4試合の勝者が一夜明けで試合を振り返った (C)M-1 Sports Media
2019年8月31日(土)東京・後楽園ホールで開催された『K-1 KRUSH FIGHT.104』の第1試合から第4試合の勝者たちが、一夜明け会見に出席。前夜の試合を振り返った。
第1試合で佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) に3R32秒、右上段後ろ蹴りでインパクトのあるKO勝ちを飾った中島千博(POWER OF DREAM)は、2017年極真会館全日本ウェイト制空手道選手権軽重量級優勝の実績を持つ選手。これで戦績を2勝(2KO)無敗とした。
第2試合で優谷(WSRフェアテックス西川口) に2RでTKO勝ちしたSATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)は、これで3勝(3KO)1敗と勝利は全てKO勝ち。
第3試合で森坂陸(エスジム)に判定勝ちした佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は、これで連敗をストップ。戦績を19勝(3KO)7敗とした。
第4試合で松岡翔大(ISHITSUNA MMA)を2R2分46秒、KOで仕留めた瑠久(K-1 GYM横浜infinity) は、2連勝で戦績は7勝(3KO)1敗に。11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP』への出場をアピールした。
中島千博「会長からマイナス10点と言われてしまいました」
「昨日は佐野選手と戦って、佐野選手はとても気持ちが強くてガンガン前に来て、僕もやりづらかったんですが、とても良い経験ができたなと思っています。ありがとうございました。よく(古川)会長から試合前には『試合はゲームだ。練習でやってきたことを出したり相手との駆け引きをやるのが試合だ』と言われているのですが、昨日は試合に勝つことはできたんですが僕があまり練習したことを出せなかったので、会長からマイナス10点と言われてしまいました(苦笑)。次の試合ではしっかりもっと良い点数をいただけるように頑張りたいと思います」
――具体的にどういうところを駄目出しされた?
「具体的にはちょっと言いづらいです。練習でも攻撃はできるのですが、ディフェンスの部分がまだまだです。今回もパンチをもらってあざになったし、ディフェンスの部分で言われました」
――POWER OF DREAMの独特のステップワークなども足りないと言われた?
「そういうことにしておきます(笑)」
――空手の蹴りとパンチの融合が上手くいっているという実感は?
「そうですね。試合でも空手の蹴りを出せて、パンチもまだまだチャンピオンの方に比べたら全然ですが、少しずつ自分でもできてきているのかなと思っています。ですがもっとパンチと蹴りを攻防一体で出せるように。今はパンチだけ・蹴りだけになっちゃっているので、そこをもっとミックスできたらなと思っています」
――個人的に戦ってみたい相手は?
「目指すところはチャンピオンの方々なので、早くその人たちのところにいけるように頑張ります」
――ファンの皆さんへメッセージは?
「まだまだどんどん強くなっていきますので、これからもPOWER OF DREAMの中島千博を注目して応援よろしくお願いします」
SATORU成合「もう全部KOするぐらいの勢いで勝ち続けたい」
「昨日は相手が計量失敗して、最初ちょっとナメてんのかなって思ったんですけど、再計量でしっかり試合ができるところまで体重を落としてくれたので、そこはまあ感謝して試合に臨みました。計量オーバーとか関係なく倒すと決めて試合をして、1Rに何とかダウンは奪ったものの、ローブローでストップになってTKO勝利という形になってしまったんで、そこは納得できなかった感じですね」
――劣勢からダウンを奪えたことに関しては?
「倒そう倒そうとし過ぎて、いつもの大振りの危なっかしい試合になってしまったんですけど(苦笑)、まあ終盤にしっかりダウンを取れたところはしっかり会場を盛り上げられたし、良かったかなと思います」
――K-Jeeの『K-1福岡大会を実現させたい』というアピールに対して、同じ福岡出身として思うところは?
「いやもう聞きながら本当にそうなって欲しいなと。福岡大会が開催されたら僕もそこに出られるようにしっかり仕上げたいなと思いました」
――今後の目標は?
「僕も30歳で格闘技人生は長くないです。一戦一戦勝って、どんどん上の選手とやって、もう全部KOするぐらいの勢いで勝ち続けたいと思います」
――ファンの皆さんへメッセージは?
「昨日はK-1ジム総本部に所属になって一番応援が多かったんですけど、本当に感謝の気持ちで一杯です。最後はあんな形になってしまったんですけど、これからも本当に面白い試合、倒す試合をずっと続けて行くので皆さん応援よろしくお願いします」
佐野天馬「試合を終えてすぐにまだまだ強くなりたいと思った」
「昨日は応援ありがとうございました。KRUSHでは2年ぶりの勝ちだったみたいで素直に嬉しいです。でも僕の目標はK-1に出てチャンピオンになることなので……まあ、あんな試合だったんですけどK-1に出たいです」
ー―この試合に向けて色々なことを変えてきたと言っていたが、試合の中で自分が変わったと感じられた部分は?
「試合は見たんですけど、やっぱりパンチが前より出るようになったかなと」
――昨日の試合を振り返ってアピールしていたK-1横浜大会については?
「そうですね。出られるなら出たいんですけど、あんまり生意気なこと言えるような試合じゃないです」
――今後の目標は?
「もちろんチャンピオンになることが最後の目標ですね」
――ファンの皆さんへメッセージは?
「試合を終えてすぐにまだまだ強くなりたいと思ったし、もっと強くなれると思ったんでもっと頑張ります」
瑠久「俺も横浜大会で下克上マッチやりたいと思いましたね」
「結果的にKO勝ちでKRUSHの会場も盛り上げることができて、自分自身それが嬉しくて満足してます」
――試合前は松岡のことを全く知らないと言っていたが?
「知らないって言ったんですけど、実はめちゃくちゃ調べて(笑)。過去の実績も自分よりはるかに凄いし、今までの勝ち方とかも勝った試合は全部KOで。僕もちっちゃい頃から格闘技をやっていて、強い選手は見れば分かるし、記者会見で松岡選手と会った時に『この選手は強い選手だな』って分かりました。だから全然ナメていったわけじゃなくて、本当に格上だと思ってチャレンジャーとして試合に臨みました」
――逆転KOできた要因は?
「1Rはけっこう作戦を立てていて、自分はいつも足を使ったりするんですけど、相手がそこの対策をしてくるだろうと思っていたので、自分は1Rから圧力をかけてミドルにインローを合わせることを頭に入れてやってきました。いきなりパンチからいくと蹴りを合わせられていただろうし、インローで返していこうと思ったんですけど、想像以上に左ミドルが重くて。一発ボディに入って、そこで効いちゃって…相手もそれに気付いて詰めてきて、コーナーでダウンを獲られちゃいました。でも1Rは何とか防いで、パンチも効いてなかったので気持ちもそこで立て直して。2Rは1Rの間合いだとやられちゃうので圧力をかけて前に出ていこうと思って、3パターンぐらい自分の中で戦うスタイルを用意してましたね」
――今回の逆転KO勝ちで1つ上のレベルに行けるという実感は?
「そうですね。1回ダウンで倒されてから倒し返すことができて、凄い自分にも自信が持てたし、自分としてはけっこう成長できたんじゃないかなと思います。今までの自分だったら1回目のダウンで、それこそ『K'FESTA.2』の時の記憶がフラッシュバックしたりしてたんですけど、ここで終わったら変わらないなと思って戦いました。気持ちの部分も成長した姿をみんなに見せられたと思います」
――試合後はK-1横浜大会出場と共に『下克上する』とアピールしていたが?
「まだ自分から相手を指名するほどの位置じゃないんですけど、この間の大阪大会で下克上がテーマのスーパーファイトを見て、かなり自分も火が点きました。俺も横浜大会で下克上マッチやりたいと思いましたね」
――改めて横浜大会に対する想いは?
「自分は横浜で育って、横浜アリーナなんてちっちゃい頃から近くで遊んでいた場所です。自分が通っていた空手の道場も横浜アリーナの斜め前だったし、ずっと横浜アリーナの近くで育ってきたので、横浜大会には絶対出たいと思ってます。しかもこんな時期にチャンスをもらったので、今回の試合は本当にかけていました」
――ファンの皆さんにメッセージは?
「昨日は本当に応援ありがとうございました。たくさんの声援が本当に自分のパワーになります。そして対戦してくれた松岡選手にも凄い感謝してます。これからもっと上に上がって、横浜大会もあると思って明日から準備していきたいと思います」