ONE FridayFightsで2連勝を飾り、4月にはボーナスも獲得した大田(C)ONE Championship
2024年6月2日(日)東京・後楽園ホール『NJKF CHALLENGER 2024 3rd』の全対戦カードが発表された。今大会では「対抗戦」と銘打った試合が5試合行われる。
メインイベントの第10試合では「NJKFvs.クンクメール対抗戦」として58㎏契約3分5Rで、IRON FISTムエタイ世界スーパーフェザー級王者・大田拓真 (新興ムエタイジム)vs.オウ・テリット (カンボジア)が行われる。
大田は団体内外でNJKFをアピールし、強さを示して「NJKF2023年度年間表彰」にて最優秀選手=MVPに輝いた。2023年は5月にメキシコ『IRON FIST』でムエタイ世界王座を2R TKOで奪取、7月は新日本キックで王者・瀬戸口勝也を撃破、9月のONEデビュー戦では従来のイメージを一新するハードな戦いを見せ、乱打戦の末に勝利した。2023年最終戦(11月)ではNJKFに凱旋、タフな難敵ルークワンを迎えたがボディを効かせ、4Rにローキックで沈めた。2024年2月には笹木一磨を大差の判定に破り、NJKFフェザー級暫定王座に就くと4月にはONEに再び参戦。コプター・ソー・ソンマイをヒジ打ちでKOし、ボーナスも獲得した。
ONEから凱旋を果たす大田の今回の相手テリットはカンボジアのムエタイと呼ばれるクンクメールの選手。クンクメールはムエタイと同じルールで、近年カンボジアで人気が出て日本人選手が現地に何人も招聘されているが、なかなか勝てないほどレベルが上がっている。ムエタイよりも攻撃的なのが特徴だ。
第5試合も「NJKFvs.クンクメール対抗戦」として、ミネルヴァ キックルール52㎏契約2分3RでS-1レディース世界ライトフライ級王者・真美 (Team ImmortaL)とノヴ・スレイ・ポヴ (カンボジア)が対戦。
真美はアマチュアで15戦全勝の戦績を引っ提げて2018年10月にプロデビュー。2021年11月にERIKOを破り、NJKFミネルヴァ・ライトフライ級王座を獲得した。2020年6月からはKrushにも参戦し、4勝2敗。2023年9月にデビューから3年でS1レディース世界ライトフライ級王座にも就いた。1月にタイでの初試合でKO勝ちを収めると、4月に『ONE』へ参戦。オープンフィンガーグローブ着用ムエタイでジュニア・フェアテックスと対戦し、判定負けも突進ファイトで奮闘してインパクトを残している。戦績は16勝(4KO)6敗。
セミファイナルの第9試合は「NJKFvs.SB 対抗戦」。64㎏契約3分3R延長1RでNJKFスーパーライト級王者・吉田凛汰朗 (VERTEX)とSBライト級2位・基山幹太 (BELLWOOD FIGHT TEAM)が対戦。
吉田はNJKFスーパーライト級のトップクラスで活躍。2022年3月に元新日本キックのフェザー級王者・内田雅之とドロー、5月にジャパンキック ライト級1位の睦雅とドローと団体内外や韓国での試合で腕を磨き、2023年9月に2R TKO勝ちで王座に就いた。
鈴木博昭率いるBELLWOOD FIGHT TEAMの特攻隊長・基山は2018年12月にACCELでプロデビュー。『ONE WARRIOR SERIES』には2度出場して2度とも勝利、2021年3月には『RIZIN』で大雅と対戦したが判定で敗れた。SBには2022年3月から出場して3連勝、RISEでも樋口知春から勝利を収めるも2023年2月に田中佑樹に判定で敗れて5連勝がストップ。4月大会ではヒュン・ツェイ・ヘイデン、6月大会で伊藤空也に連勝するも9月にポッシブルK、12月にRISEで陽勇に敗れている。戦績は13勝(1KO)6敗。
第8試合は「NJKFvs.KNOCKOUT対抗戦」として王者対決がライト級3分3R延長1Rで行われる。
NJKFスーパーフェザー級王者・龍旺 (Bombo Freely)は、中学生でキックボクシングを始めてアマチュアで経験を積み、2021年6月にプロデビュー。アグレッシブなファイトスタイルとキレのある蹴りを武器にするサウスポーで、2023年6月にガン・エスジムに初黒星を付けられた
KNOCK OUT-BLACKライト級王者・久井大夢 (TEAM TAIMU)は、KNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収め、9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。12月にはトンミーチャイに判定勝ちするも、2024年2月のチュームーシーフー戦で敗れ2度目の黒星。プロ戦績を7勝(3KO)2敗とした。
第7試合は「NJKFvs.スックワンキントーン対抗戦」61.2㎏契約3分3R延長1Rで、元NJKFスーパーフェザー級王者・山浦俊一 (新興ムエタイジム)がスックワンキントーン ライト級王者・小林司 (sports24)と対戦。
山浦はNJKFスーパーフェザー級とWBCムエタイ日本スーパーフェザー級のタイトルを獲得している二冠王。4月のシュートボクシングでオープンフィンガーグローブマッチに挑んだが、内藤凌太に投げでシュートポイントを奪われ惜敗。
小林は2021年7月にプロデビュー、2023年10月にスックワンキントーン王座に就いた。左ミドルが得意。
第6試合ではNJKFウェルター級タイトルマッチ3分5R、王者・青木洋輔 (大和ジム)vs.挑戦者同級1位・亜維二 (新興ムエタイジム)、第4試合は「NJKFvs.MAキック団体交流戦59㎏契約3分3Rで匠 (KING gym)vs.脩真 (Y's glow)が行われる。