2019年8月31日(土)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.104』の前日計量&記者会見が、30日(金)都内にて13:00より行われた。
第6試合のスーパー・バンタム級3分3R・延長1Rで対戦する、金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)は54.9kg、林勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)はリミットちょうどの55.0kgでそれぞれ計量をパス。
林は「減量も順調で来れたので明日は勝ちます」、金子は「やることはやってきたので明日はそれを出したいと思います」と意気込みを語る。
お互いの印象を聞かれると、林は「並んだ感じ、身長差があると思っていたんですがそんなに変わるわけではなかった。思ったよりは大きくなかったです」と身長差について触れたが、金子は「(着ている)シャツが独特かなと思いました。計量の時は見ていないので分からないです」と真面目な表情で林の服装の印象を話した。
金子は今年3月の試合で右拳を骨折、今回が再起戦となるが「右を怪我したので右以外のことをやってきました。それを明日出せたら」と右のパンチ以外の部分を鍛えてきたという。また怪我でのブランクに関しては「いつもこれくらい間隔を空けているので変わらないですね。でも前より若干、試合が楽しみ」と関係ないとする。
11月のKRUSH大阪大会で現K-1 KRUSH FIGHTスーパー・バンタム級王者の玖村将史が初防衛戦を行うことが発表されており、この試合の勝者がその挑戦者になる可能性が高い。そのことを聞かれると林は「勝った方がタイトルマッチを組んでもらえるならそれだけモチベーションが上がるので、とりあえず明日は勝ちたいと思います」としたが、金子は「自分は一戦一戦に集中したいので、今は明日勝つことなので考えてないです」と対照的。
また、林が「パンチで打ち合ってパンチでKOできたら一番いい」と言えば、金子は「あっちがパンチで来ても蹴りで来ても対応できる練習をしてきたので、何でも倒せると思います」との自信を見せる。
「しっかり勝って次につなげたいと思います」と最後までクールだった金子に、林は「金子選手は人気があって強いと言われていますが、明日は勝って引っ繰り返してやろうと思っています」と金子のポジションをいただくと宣言した。
朝久(左)の奇妙な発言や行動に戸惑いを隠せなかった横山 第5試合のスーパー・フェザー級3分3R・延長1Rで対戦する、朝久泰央(朝久道場) と横山朋哉(リーブルロア)はともに59.6kgで計量をパス。
横山は「計量に成功してホッとしています。明日は思う存分暴れて最高の試合ができるように仕上げてきたので楽しみで仕方ない」とやる気満々。朝久は「計量をクリアーするのは選手として当たり前だと思っているので特に感情はないです。減量に付き合ってくれた家族にありがとうと伝えたい。調子はばっちりです」と、こちらもやる気に満ちた表情を浮かべた。
計量後のお互いの印象を聞かれて横山が「特には…調子いいんだなって感じです」と答えると、朝久は「言われた通り自分は調子いいです。横山選手は金髪が似合っているなって感じです」と、いつも通りの人を食ったような返答。
横山は6勝(3KO)1敗の戦績を持っているが、朝久は「KO率が高くて凄いと思っています。でも自分が倒されることはないし、打ち合っても僕が勝てる」と言い、「自分は倒すことができていないので、倒すことを意識してやっていくと思います。朝久流は戦ってみて分かる。横山選手は明日、朝久流の本当の怖さを思い知ることになると思います」と予告する。
それに対して横山は「明日、やれば分かると思います。あとインタビューで、僕と戦った相手全員に勝てると僕と戦ってくれた人のことまで言っていたので、その分も勝たないといけないと思います」と、朝久の発言にカチンときていたようだ。
会見中、まるで横山をのぞき込むようにして身を乗り出し、見ている朝久。横山は「よく見てくるなと思っていて(笑)。いい目をしていると思います」と苦笑い。すると朝久は「自分は相手の目を見れば何を狙っているのかや考えていることが分かるんです」という。
「僕はいつも自分自身の動きを高めることを意識しているので対策はしていません。しかし、僕の蹴りにパンチを合わせる対策をしていることは目を見て分かりました」と指摘する朝久。すると横山は「じゃあ、図星ってことで。かわいそうなので」と笑った。
最後に、横山が「試合は自分との戦いだと思っているので気持ちを高めて、追い込みでも折れない気持ちを持っています。それが出れば自然と勝ちにつながる」と気持ちで勝つというと、朝久は「ほどよくいい感じで挑発しているのかおちょくっているのか分かりませんが、いい感じになってきました」と横山の言葉で試合へのやる気が増したと話す。
そして、「中村プロデューサーはK-1大阪大会で疲れているので持ってきました。朋哉君もさっき計量で見たら疲れていたので持ってきました」とエナジードリンクをプレゼントするネタで締めくくろうとしたが、横山に「もう飲んじゃいました」と切り返されていた。