2024年4月26日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 60』(U-NEXT配信)に、すでに発表されていたKNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)vs.ソーンスックノーイ・FAグループ(タイ)をはじめ今週も4名の日本人選手が出場する。
第1試合のストロー級サブミッショングラップリングには、高本奈月(TATORU)が初登場。高本は柔術茶帯で専業柔術家として九州柔術シーンをけん引。2023年ワールドマスター優勝、2024年アジア柔術カップ 優勝の実績を持つ。「JIU-JITSU NAVI」ではなんとグラマラスな水着グラビアを披露して話題になったことも。対戦相手は黒帯柔術家のリーシ・ヴァート(エストニア)。
第2試合のアトム級ムエタイ3分3Rには、真美こと町田真美(Team immortaL)が出場。真美はアマチュアで15戦全勝の戦績を引っ提げて2018年10月にプロデビュー。2021年11月にERIKOを破り、NJKFミネルヴァ・ライトフライ級王座を獲得した。2020年6月からはKrushにも参戦し、4勝2敗。2023年9月にデビューから3年でS1レディース世界 ライトフライ級王座にも就いた。1月にはタイでの初試合でKO勝ちを収めている。戦績は15勝(4KO)5敗。
対戦相手のジュニア・フェアテックス(タイ)は2023年3月に『ONE Friday Fights 8』でONEデビューすると、2024年2月の『ONE Friday Fights 51』までタイ、中国、トルコ、アメリカの選手を相手に4連勝を飾っている強豪だ。
第5試合のフライ級MMAには小田魁斗(CARPE DIEM福岡)が出場。小田はGRACHANを主戦場として2023年3月に鈴木崇矢にマジョリティ判定で敗れたものの、10月に長野将大を1R 14秒でKOに下しており、2024年3月にはテムに1Rでリアネイキドチョークを極めて連勝中。
今回はクーパー・ロイヤル(オーストラリア)と対戦する。ロイヤルは2023年11月の『ONE Friday Fights 40』でONE初出場。その試合で1Rにリアネイキドチョークで勝利すると、2024年1月には3Rにアームバーを極めて連続一本勝ち中。
第6志試合にはスアキム・ソー・ジョーデニス・デミカプ・トンプラジン(タイ)vs.デニス・デミルカプ(トルコ)が組まれた。
スアキムはルンピニースタジアムのバンタム級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級の三階級制覇王者で、2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日。那須川天心への最強の刺客として大きな話題を呼んだが、那須川に5R判定負け。2019年7月には『RISE』で那須川と再戦したが、胴廻し回転蹴りで目尻を切り裂かれて流血、3R1分25秒、TKOで敗れている。
その後、RISEでニキータ・セブンを一蹴、ルンキットとの再戦でリベンジし、スーパーレックには判定負け。2019年12月に日本の『BOM』でチャンヒョン・リーにTKO勝ちし、BOMスーパーライト級王者になった。しかし、2020年4月に突然の引退宣言。2023年7月、ONEで現役復帰を果たすもキリル・ホムトフにKO負け。9月にサマン・アシュリをKOして再起を果たすも2024年1月にはアレクセイ・バリカにKO負けを喫した。戦績は104勝25敗3分
デミルカブは2019年8月のK-1に19歳で初来日し、林健太と対戦した(林のKO勝ち)。その試合ではヒザ蹴りで先制のダウンを奪うも逆転KO負け。その後、Enfusionで65kg級の世界王者となり、2022年11月の『GLORY RIVALS』で勝利をあげている。2024年2月の『ONE Friday Fights 53』でONEに初参戦すると、ブアキャオ・ポー・パオインを1Rわずか59秒、三日月蹴りでKOした。
いまだ本調子が出ていないスアキムにとっては厄介な相手となりそうだ。
第11試合のキャッチウェイト(130LBS)ムエタイ戦ではフォーカス(タイ)vs.カムバック・TKユッタナ(タイ)。カムバックは2023年10月にコンペットと引き分け、12月のラジャダムナンスタジアム生誕祭のビッグマッチで、ラジャ王者チャイラーをハイキックでKO。2024年2月には『RWS JAPAN』に初来日し、馬渡亮太から左ストレートでダウンを奪い30-26×3の大差で勝利を飾っている。
そしてメインイベントのキャッチウェイト(132LBS)ムエタイでは、スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)vs.リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)。
スリヤンレックはラジャダムナンとルンピニーの2大殿堂でランキングに名を連ねたほか、タイのテレビマッチである『ワンソンチャイ』フェザー級王者の肩書を持つ。パンチを得意とするハードパンチャーで、激闘派ファイターとして名を馳せ、2019年12月のK-1名古屋大会に初来日では当時K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹と対戦。合計3度のダウンを奪われて判定で敗れるも、そのたびに立ち上がって武居に反撃。3R終盤には猛反撃に出て武居をヒヤリとさせた。2020年2月にも再来日したが、軍司泰斗に判定で敗れている。ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 25』から参戦し、2024年3月まで4勝2敗。
リッティデットは2023年3月の『ONE Friday Fights 7』からONEに参戦すると、4勝2敗で決着は勝っても負けても全てKOという激闘男。多彩な蹴り技を武器としており、スリヤンレックとはパンチvs.蹴りの戦いとなりそうだ。
なお、小笠原は第4試合に出場する。