとか、僕は元々下の階級でやっていたのでそういうのはあると思いますけれど、僕の方が経験があるので大丈夫だと思います」と経験で補うとし、「今の心境は特別な心境。複雑とまではいかないけれど、久井くんのことは嫌いじゃないので。でもKNOCK OUTの先輩として絶対に負けられないですし、明日試合するけれどタイ人の考えに近いというか、格別な感じではありますね」と特別な感情を抱いていると話した。
「自分は若くて勢いがある、下から上がってきているので絶対に勝ちたいです」と龍聖を超える姿を見せたいと久井が言えば、龍聖は「彼は彼でお父さんと町工場に自分たちで作ったジムで二人三脚で一緒にやってきたストーリーがあって、僕は僕でジムでいろいろあったり、辞めようかなと思った時もあって試合していない時もあったりとか、いろいろお互いにストーリーがあると思います。この先、また戦うことがあるかもしれないし、それは分からないけれど、今回は大人の強さを見せたい。まだ早いよっていう大人の強さを見せたいと思います」と、まだ超えさせるわけにはいかないと断言。
ベルトを獲った後の展望を聞かれると、久井は「今は考えてないです。今回ベルトを獲ることに集中しています」、龍聖も「特にないです」と、この試合に集中しているとした。
龍聖は「特別な心境」について説明を求められると、「やってみないと分からないですけれど、毎回相手を恨んでいるわけではない。外国人選手なんて嫌いになりようがないですし。だけど明日はいい試合が出来るんじゃないかなって。盛り上がる、けっこうアツい試合になる気がしますね。今回、今までずっと教えてもらっていたノップ(ノッバデッソーントレーナー)さんにまた練習を見てもらったりとか、自分の中で感覚が戻ってきていると言いますか。栗秋先生と作ってきたものと融合されて凄くいい状態で身体の調子も凄くいいので明日が楽しみ。ただ、試合に関してはいつもと変わらないですね」と、好試合になる予感がすると語った。