「明日はパリが揺れる」と激闘宣言のラジャブザデ、MMAから挑戦のオマールは番狂わせ狙う
3月のGLORYヘビー級GP1回戦で元GLORY世界ヘビー級暫定王者タリク・"クッキー"・オサロを破る番狂わせを演じたバフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)がライトヘビー級に転向し、パリ在住の強打者ケビン・オマール(フランス)と対戦する一戦がコー・メイン(セミファイナル)。
会見でラジャブザデは「試合が楽しみだ。今度の対戦相手との試合に向けて準備は万全。日々のルーティンをしっかりやっているから、良い状態だよ」とベストコンディションだとし、「明日はパリが揺れるよ」とエキサイティングな試合を見せることを約束。
また、ライトヘビー級転向について聞かれると「ライトヘビー級とヘビー級の両方で戦いたい。6月のライトヘビー級トーナメントにも出場したいと思っている」と2階級を股にかけて戦うつもりだと答えた。
対するオマールは「ラジャブザデには試合を受けてくれて感謝している。俺はまだキックボクシングでは、何の実績もない。MMAでキャリアを積んできた俺が、彼みたいな世界トップのキックボクサーと戦えるのは大きなチャンスだ。この試合で、俺はキックボクシングもやれるってことを証明する。そのために、この試合を受けたんだよ」とコメント。
番狂わせを起こすには何が必要かと問われると「多くの戦術を練っているし、コーチとハードなトレーニングをしてきた。サプライズを起こせるよ。俺がここにいるのは、サプライズを起こすためなんだ」と“サプライズ”を起こして見せると宣言する。
ここで勝利すれば、6月8日にオランダでの開催が決定した『GORYライトヘビー級グランプリ』への出場権を獲得できることになるが、オマールは「正直、まだ分からない。試合後にコーチと相談するよ。まずは明日勝つことに集中する」と、今は目の前の試合に集中しているとした。
ラジャブザデとの試合を拒否するファイターも多い中、MMAファイターのあなたがなぜこの試合を受けたのか、との質問には「なぜなら、俺はファイターだからさ。これが一番良い答えだ。8~9人が彼との試合を拒んだのは知っているよ。お伝えしている通り、俺はMMAからやってきた。そして、いま世界最高のキックボクサーと戦う機会を得た。だから、やってやるってことさ」と、ファイターは敵に背中を見せないと堂々と答えた。