1月17日(木)東京・K-1ジム総本部にて、2月16日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.98」の[第6代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R]で玖村将史と対戦する軍司泰斗が公開練習を行った。
玖村との王座決定戦を控え、2分1Rの公開練習で梶原龍児代表のミットに力強いパンチを打ち込んでいった軍司。「準決勝から決勝まで試合間隔が短かったんで、体力もあんまり落ちていません。あとは減量をしっかりやって仕上げるだけですね」と現在の状態について話す。
以前の軍司は3Rに失速する場面が見られたが、トーナメントでは合計7Rを戦い「前までは1R以内で倒そうという気持ちが強すぎて、3Rに逆転で負けてしまうことがあった。今は(自分から)いけるところといけないところをしっかり見分けて、3R通して戦えるようになったかなと思います」とスタミナ面の不安も解消されつつある。
対戦相手の玖村はKrush参戦から無敗でトーナメント決勝まで駒を進めてきた。軍司は「パンチが上手い選手だけど、パンチだけじゃなく蹴りもできる。(攻撃を)受けるのも上手いなって思いますね」と玖村を評価しつつ「相性というか、タイプが似てるんでやりやすいと思います。相手がサラビア戦みたいに距離を取る戦いも想定してますけど、僕も相手の弱点は分かっている。だからそこを誘ってやろうかなって思ってます。まあどんな戦い方をしてきても大丈夫です」と言い切る。
「トーナメントの一回戦・準決勝はどちらもやり辛い選手だったんで、ああいう形(判定決着)になってしまったんですけど、作戦通りやれたかなと。決勝は相手的に噛み合う試合になると思うんで、バチバチに行こうかなと思ってます。ここ2試合、つまらない試合だったんで、ここで本領発揮じゃないですけど、1RからガツンといってKO勝ちして、またチャンピオンになりたいと思います」と玖村との真っ向勝負を制しての王座戴冠を宣言。
「(勝敗を分ける鍵は)僕はパンチの打ち合いだと思います。絶対に僕の方がパワーはあると思うんで。スピードは分からないですけど、パワーと回転力で上回っていると思うので、そこでしっかり勝とうかなと思ってます」と改めて王座返り咲きに自信を見せる。
自身が熱望する武居由樹との一戦については「今の階級でも減量がけっこうきついんで、この試合が終わって2試合ぐらいしかスーパー・バンタム級では出来ないと思う。そのうちに対戦できなければ上げようかなと思ってます」と減量が過酷で残されたタイムリミットは少ない。「今は3階級制覇を視野に入れてずっとやってます」とフェザー級までの階級アップを視野に入れている。
この日が20歳の誕生日ということで「やっとお酒を飲めるようになって、飲み過ぎないようにします(笑)。あとは二十歳になったんで、捕まっちゃうような悪いことはできないんで、そこもしっかりします(苦笑)」と軍司。
「試合はしっかりKOして勝って、またチャンピオンになります。僕はそれ以上を目標にしてるので、これからも応援よろしくお願いします」と20歳の抱負と共にファンにメッセージを送った軍司。この試合で再びベルトを掴み、新たな道を切り拓くことができるか?