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【UFC】ペレイラが左フック一閃! 王座防衛「ヘビー級でも戦いたい」。ウェイリーが2度目の王座防衛、BMF王座戦は残り1秒でホロウェイがゲイジーをKO、ツァルキヤンがオリベイラに判定勝ち、プロハースカがTKO勝ち、フェザー級転向スターリングが判定勝ち、柔道五輪金のハリソンがホルムに圧巻の一本勝ち

2024/04/14 07:04
 2024年4月13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 300: Pereira vs. Hill』が開催された。メインカード入りした会場には、自宅火災から両親を救い出したマーク・コールマンが紹介され、ケージサイドに案内された。  今大会はファイトボーナスが通常の5万ドルから30万ドル(約4千600万円)にアップされることが会見にてダナ・ホワイト代表から発表されている。全試合が『UFC FIGHT PASS』ならびに『U-NEXT』でライブ配信された。 UFC 300: Pereira vs. Hill 速報 現地時間2024年4月13日(土)、日本時間14日(日)米国ネバダ州ラスベガス /T-Mobileアリーナ 【メインカード】 ▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)10勝2敗(UFC7勝1敗)205lbs/92.99kg[1R 3分14秒 KO] ※左フック×ジャマール・ヒル(米国)12勝2敗(UFC6勝2敗)205lbs/92.99kg※ペレイラが初防衛に成功  メインイベントはライトヘビー級タイトルマッチで、UFC2階級制覇王者のアレックス・ペレイラの初防衛戦。元ミドル級王者のペレイラは2023年11月に、怪我から復帰のイリー・プロハースカとのライトヘビー級王座決定戦で2R KO勝ちで戴冠。  挑戦者のジャマール・ヒルは今大会も出場するプロハースカが怪我で返上した王座を、グローバー・テイシェイラに判定勝ちで獲得も怪我により返上。1年3カ月ぶりの復帰戦となる。  自身のルーツであるパタソ族の弓矢をオクタゴンに向けて射るポーズから入場のペレイラ。オクタゴンで待ち構えるヒルはその放たれた矢を右手で掴み、ヒザで叩き折る仕草を見せる。ケージ中央で瞬きせずにヒルを見つめるペレイラ。  1R、サウスポー構えのヒルにオーソドックス構えのペレイラは左ローから。ヒルは左インローを返す。左ストレートを伸ばすヒルだが遠い。ペレイラの左ミドルにカウンターの前手の右を狙う。  右回りのヒル。左ボディストレートのペレに、左ハイをガード上に打つヒル。左ミドル、左インロー、左ストレートのダブルも。さばくペレイラは左ボディストレートを当てる。喧嘩四つの前手争いから、ヒルの左の蹴りが「ボコッ」とローブローになる。 「タイム」の声とともにハーブ・ディーンレフェリーが間に入ろうとするが、右手を挙げて制して続行するペレイラは、高い集中力を見せて金網に詰めると、ヒルの左ストレートに左フック! 目が飛んで後方に倒れたヒルにパウンドし、ヒルの力が抜けレフェリーが間に入った。 「ハイ、この通り」というように両手のひらを上にして見せたペレイラ。  試合後にかつてヒルに敗れている師匠のグローバー・テイシェイラから黒帯を巻かれたペレイラは、「相手の左をもらったけど、自分は蹴りで距離とタイミングを計っていた。ヒルは強敵だったけど計画通りに当てることが出来た。自分は正直なところ、ケージの中ではチャンピオンだと思って戦っていない。ケージの内外でいつも挑戦という気持ちでいないといけない。ベルトのせいで傲慢になることはできない。このベルトを防衛し続けて、出来ればブラジルで防衛もしたい。次はヘビー級で戦いたい」と語った。 [nextpage] ▼UFC世界女子ストロー級選手権試合 5分5R〇ジャン・ウェイリー(中国)25勝3敗(UFC9勝2敗)※UFC4連勝 115lbs/52.16kg[判定3-0] ※49-45×3×ヤン・シャオナン(中国)18勝4敗(UFC8勝3敗)115lbs/52.16kg※ウェイリーが2度目の王座防衛に成功  UFCのタイトルマッチ史上初となる中国人同士の対戦。  1R、ともにオーソドックス構え。右ハイを見せたウェイリーに、ワンツーのシャオナン。かわしたウェイリーは右カーフ。さらに左ミドルも蹴り足を掴んだシャオナンが組みに。突き放したウェイリー。  シャオナンの左右の蹴りにワンツーのパンチで攻めるシャオナンに下がりながら右を狙うウェイリー。シャオナンの詰めに左右も、組んで小外がけテイクダウンはシャオナン! スクランブルするウェイリーに深追いせずに立ち上がり、スタンドのワンツーを当てる!  詰めて左ミドルを当てるウェイリー。組んで右で差して払い腰テイクダウン! サイドから、マウント。バックマウントからのリアネイキドチョークにタップしないシャオナン。ホーンも落ちているようだが、手を着いてフラつきながらも立ち上がるシャオナンはコーナーに戻るようにうながされる。  2R、左から右のシャオナンをかわして組んだウェイリーは、バッククリンチからテイクダウン。バックマウントになりかけるが、絞められたくないシャオナンは正対して下になりハーフガードに戻すも背中を向けて立とうとするシャオナンのバックに! 身体を伸ばしたウェイリーはバックマウントからパウンド連打!  止めないレフェリーにリアネイキドチョークも狙いつつマウントから肩固めに移行するウェイリー。シャオナンが内側を向いて防いで立ち上がるとワンツースリーの連打で前に出てホーン。  3R、左サイドキックでウェイリーの腹を突くシャオナン。初めて蹴りを見せるとワンツーの右も。さらに遠間からの右ストレートにウェイリーがダウン! 下のウェイリーに上のシャオナンは寝技に行かず上から足を蹴る。  スイッチしての左ミドルを当てるウェイリー。右の入りに左を当てるシャオナン! がくりと腰を落としたウェイリーの組みを押し倒してインサイドガードに。蹴り上げて立つウェイリー。左のサイドキックを放つが、その蹴り足を掴んだシャオナンがテイクダウン。ウェイリーの立ち上がりにバックにつこうとするが、ウェイリーは離れる。  ウェイリーの飛び込んでのニータップを外して体を入れ替えるシャオナン。ホーン。ついにシャオナンが取り返したラウンドに。  4R、左ローのウェイリーも遠い。右ローも空振りでその打ち終わりに右ストレートでダウンを奪うシャオナン。立つウェイリーはダブルレッグテイクダウン! 切りながらバックに回ろうとするシャオナンを落としてバックについたウェイリー。金網半身につけるシャオナンに左足はかけているウェイリーは右手首をつかんでコントロール。  バックマウントを奪うウェイリーはパウンド連打から身体を伸ばすが、首を守り正対、再び亀にまで戻すシャオナン。ケージ背に仰向けになりながら凌ぐ。1、2、4Rと王者のラウンドに。  5Rも前に出るウェイリーがダブルレッグテイクダウン! ディープハーフから脇を差し立つシャオナンは左のサイドキックを胸に打つ。右ハイで上体を上げさせたウェイリーはダブルレッグテイクダウン! バックに回ろうとするウェイリーに腰をずらして正対するシャオナンはハーフガードに。  下からキムラを狙うシャオナンだが極めさせないウェイリーはバックコントロール。ハーフバックから腕十字も狙いながら、トップキープ。こつこつとボディにパウンドし、シャオナンを立たせず。ホーンに、下のシャオナンの手を取り立たせた。  判定は49-45×3のユナニマスでウェイリーが2度目の王座防衛に成功。  試合後、ベルトを腰に巻いたウェイリーは「シャオナンはとても打たれ強くタフな選手でリスペクトに値します。試合後も続けて友達でいたい。1Rのリアネイキドチョークで相手が落ちたと思ったんですが、すぐに立ったので続けようと思いました。中国人女性同士の戦いをサポートしてくれて感謝しています。アメリカの練習で温かい環境に感謝しています。皆さんもぜひ中国にも来てください」と語った。 [nextpage] ▼UFCライト級“BMF”王座戦 5分5R〇マックス・ホロウェイ(米国)26勝7敗(UFC22勝7敗)156lbs/70.76kg[5R 4分59秒 KO] ※右フック×ジャスティン・ゲイジー(米国)25勝5敗(UFC8勝5敗)156lbs/70.76kg※ホロウェイがBMF王者に。※UFCライト級王者はイスラム・マカチェフ  2019年11月のネイト・ディアズvs.ホルヘ・マスヴィダル戦で創設されたBMF(Baddest Motherfucker)王座。  マスヴィダルの引退後の2023年7月にジャスティン・ゲイジーとダスティン・ポイエーが争い、ゲイジーが右ハイでポイエーを沈め2代目王座についている。イスラム・マカチェフの持つライト級王座の挑戦権を得たと思われたゲイジーだが、今回元フェザー級王者のホロウェイを相手に史上初のBMF王座防衛戦に臨むこととなった。挑戦者のホロウェイはアーノルド・アレンと“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソンを相手に2連勝中。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるゲイジーは右を振るがかわすホロウェイ。ゲイジーは右カーフを打つ。右カーフを返すホロウェイはアッパーから左も。ステップバックしたゲイジーは踏み込んでの右カーフでホロウェイのバランスを崩す。  作り直し右カーフのホロウェイ。右に角度をつけて右ァッパーから、左を当てたホロウェイ! ゲイジーは右カーフを返す。ホロウェイは右ロー。ゲイジーは大きな左右で押し戻す。右ボディストレートを当てたホロウェイは、右から左。ゲイジーは右カーフ。ホロウェイはチェックする。ゲイジーの右ハイをブロックするホロウェイは飛び込んでの右アッパー!  ゲイジーの右カーフに左から右を伸ばして当てる。踏み込みに滑ったゲイジーの立ち上がりにグローブタッチするホロウェイ。頭を下げて詰めるゲイジーに後ろ蹴りを鼻に当てて、ゲイジーを下がらせる。  2R、初回の後ろ蹴りをもらい鼻血のゲイジー。詰めて右から左を上下に散らす。右に回りながら右ロー、ボディ打ちを巧みに当てる。「ホロウェイ」コールに「ゲイジー」コールが会場に響くなか、ワンツーのゲイジーに、ホロウェイの右手が目に入り中断も再開。  オーソから左ミドルを突くゲイジーは右カーフも。ホロウェイは圧力をかけて右ボディストレートを突いて、右ハイをガード上に。右ボディストレートを返すゲイジーの右オーバーハンドをブロックするも前手が開いており再びアイポークに。中断後再開。  ワンツーで詰めるゲイジーに右ボディストレートのホロウェイ。ゲイジーの右カーフにバランスを崩す。右ローから後ろ蹴りのホロウェイは、ゲイジーの詰めに右ストレートを当てる。  3R、右ボディストレートのホロウェイ。互いに左ミドルを当てると、ゲイジーは右ミドル、押し込むジャブ。ホロウェイが右カーフを当てると左前手のフックを突くゲイジーだがガード上。  ホロウェイは右ストレートから後ろ廻し蹴り、さらに右を当ててゲイジーのバランスを崩すとさらに右の後ろ蹴り! ゲイジーの腹を攻める。左ハイのゲイジーをブロックするホロウェイは右アッパー。右ボディストレート、ワンツーで前に。ゲイジーの左ミドルは間合いが足りない。ゲイジーが右ハイをガード上に当てたところでホーン。ホロウェイが多彩な打撃で攻勢に。  4R、ともに蹴りを主軸とするなか、右を突くホロウェイ。そこにワンツーを合わせに行くゲイジー。左から右! ケージから離れるホロウェイがプレスをかけなおすと、ゲイジーの打ち終わりに右!左ボディから右オーバーハンドをヒットさせる。ゲイジーは左を伸ばして、さらに右オーバーハンドもかわしたホロウェイ。  しかし徐々に距離が近くなるなかでホロウェイの右から左に右フックをかぶせたゲイジー! ダウンもすぐに立ち上がるホロウェイを詰めるも、ホロウェイも立て直し、左前手のフックもかすめるゲイジー。  5R、右の前蹴りのホロウェイ。頭を下げたゲイジーの左右にボディ、アッパーのホロウェイは、さらにゲイジーの詰めに右の後ろ蹴りを腹にヒット! しかしここで追うゲイジー。右にサークリングのホロウェイは、ワンツースリーの右! 崩れたゲイジーにラッシュも打ち返すゲイジーに右後ろ蹴り! ボディにもらったゲイジーも押し戻し右カーフ。しかし出入りの速いホロウェイはワンツー。左ボディから右にステップして角度を変えて右ボディ。右を強振するゲイジーに右のテンカオも当て、ゲイジーの右ハイには跳びヒザも。  ゲイジーの胴廻し回転蹴りをかわし、残り10秒の拍子木に「中央に来い」と打ち合いを望むホロウェイに、ゲイジーも右を振るが、それをかわしたホロウェイは左右のボディ打ちから右フック! ゲイジーが前のめりに倒れて、残り1秒で試合は決した。  試合後、ホロウェイはBMFベルトのプレゼンテーターのマーク・コールマンとハグし、妻の肩にかけると、「失う物を怖れず、リスクしかない戦いを受けてくれたゲイジーに感謝したい。俺はどの階級でもグラジエーターだ。エルマタドール(※フェザー級王者のイリア・トプリア)でも(ライト級王者のイスラム・)マカチェフでも誰でもかかってこい。これがほんとうのBMFだ。もっと戦いたい。60万ドルの(W)ボーナスがほしい」と語った。  なお、大会後、ホロウェイは「ファイト・オブ・ザ・ナイト」「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」の両賞に選ばれ、希望通りの60万ドル(約9千200万円)のボーナスを獲得している。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)22勝3敗(UFC9勝2敗)※UFC4連勝 156lbs/70.76kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×シャーウス・オリベイラ(ブラジル)34勝10敗(UFC22勝10敗)156lbs/70.76kg  元ライト級王者で現1位のオリベイラと、4位のツァルキヤンが対戦。ジャスティン・ゲイジー戦で0.5ポンド体重超過でライト級王座を剥奪されたオリベイラ。2022年10月のマカチェフとの王座決定戦で肩固めで一本負け。2023年6月に8連勝中のベニール・ダリウシュを1RKOして再びマカチェフの王座挑戦を決めたが怪我で欠場。ツァルキヤン戦を決めた。  ツァルキヤンはUFC8勝2敗。2023年12月の前戦で4位のベニール・ダリウシュに1R KO勝ち。敗れた相手は2019年のUFCデビュー戦で対戦した現王者マカチェフと、2022年のマテウス・ガムロにいずれも判定で敗れている。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右ローはオリベイラ。続くツァルキヤンの蹴りに軸足を払ってこかしたオリベイラががぶり。ツァルキヤンの立ち上がり際にオリベイラはギロチンチョーク! マウントに返して絞めるが、足を抜きながら首を抜いたツァルキヤン。  なおもマウントのままのオリベイラに右で差してリバーサルしたツァルキヤンはインサイドガードから左ヒジ! クローズドガードのオリベイラは右でオーバーフック。さらに両腕をオーバーフックするが、外して左足を脇で煽ってから右足でアゴに蹴り上げ。しかしこれはグラウンド状態で反則の蹴り。  ドクターチェック後、同じポジションから再開。左ヒジを落とすツァルキヤン。右のパワーハンドをオーバーフックして左足を跳ね上げてスイープしたオリベイラ! 立ち上がりホーン。ニアフィニュシュもあったオリベイラのラウンドか。  2R、ハグしてから再開。互いの右が交錯。左ジャブを前出して近づき首相撲ヒザ狙う。下がるオリベイラにかかと落としも見せるツァルキヤンは圧力をかけてきたオリベイラにシングルレッグテイクダウン! スクランブルするオリベイラの立ち際にボディロックし、左小手に巻くオリベイラを持ち上げて横にテイクダウン!  クローズドガードのオリベイラにパウンドもオリベイラも下からヒジ。蹴り上げに上体を上げると三角絞めも狙うが、組ませないツァルキヤン。インサイドガードから左ヒジを連打! さらに右ヒジも! 出血のダメージのなかパスガードも狙うツァルキヤンだが、そこに三角絞めを合わせるオリベイラ。ツァルキヤンが中腰で抜きかけてホーン。ツァルキヤンが取り戻したラウンドに。  3R、ワンツーで前に出るオリベイラ。ツァルキヤンは左ボディストレートから左ジャブと上下に打ち分け組んで前に。ここは突き放したオリベイラ。左ボディから右のツァルキヤンの組みを切るが、テイクダウンを警戒して手数が減る。右ミドルのオリベイラに、左ハイでオリベイラの上体を上げてからダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン!  左手でギロチンチョーク狙いのオリベイラだが片足はサイドに出ているツァルキヤンは亀になるオリベイラの背後から足をこじ入れようとする。右足をかけさせないオリベイラはツァルキヤンを前に落とした瞬間にダースチョーク! 一瞬身体から力が抜けたかに見えたツァルキヤンだが、すぐにポジションを変えると、ホーンにすぐに起き上がったツァルキヤンは笑顔。  判定は2-1(29-28×2, 28-29)のスプリットに割れ、ツァルキヤンが勝ち名乗りを受け、4連勝をマーク。イスラム・マカチェフの名前も挙げたツァルキヤンは「オリベイラに感謝している。フィニュシュさせてくれなかった。タイトルショットが欲しい」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3Rボー・ニッカル(米国)5勝0敗(UFC2勝0敗)186lbs/84.37kgコーディ・ブランデージ(米国)10勝5敗(UFC4勝4敗)186lbs/84.37kg  1R、跳びヒザを見せるブランデージに、シングルレッグから巻き込み、上を狙い崩ニッカルにスクランブルして立つブランデージ。金網に仕込み、右手を巻き込んでボディロックテイクダウンのニッカルだが、すぐに立つブランデージ。  さらにボディロックで前方に崩して亀にさせるニッカル。右足をかけてリアネイキドチョーク狙いもまだ半身のブランデージ。再び右手を喉元入れるニッカルに、仰向けに正対するブランデージ。マウントになるマウントからパウンド。反転してがぶりから再びバックに回ると、左足をかけて細かいパウンドも、背後からの腕をツーオンで掴むブランデージは笑顔。  2R、ニッカルにとってはMMA初の2R目に突入。サウスポー構えのニッカルはブランデージの入りに左ミドル。飛び込んでのシングルレッグを2度切ったブランデージだが、右を強振したところにニッカルが3度目のダブルレッグでテイクダウン。ブランデージは亀からハーフガード。細かいパウンドからパスガード、マウントのニッカルは右で脇差し、左で枕を左右入れ替え。右腕を喉もとに入れて4の字ロックでリアネイキドチョークへ。一度は外したブランデージだが、2度目のトライが喉下に入り、ブランデージが諦めたようにタップした。  28歳、ATT所属で元レスリング全米王者のニッカルはこれでMMA6勝無敗。初の2R突入も、慌てずテイクダウンからポジションを奪い、リアネイキドチョークを極めたニッカルは、試合後、「圧倒的な勝利をするつもりだったけど、そうはならなかった。ひとつずつ勝って行くだけ」と語った。 [nextpage] 元LH級王者プロハースカがTKO勝ち、フェザー級転向のスターリングがケーターに判定勝ち、PFL王者ハリソンがホルムに完勝 【プレリム】 ▼ライトヘビー級 5分3R〇イリー・プロハースカ(チェコ)30勝4敗(UFC4勝1敗)206lbs/93.44kg[2R 3分17秒 TKO] ※パウンド×アレクサンダル・ラキッチ(セルビア)14勝4敗(UFC6勝3敗)206lbs/93.44kg  プレリム最後の試合では、RIZINでも活躍したライトヘビー級元王者で現在4位のイリー・プロハースカが復帰2戦目。同じく復帰の5位ラキッチと対戦する。ライトヘビー級コンテンダーバウト。  プロハースカは、UFCデビューから3戦でグローバー・テイシェイラを破り、ライトヘビー級王者に。テイシェイラとのダイレクトリマッチ前に、右肩を負傷して王座返上。約1年ぶりでの復帰戦となった2023年11月のアレックス・ペレイラとの王座決定戦では、カーフを効かされ、TKO負け。2015年RIZINヘビー級GP決勝のキング・モー戦以来、8年ぶりの敗北を喫した。  対するラキッチは、キックボクシングベースのストライカー。UFCデビューから6勝1敗の好戦績で2022年5月にランキング1位のヤン・ブラホビッチと対戦。3Rに右ヒザ靭帯を断裂し長期欠場。1年11カ月ぶりの復帰戦となる。前戦でプロハースカが弱点を露呈したためか、オッズはラキッチがフェイバリットのライトヘビー級戦。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフはラキッチ。スイッチするプロハースカに、ラキッチは左右カーフ。両手を下げたプロハースカは左ジャブ。その打ち終わりに右を打ち込むラキッチ。  スタンス広く圧力をかけるプロハースカの前足にラキッチはまたも右カーフ。ラキッチの右ローをかわしたプロハースカだが、2発目を被弾! スイッチすると左にもローを突く。スーパーマンパンチのフェイントから右ジャブのプロハースカ。そこに左をかぶせるラキッチは前足にこつこつローを突く。  プロハースカのハイキックに右を合わせるラキッチ。詰めるプロハースカに右を当てて右ハイも。ガードするプロハースカは右目尻から出血。左の蹴りから右をヒット! さらに右を当てると跳びヒザも。しかしラキッチもワンツーの右を返すと、プロハースカが左で差して組む。ホーンのプロハースカは笑顔。  2R、プロハースカのローに右ストレートを合わせるラキッチ。プロハースカは左ハイをガード上に当てる。スイッチに左カーフのラキッチ。ワンツーにプロハースカのアゴが上がるが、プロハースカは前に。左ハイからワンツー!  ラキッチの打ち返しをかわして右アッパー。左ハイを当てて前に出るプロハースカに、右を返すラキッチ。ブロッキングのプロハースカは右ストレート! 効かされて背中を見せて下がるラキッチにラッシュのプロハースカは左右連打にヒザ蹴りも。ラキッチの組みを潰してパウンド連打! ハーブ・ディーンが若干、遅めのストップに入った。  試合後、プロハースカは「チェコ出身だからほんとうのサムライじゃないけど、インスパイアされて僕の心の中にある。チャンピオンへの道を進む。メインイベントの勝者と戦いたい」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇アルジャメイン・スターリング(米国)23勝4敗(UFC15勝4敗)※フェザー級転向 146lbs/66.22kg[判定3-0] ※30-27×3×カルヴィン・ケーター(米国)23勝7敗(UFC7勝5敗)145.5lbs/66.00kg  フェザー級8位のケーターと、元バンタム級王者のスターリングがフェザー級で対戦。  1R、ともにオーソドックス構えからサウスポー構えにスイッチするスターリング。ケーターは右ハイ。オーソに戻すスターリングも左ハイ。ともにかわすとスターリングの右ストレートもバックステップのケーター。  スターリングはケーターの前足にシングルレッグ。片足立ちで倒れないケーターにダブルレッグで尻を着かせると、立際に左足をかけて二重がらみ。足を外してボディロックして前方に崩し。しかし手首を掴ませないケーターが突き放す。  バックフィストを見せるスターリング。ケーターは右ボディストレートから詰める。スターリングは今度はバックヒジ狙い。さらに前足にシングルレッグテイクダウン! 中央に倒されたケーターの足をさばきサイドを奪いホーン。  2R、右カーフを当てて左ミドルから詰めて右足にシングルレッグに入るスターリング。崩して手をマットに着かせるが、すぐに片ヒザ立ちとなると金網背に徐々に立ち上がり。右で差して押し込むスターリングに左小手でバックは許さず。  組みながらヒザを突くスターリングにケーターは正対。左差しに変えたスターリングだが倒しきれず離れる。左右を上下に突いてダブルレッグテイクダウンのスターリング。ベスト更新の6度目のテイクダウン成功。  マット中央でサイドポジションから脇にヒザを突くスターリング。ホーンに場内からは盤石な進め方になぜかブーインでホーン。  3Rも打撃の交換からすぐにダブルレッグで尻を着かせるスターリング。立ち上がるケーターにバッククリンチのスターリング。正対際にスターリングはシングルレッグ。そこにアームロック狙いから下になり、スターリングを抱えるケーター。上のスターリングは片足をパスして両足もパスもスクランブルからケーターはダブルレッグへ。それを持ち上げたスターリングはスパイキング気味にマットにスラムし、パウンド!  下のケーターのフックガード、ハーフガードにスターリングはアナコンダ狙いからトップに切り替え、シングルレッグ狙いのケーターを小手で押さえつけてホーン。判定は3-0(30-27×3)のフルマークでスターリングがフェザー級初戦を勝利も、やはりなぜかブーイングを浴びた。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇ケイラ・ハリソン(米国)17勝1敗(UFC1勝0敗)136lbs/61.69kg[2R 1分47秒 リアネイキドチョーク]×ホーリー・ホルム(米国)15勝7敗(UFC8勝7敗)136lbs/61.69kg  女子バンタム級5位のホルムに対し、ロンドン&リオ五輪78kg級金メダリストでPFL女子ライト級2019・2021王者のハリソンは、バンタム級に落としてUFC初参戦。  1R、対峙すると厚みがあるハリソン。ともにサウスポー構え。中央を取るハリソンに、ホルムは左回り。ハリソンは右ハイから組んで払い腰で投げるが、すぐに体を入れ替えるホルムが上に。金網使い立つハリソン。  組むホルムが長身を活かした四つ組みも、倒したのはハリソン。ニアマウントから左手首をコントロールし、右のパウンド連打! バックマウントで被弾するホルムは仰向けになりガードの中にハリソンを入れる。中腰でパウンドのハリソン。  ホロムは下からヒジも、倍返しのハリソンはホルムの頭を金網に詰まらせて上からヒジ。ホルムは下からクラッチして凌ぐ。  2R、いつものよう声を挙げてジャブを突くホルムだが、腰が引けている。ハリソンは1R同様に右ハイからホルムを詰めてがぶり。スタンドでノーアームのギロチンチョーク狙いも頭を上げるホルム。そこに引手を掴んで首投げ・払い腰テイクダウンのハリソンがすぐにマウント。背中を向けたホルムにバックマウント。リアネイキドチョークを極めた。  柔道時代の78kg、PFLライト級の70.3kgから女子フェザー級が稼働していないUFCで、バンタム級の61.2kgまで落としたハリソンが、完璧な動きで対柔道家対策も出来ているホルムに完勝。試合後、ジョー・ローガンのインタビューにハリソンは、「彼女の打たれ強さに驚いた。年末までにはチャンピオンになる。そのほかにしたいことはない」と堂々、王座獲りを宣言した。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ディエゴ・ロペス(ブラジル)24勝6敗(UFC3勝1敗)146lbs/66.22kg[1R 1分29秒 TKO] ※パウンド×ソディック・ユサフ(ナイジェリア)13勝4敗(UFC6勝3敗)146lbs/66.22kg  ユサフはフェザー級13位。ノーランカーのロペスは、フェザー級のプロスペクト。2023年5月のデビュー戦でいきなり15勝無敗のモフサル・エフロエフと対戦し、エフロエフを苦しめるも判定負け。そこから2試合連続1Rフィニッシュ勝利中。  1R、ともにオーソドックス構え。遠間から右ローを見せるユサフに、ロペスは右カーフを当てる。ユサフは左ジャブ。ロペスはワンツーから首相撲に来たユサフに右アッパー! ダウンしたユサフにパウンドするが、スクランブルするユサフ。  なおもロペスはクリンチボクシングから右アッパー連打! ダウンしたユサフが背中を見せたところにバックマウントからパウンドアウトした。フェザー級13位のユサフを下し、3試合連続1Rフィニッシュのロペスは「チャンピオンを狙いたい。次はスペインで戦いたい」と語った。 [nextpage] OPはバンタム級でフィゲイレードがガーブラントに一本勝ち。UFC100・200・300出場のミラーがグリーンに敗れる 【アーリープレリム】 ▼ライト級 5分3R〇ヘナート・モイカノ(ブラジル)19勝5敗(UFC11勝5敗)156lbs/70.76kg[2R 4分11秒 TKO] ※パウンド×ジェイリン・ターナー(米国)14勝8敗(UFC7勝5敗)155.5lbs/70.53kg  1R、サウスポー構えのターナーのボディ打ちに下がるモイカノは、組んでボディロックテイクダウン。ハーフからターナーを寝かせて右で枕。左でパウンド。パスガードを狙う。背中を着かされるターナーは金網まで動き立ち上がり。  右ボディストレートを突くモイカノ。左ジャブを突くと、モイカノがカウンターの左ストレート! フィニュシュの手応えか、ターナーは両手を挙げて後ろを見せるがパウンドにいかず。モイカノが立ち上がりホーン。  2R、ターナーの左の打ち終わりにシングルレッグのモイカノだが、切るターナー。詰めるモイカノはワンツーからダブルレッグで足をかけてテイクダウン。すぐさまマウントを奪う。金網に這うターナーをパウンドするモイカノ。ターナーは金網使い、上体を立てようとするがリストコントロールして寝かせるモイカノはターナーの頭を中央に向けると、マウントから身体を起して強いパウンド! ヒジ! 連打に頭を抱えるのみのターナーを見て、レフェリーが間に入った。モイカノは初のTKO勝ち。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)26勝12敗(UFC17勝10敗)116lbs/52.62kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×マリナ・ロドリゲス(ブラジル)17勝4敗(UFC7勝4敗)116lbs/52.62kg  1R、ともにオーソドックス構え。中央に出るアンドラージに、コンパスの長いロドリゲスは左前蹴り。詰めるアンドラージは右カーフ、インローを届かせる。ロドリゲスも右ストレートを突くがかわすアンドラージ。ロドリゲスは右カーフを返す。アンドラージの右カーフに右から左を狙う。  左回りのロドリゲスに右カーフで止めるアンドラージ。右の前蹴りでスリップしたロドリゲスにアンドラージは上から鉄槌。いったん離れ、足を効かせるロドリゲスに立ち上がり。再び鉄槌から飛び込みハーフからパスガード、サイドを奪うと、下からロドリゲスはアナコンダ狙い。しかし外したアンドラージがパウンドを打ち込みホーン。  2R、先にワンツーを放つロドリゲス、左右ローはアンドラージ。ロドリゲスのワンツーの右をもらいながらも前に出て右を振る。4連打に繋げるロドリゲスをさばくアンドラージだが、ロドリゲスの右を被弾。詰めるアンドラージはロドリゲスの打ち返しをダッキングして前にサークリングするロドリゲスにまだ距離は遠い。  ロドリゲスの連打にスウェイして詰めるアンドラージだが、離れ際にヒジを打つのはロドリゲス。右をもらいながらも左右で詰めて右。ロドリゲスは首相撲ヒザで応戦も剥がすアンドラージは金網に詰めて左から右! もらったロドリゲスは首相撲ヒザで凌ぐ。  3R、左右ローのアンドラージにバックフィストはロドリゲス。アンドラージも同じ技を返すと、ロドリゲスの打ち終わりに右を振る。ワンツーから右ハイに繋げるロドリゲス。さばくアンドラージは右! ここもバランスを崩して下になるロドリゲスの立ち際に左! 効かされたか。ロドリゲスを詰めるアンドラージは右カーフ。  詰めてシングルレッグに入るアンドラージにニンジャチョークのロドリゲス。頭を抜いたアンドラージを詰めて右から左、さらに右で当てたロドリゲス。右のボディ打ちのアンドラージは顔を腫らせながらも前に。  アンドラージが右カーフを当ててロドリゲスが一瞬崩れるもすぐに立ち上がったロドリゲスが首相撲ヒザ。アンドラージが詰めてホーン。判定は2-1(29-28×2, 28-29)に割れ、ラウンドの終盤に攻めどころを作ったアンドラージが勝利。2連勝をマークした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ボビー・グリーン(米国)32勝15敗(UFC13勝10敗)156lbs/70.76kg[判定3-0] ※30-27, 30-25, 29-26×ジム・ミラー(米国)37勝18敗(UFC26勝17敗)155.5lbs/70.53kg 『UFC200』で五味隆典、『UFC300』でボビー・グリーンと対戦するジム・ミラー。今回がUFC26勝16敗  1R、飛び込んでの左でいきなりグリーンに尻もちを着かせるミラー。一気に突進するが立て直すグリーン。サウスポー構えから左の蹴り。半身構えのグリーンも得意のノーガードからのノーモーションの右ジャブ、右関節蹴り、ミラーの入りにカウンターを狙う。  ジャブ&ローで手数を増やすグリーン。ガードするミラーはまたも左の飛び込みを当てると、下がるグリーンも右を返しに。さらに右跳びヒザを返してホーン。  2R、右後ろ蹴りのグリーン。さらに右関節蹴り。ワンツーから左アッパーを突くミラーは左インローもヒット。グリーンは右サイドキックを腹に突く。左インローを突くミラーになおも前蹴りのグリーン。ミラーはグリーンの左で右目下をカット。ミラーの入りにグリーンは左右をまとめる。  飛び込みが単発になったミラー。グリーンはジャブを起点に右に繋げてミラーの出血は多くなる。下がるミラーだが左ミドルを当てると、グリーンはヒジを差してガードしたとアピールし、サイドキックから左ストレートを突く。  3R、コーナーに「前が見えない」と語るミラーだが、中央に。グリーンの蹴りの打ち終わりに右を突く。グリーンは左から右をヒット。そこに左を突くミラーだが空を斬る。左インローを当てるミラーに、右から左のワンツーを当てるグリーン。右の相打ちも下がるのはミラー。押し戻すミラーに右ジャブを突くグリーン。  ミラーは左を返すと下がるグリーンに前に出て組むが、突き放すグリーン。右サイドキック、グリーンは「中央でやろうぜ」と誘い込み。さらに左! 効かされたミラーが下がると、グリーンの左から右にミラーがダウン!  座り込むミラーは右のシングルレッグから意地の立ち上がり。それをグリーンがボディロックテイクダウンからパウンドしてホーン。グリーンはミラーの右手を挙げた。  右目下を大きくカットしたミラー。判定は大差の3-0(30-27, 30-25, 29-26)でグリーンが勝利。試合後「貧しいいくつも家を転々とした。この仕事を始めたのは家がほしかったからだ」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)23勝3敗(UFC12勝3敗)135.5lbs/61.46kg[2R 4分02秒 リアネイキドチョーク]×コーディ・ガーブラント(米国)14勝6敗(UFC9勝6敗)136lbs/61.69kg)  1R、ともにオーソドックス構え。右のスライディングキックを見せたガーブラントは右カーフも。フィゲイレードの右ローの打ち返しには右を狙う。ワンツーの入りに組みの動きも。右ハイを当てて押し戻すフィゲイレード。ガーブラントはマットに手を着いての天心キックも見せる。  こつこつ右ローはガーブラント。右前蹴りで圧力をかけるフィゲイレードに右で前に出るガーブラントに一瞬引き込みを見せたフィゲイレードだが、すぐに立つ。  ガーブラントの右に一瞬動きが止まるフィゲイレードに、それを指摘するガーブラント。フィゲイレードはシングルレッグで崩すもも、ガーブラントは足を抜く。  2R、右ハイを見せて右フックのフィゲイレードは組んでバッククリンチからおたつロックで崩しテイクダウン。バックを奪い、うつ伏せのガーブラントを伸ばそうとする。正対したところに肩固めへ!  サイドに出たフィゲイレードが絞めるが、左手を側頭部に置いて防御するガーブラントが腕をずらして抜ける。なおもマウントのままのフィゲイレード。上から肩パンチを当てて細かいパウンド。  背中を見せて立とうとしたガーブラントにフィゲイレードはリアネイキドチョーク! 右腕から左腕に差し替えてタップを奪った。  試合後、フィゲイレードは「デイナ、ベルトとボーナスがほしい」とアピールした。
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