ONE Championshipは元K-1ウェルター級王者・野杁正明と独占複数試合契約を締結したことを2024年4月23日(火)に発表した。
野杁は2009年にK-1甲子園初となる高校1年生王者になり、“怪物”と呼ばれるようになった。圧倒的なテクニックと類まれなるセンスでプロ転向後すぐにトップクラス入りし、WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王座、第2代Krushウェルター級王座、NDC -66kg王座などを獲得。2017年6月には日本人選手として初めてゲーオ・ウィラサクレックに勝利し、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に。
翌年にはウェルター級に転向し、ジョーダン・ピケオーには敗れたもののその後は連勝。2021年9月の「第2代ウェルター級王座決定トーナメント」を全試合KOで制して2階級制覇。2021年のMVPを獲得した。2022年6月の『THE MATCH』で海人との国内頂上決戦に敗れるが、2023年3月にジャバル・アスケロフを1Rわずか2分でKOして復活。
2023年7月にはアマンシオ・パラスキフを1RでKO。試合後のマイクで「今までは来るもの拒まずでオファーあれば誰とでも試合を受けていたんですけれど、もういいでしょう。さすがに世界の強豪と戦わせてください。そして僕に選ばせてください。これからは世界のトップとしか試合していかないので、これからの野杁正明が世界に挑戦していく姿を楽しみにしていてください」とアピールした。戦績は49勝(25KO)11敗。
2024年3月27日にはK-1との契約が円満に満了となり、保持していたK-1 WORLD GPウェルター級王座は返上したことが発表されていた。
ONEにはキックボクシング世界フェザー級王者チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン/ベラルーシ)、スーパーボン(タイ)、マラット・グレゴリアン(アルメニア)、ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)と世界四強を筆頭に強豪選手が集っており、この中で野杁が勝ち上がっていけるか、注目される。
<野杁正明のコメント>
――今の素直な気持ちを教えてください。
「率直に嬉しいです。やっと! という気持ちが強いです。それとワクワクします。早く強豪しかいないリングで戦いたいです」
――次のステージをONEに決めた理由を教えてください。
「やはり立ち技最強の舞台はONEだと思っているので、そのリングに挑戦したかったからです。自分は世界最強を目指して格闘技をやっているので、今の野杁正明がONEにも通用するのかを試してみたかったのでこのキャリアを選びました」
――今後の目標はなんですか。
「必ずONEのベルトを獲ること。自分だけじゃなく武尊くんと一緒に。そして日本人の強さを証明していきます」
――ONEでは誰と戦いたいですか。
「誰との試合でも挑戦者だと思うので誰でもいいです。ランキングに入っている選手はもちろん、とにかく強い選手と戦っていきたいです」
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
「ONE Champinosipのファンの皆様、初めまして。日本の野杁正明です。試合を観に来て後悔はさせません。必ず満足いく試合をこれからしていくので是非注目していただけたら嬉しいです! 応援よろしくお願いします!」