キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】2023年学生キック王者・横山太一朗がプロデビュー戦で一撃KO、福田拓海も鮮やかKO、アマチュア2階級王者の木村亮彦は初KO負け

2024/03/31 18:03
MAROOMS presents KNOCK OUT-EX 2024 vol.12024年3月31日(日)東京・新宿FACE ▼メインイベント KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60.0kg)3分3R×アックス斧田(KIBAマーシャルアーツクラブ)59.9kgKO 1R 2分51秒 ※右ストレート〇横山太一朗(クロスポイント大泉)60.0kg  2023年11月の『第92回全日本学生キックボクシング選手権大会 UKFチャンピオントーナメント2023決勝戦』において、ライト級トーナメントで優勝した横山が、KNOCK OUTのリングでプロデビューする。横山は昨年5月のKNOCK OUTアマチュア-62.5kgトーナメントでも12人トーナメントを制し優勝を果たしている。  対戦相手の斧田は、KNOCK OUTを主戦場に戦っている34歳の遅咲きファイター。若手選手顔負けのアグレッシブなファイトスタイルが武器で、これまで全ての試合がKO決着で戦績は3勝(3KO)6敗。  21歳と34歳、デビュー戦と10戦目。年齢もキャリアも差のある両者の対決となった。  1R、斧田は右カーフ。横山は左フックを2発打つと一気にラッシュを仕掛ける。横山のパワーあるパンチに押される斧田はコーナーを背にするが、しっかり打ち返していく。右カーフの蹴り合い。斧田はジャブからワンツーを真っ直ぐに繰り出す。その右が横山を捉える。斧田のパンチが当たりだすと、横山は右カーフを蹴り、右のクロスを叩き込んでダウンを奪う。  斧田は立ち上がるも足元がふらつき、横山の鮮やかなKO勝ちとなった。  マイクを持った横山は「今回デビュー戦でメインイベント、素晴らしいスタートだと思うので1RKO勝ち出来たので最高です。早すぎたと思うので6月の代々木、本戦でお願いします。横山太一朗の名前、覚えて帰ってください」とアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55.0kg) 3分3R〇福田拓海(クロスポイント大泉)54.85kgKO 1R 0分52秒 ※右ストレート×岩城広武(小樽MMA academy Desafio)54.10kg 福田は3勝(1KO)1敗で2022年KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kトーナメント優勝、2021年第40回K-1アマチュアBクラス60kgトーナメント優勝の実績を持つ。岩城はデビュー戦で北海道からの参戦。  1R、始まると同時に小林がパンチで前へ出ていき、岩城が迎え撃つ。互いに蹴り足をキャッチしてのコカし合いの後、福田の連打に岩城も打ち合いに応じる。  福田のパンチにロープを背負った岩城が蹴りを出そうと足を上げたところに、福田が右ストレートを合わせてダウンを奪う。ロープに後頭部を打ち付けた岩城は立ち上がれず、福田の鮮やかなKO勝ちとなった。  マイクを持った福田は「いやあ、最高だわ。今回からスーパーバンタム級、KNOCK OUT盛り上げっていると思うので僕がかき回そうと思って来ました。6月の代々木、僕をスーパーバンタムの本戦で使ってもらいたいと思います。絶対に盛り上げるので」と代々木大会への出場をアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65.0kg) 3分3R×木村亮彦(クロスポイント大泉)64.90kgTKO 1R 1分07秒 ※レフェリーストップ〇梅沢遼太郎(白山道場)64.45kg  KNOCK OUTアマチュア2階級王者の木村は昨年7月にプロデビューして2戦2勝。アマチュア時代はK-1カレッジ -65kgトーナメント第3位。KNOCK OUTアマチュアでは、-70kg・-72.5kgの2階級でトーナメントを制覇している。  対戦相手は185㎝の長身を持つ1勝1分の梅沢。今回がプロ3戦目(2勝1KO)となる木村だが、アマチュア時代からの連勝を伸ばすことができるのか。  1R、思い切り右ローを蹴っていく木村に梅沢は左右フックを回転させての連打。この連打をもらって防戦一方となってしまった木村にスタンディングダウンが宣せられる。  再開後も左右フックを回転させる梅沢に木村は手が出せず、レフェリーが試合をストップした。  木村に初黒星を付けた梅沢は「まだまだこれから頑張りますので名前だけでも覚えて帰ってください」とマイクで話した。 [nextpage] ▼第4試合 KNOCK OUT-BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R×家下 歩(菅原道場)53.4kg判定0-3 ※28-29、29-30、28-30〇中島隆徳(GET OVER)52.75kg  家下は6勝(2KO)3敗。BRIDGEジュニア3階級制覇王者の中島は5勝(1KO)4敗1分。  1R、サウスポーの中島は家下の右ミドルに左ストレートを合わせる。右カーフを蹴っていく中島は家下の右ミドルをかわして右ロー。  2R、前に詰めようとする家下に左ボディを決める中島。右カーフを蹴り、左ボディを入れて回り込む中島に家下は前へ出るも攻撃が当たらない。さらに左ミドルも蹴る中島。前に出て右ミドルを蹴る家下。  3Rも前に出る家下を右フック、左ストレートで迎え撃つ中島。しかし両者ともクリンチが多い展開に。中島はジャブと左ミドルも家下は下がらず組み付いてのヒザ。中島はヒザと左フックで応戦する。  判定3-0で中島が勝利を収めた。 [nextpage] ▼第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65.0kg) 3分3R△小林丈晃(練誠塾)64.40kgドロー 判定0-0 ※28-28×3△吉田圭佑(WSRフェアテックス幕張) 64.80kg  小林は1勝4敗1分、吉田は1戦1敗、  1R、アグレッシブにパンチで前へ出る吉田に小林は右ロー、組んでのヒザ、前蹴りで転倒させるなど余裕を持った試合運び。  2R、前に出る吉田だがローもパンチも空振りが目立つ。小林は下がりながら前蹴り、右フック、右ロー、そして組んでのヒザ蹴り。吉田は意を決したかパンチで飛び込んでいき、右ストレートや左フックを当てようとするが空振りが続く。しかし、ラウンド終了間際にその吉田の右フックがヒット。ダウンを奪う。  3R、前に出る吉田を右フックで迎え撃つ小林。両者が前へ出てバッティングとなり、吉田は右目上をカットして流血。再開後、前に来る吉田を左右フックで迎え撃つ小林。左ミドルも蹴るが吉田は下がらずパンチを当てに行く。小林は右ローから左右連打、前に出てくる吉田にパンチと左ミドルを当てていく。  小林の追い上げで判定はドローとなった。 [nextpage] ▼第2試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(60kg) 3分3R△坂根卓弥(クロスポイント吉祥寺)59.95kgドロー 判定1-0 ※30-28、29-29、20-29△山崎滉太(誠真会館所沢道場)59.75kg  坂根は1戦1敗、山﨑はデビュー戦。  1R、坂根は左フックから組み付いてのヒザ蹴りを多用。山﨑は圧をかけて前へ出るとワンツー、左ミドル。坂根が右ローを蹴るとすかさず山﨑も右ローを蹴り返す。  2R、坂根が右ローを多用、山﨑が右ミドルを蹴ると坂根も左ミドルを蹴り返す。右ローと左ミドルの坂根に山﨑はワンツーを当てにいくがすぐに首相撲につかまり連打につなげられない。  3R、坂根は左フックから組み付いてのヒザ、右ローからの左フック。山﨑は攻めあぐねるが、前へ出て左ミドルを蹴り右フックにつなげる。それでも手数が多いのは坂根の方。  判定はドローとなった。 [nextpage] ▼第1試合 KNOCK OUT-BLACKバンタム級(53.5kg) 3分3R×馬上一樹(G1 TEAM TAKAGI)53.45kg判定0-3 ※27-30×2、26-30〇田中頌大(ONE`S GOAL)52.95kg  馬上は1戦1敗で初勝利を目指す。田中は4勝(1KO)無敗の高校生。  1R、右ローを蹴っていく馬上に右ストレートを合わせに行く田中。前に出る馬上は左ミドル、右ローと蹴っていき田中はローを蹴り返しつつ左フック、右ストレート。  2R、田中は右カーフを蹴り、左ミドルも馬上がパンチで前へ出てくるとワンツーを打ち返し、右ストレートをヒットさせる。さらに一旦下がって飛び込んでのワンツー。馬上が前に出てくるところへ右を何度もヒットさせる。  3R、馬上もワンツーを打つが田中がかわしてのワンツーをしっかり当てる。馬上が組み付くとヒザ蹴りを先に見舞う。前に出るも手が出ない馬上に田名kは右ストレートの連続ヒット。首相撲で投げると馬上の立ち上がりが遅くダウンとなる。ジャブ、ワンツー、左ミドルと攻撃を当てる田中に馬上は必死に食らいつくが攻撃はほぼ出ない。  田中のフルマーク判定勝利となった。
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