UFCを離脱した元UFC世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグ(ブラジル)がBellatorと複数年・複数試合の契約を結んだことが発表された。
サイボーグはデイナ・ホワイトUFC代表との確執があることを明らかにし、契約延長の交渉が難航していることは双方から伝わっていた。その後、デイナ代表が「どこに行こうが自由だ。サイボーグとのビジネスはもう終わりだ」とサイボーグをリリースしたことを発表。
フリーエージェントとなったサイボーグは各団体と交渉したと伝えられるが、新天地として選んだのは大方の予想通り、2009年から2011年まで在籍した『Strikeforce』(2013年にUFCに統合)のプロモーターであるスコット・コーカーがいる『Bellator』だった。
スコット・コーカー代表は9月4日(水)自身のSNSにて「このことを発表できることを誇りに思います。Bellatorと署名しました。クリス・サイボーグ、女性のMMA史上最大の契約に。ファミリーにようこそ」と、サイボーグと契約を結んだことを発表。さらにプレスリリースでは「このファイトスポーツに30年以上関わり、無数のアスリートと仕事をしてきたが、サイボーグに似た人は誰もいない。彼女がケージを歩いた瞬間、観客を興奮させる、その能力は特別であり、もう一度彼女をプローモートする機会を楽しみにしています。 サイボーグはスポーツ史上最も支配的な女子ファイターであり、彼女はここBellatorでチャンピオンのジュリア・バッドと世界最高の女子フェザー級を構成する1人となります。他の女子ファイターも彼女の合流を心待ちにしており、Bellatorに完璧にフィットするでしょう」と期待を寄せている。
同投稿にはサイボーグのメッセージ動画も掲載され「私はとても興奮しているわ。Bellatorには多くの145ポンドの女性ファイターがいるので、年間の試合数が増えるのはとても嬉しい。同じ階級で4つのメジャータイトルを獲得する初の女性ファイターになることが目標です」と、初代Strikeforce女子フェザー級王座(2009年)、初代Invicta FC世界フェザー級王座(2013年)、第2代UFC世界女子フェザー級王座(2017年)に続き、Bellator世界女子フェザー級王座を狙うことを目標に掲げた。
また、BellatorはRIZINと友好関係にあり、サイボーグのRIZIN登場も可能性はありそうだ。