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【UFC】平良達郎がメインイベントで5位アレックス・ペレスと対戦に! 岡見勇信以来、6年9カ月ぶり日本人メイン=6.15 UFC APEX

2024/05/14 14:05
 2024年6月15日(日本時間16日)、米国ラスベガスのUFC APEXにて、『UFC Fight Night: Perez vs. Taira』が行われ、メインイベントの5分5Rで、UFC5連勝中で13位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が、フライ級5位のアレックス・ペレス(米国)と対戦することが分かった。  日本人選手がUFCでメインイベントを務めるのは、2017年9月のUFC日本大会『UFC Fight Night 117: St. Preux vs. Okami』での岡見勇信以来、6年9カ月ぶり。海外での日本人メインは、2015年4月の『UFC 186: Johnson vs. Horiguchi』の堀口恭司以来、9年2カ月ぶりとなる。 ▼フライ級 5分5Rアレックス・ペレス(米国/チーム・オーヤマ)5位 25勝8敗(UFC7勝4敗)平良達郎(日本/THE BLACKBELT JAPAN)13位 15勝0敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝中  当初、平良は5月18日のUFC APEX大会にて、10位のティム・エリオットと対戦予定もエリオットが欠場。6月1日の『UFC 302: Makhachev vs. Poirier』でUFC3連勝中のジョシュア・ヴァンとの対戦に変更されていた。  しかし、6月15日に予定されていたアレックス・ペレス(米国)vs.タギール・ウランベコフ(ロシア・12位)がキャンセルとなり、ウランベコフに代わって平良が、メインイベントでペレスと対戦することになった。  現時点で理由は定かではないが、ウランベコフはジョシュア・ヴァンとの対戦に変更されており、結果的に2カードがシャッフルされたことになる。  24歳の平良と対戦するアレックス・ペレスは、前戦で欠場したマネル・ケイプの代役として、強豪のマテウス・ニコラウとの試合に緊急出場。ニコラウを2R、右フックでKOに下し、トップ5ランク入りを果たした。32歳。  ペレスは、2020年11月に当時の王者デイブソン・フィゲイレードに挑戦も、1R振り向きざまのギロチンチョークで一本負け。2022年7月の再起戦も現王者のアレクサンドル・パントーハに1R、リアネイキドチョークを極められ連敗。1年8カ月ぶりの試合となった2024年3月に無敗のムハンマド・モカエフと対戦し、モカエフのテイクダウンをがぶるも、その先に繋げず判定負けとなっている。  米国ラスベガスでの練習では朝倉海、ヒロヤとも練習を重ねており、2020年以来の連戦で調子を上げて、強豪のニコラウを撃破。連敗を3で止めている。  その黒星も元王者と現王者と期待のプロスペクトだったこともあり、特に“英国の平良達郎”とも呼ばれるモカエフの強いレスリングを、ニンジャチョークやがぶりで断ち切り、打撃で攻勢になったことで、判定3-0とはいえかなりの接戦の内容だった。  そして前戦のニコラウ戦も、強いレスリングを活かした、勝負どころの速い踏み込みからの打撃でKOしており、厄介なカーフキック、大きなパンチと的確な上下の打撃がMMAの組みのなかで放たれ、6つ目のKOをマークしている。  さらに平良が得意とするサブミッションでも7つの一本勝ちを記録。ジョーダン・エスピノーサを極めた肩固め、3つのアナコンダチョーク、スタンディングギロチンチョークも含め、トップやがぶりからの極めに長けている。  一方で、寝技師でもあるフィゲイレードをテイクダウンするもギロチンチョークにタップし、パントーハにはリアネイキドチョークを極められてもいる。しかし、両者ともにベルトを巻いた王者。フィゲイレードのフィニュシュはテイクダウンされた後に亀からの正対際のハメ技で、パントーハはペレスの組みをがぶっての首相撲からボディロックテイクダウンで背中に飛び乗っている。  レスリング強者のモカエフをもってしてもテイクダウン・バックを奪うのに苦しんだペレスに、平良はいかに自身の強みで戦うことができるか。  カルロス・ヘルナンデス戦ではノーモーションの右ストレートを効かせての左でダウンを奪うなどスタンドでも進化を見せた平良にとって、初のトップ5との戦いは、試練の大一番になる。  メインイベントは5分5R。平良は、2021年7月のプロ修斗での福田龍彌戦で、5Rのチャンピオンシップの準備を経験済みだが、試合は1Rでの一本勝ち。これまで4R以降の試合は未経験だが、それはペレスも同様だ。  試合決定に平良は「ランキング5位のアレックス・ペレス選手との試合が決まりました。僕自身、初めてのメインイベントで、相手もランキング5位ということですごく興奮しています。めちゃくちゃ楽しみなので、皆さんも楽しみにお待ちください!」とのコメントを発表している。  MMA15勝無敗の平良が勝てば、UFC6連勝。24歳で日本人単独UFC連勝記録になる。5月5日には、ランカーのマット・シュネルを下した当時フライ級10位のスティーブ・エルセグが王者パントーハに挑戦し、接戦を繰り広げており、平良が5位のペレスを下せば、一気に王座挑戦圏内に入ることになる。6月29日には同門で同階級の鶴屋怜が『UFC 303』でオクタゴンデビューが決定しており、日本人フライ級の6月決戦が続く。
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