2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪にて、開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』の一夜明け会見が、25日(日)大阪市内で行われた。
メインイベントで大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を延長戦の末に判定2-1で退けた、皇治(TEAM ONE)が会見に出席。昨夜の試合を振り返った。
「昨日はめちゃめちゃ大声援、嬉しかったです。でもね、やっぱり人生はうまいこといかんですね。大応援団と盛り上がりは嬉しかったですが、試合内容は何一つ満足していません」と第一声。大岩に関しては「素直にいい選手やったし、いい子でした」とした。
大苦戦を強いられたことがやはり引っかかるらしく、「応援が12月に引き続き力になったし、それに応えられなかったのが情けない。人生そんな簡単なものじゃないと30歳にして痛感しました。ただ、今回はマジにきつかった。試合まで今までにないくらいいろいろなことがあったし、1人ではあのリングに立てていなかったと思います。K-1のスタッフや応援してくださっている周りの方々、そして大宮司さんに支えらてもらってメインの赤コーナーに立てたので、男として成長できたかと思います。あとは選手として成長しないといけないと思うから、他団体も武尊もそう。武尊とやるなら去年の熱を超えたいし、他団体に喧嘩を売るなら男やからそれなりの結果を出さないといけないから、強くなろうと思いました。そのために今年はもう試合はやらないです」と、強くなるため練習に集中し、年内はもう試合を行わないと宣言。
(C)M-1 Sports Media「ファンのため、と言っているからいい加減に倒すところを見せないとね。根本的に人を倒すのはかわいそうやから。KOが全てではないと。五味選手が悪いんですよ。大晦日はKOじゃないとみたいなことを言いだしたから、格闘技はKOみたいになったんですよ。だからしっかり倒せるように、他団体や武尊に喧嘩を売るために、活躍ではなくそれなりの結果を残すために強くなろうと思います」との決意を語る。
以前から口にしている他団体選手との対戦については、「(K-1と)話はしていますよ。ずっと聞いてもらっています。俺は言ったことは貫くから。だから一丁前にここで喋れるようなったし。だから強くならないとあかん。昨日の内容では喧嘩を売ってもカッコ付かない。俺は正真正銘K-1を背負っていると思うし、だからこそ強くならないとファンにも申し訳ないから。30歳で強くなったらカッコいいと思うし、またモテると思うから頑張ります」と、実現させるためにも自分が強くならないといけないとする。
復帰の時期については「分からないです。お相撲さんになるかもしれないし」とジョークを交え、「俺はK-1が大好きだしK-1ファイターだから。K-1ファイターからそういうことにチャレンジしていかないといけない。昨日もリングの上で一丁前に言ったけれど、本当はもっともっと一丁前に言いたかったし言う気だった。でもそれなりの結果を出せなかったから。今は素直に強くなるしかないと思っています。大宮司さんに見てもらうようになってだいぶレベルアップできたと思うけれど、さらに強くならなあかんから、これだけファンを背負わせてもらっているのでもう一回強くなって喧嘩売りますよ」と、昨日はもっと言いたいことがあったが、あの試合内容では言えなかったと明かした。
プランが狂ったのかとの質問には「ありのままの人生をみんなに見せられたら」と、プラン通りにいかなかったことも含めてファンに見てもらいたいという。
「天才ではない俺が一歩一歩クリアしていったらみんなにまた勇気を与えられるし、ここで強くなったらまたみんなに俺のことを好きになってもらえると思う。(発言は)撤回はしないですよ。強くなってやりますよ。クソアンチどもがうるさいからね。あいつら全員呼んで頭叩きまわしたろか思いますよ。試合前も後も話題の中心におる選手ってなかなかいないですよ。アンチどもを呼んできてくださいよ」と、アンチにはかなりお冠の様子。
これで2度連続大阪大会のメインを務めたが、「改めて魔裟斗さんとか内山(貴志)の兄貴とか偉大なスーパースターたちは凄かったと今回の経験で思いました。武尊の首は絶対に狩りますが、あいつもいろんなことを背負って頑張ってきたんだなと感じますし、メインイベントの赤コーナーを背負わせてもらったことで凄く成長できたと思うので、また強くなれると思う」とこの経験がさらに自分を強くしてくれるとし、「大阪にK-1を持って帰った時に架け橋になればいいと言ったじゃないですか。昨日もいい試合ばかりして、だから俺が叩かれるんやと思った。後輩のくせにKOするな、と思っていました。でもみんないい試合をしてくれて誇らしい。だから全然メインを奪ってくれればいいと思うけれど、あれだけの熱を生んであれだけのファンを引き込めるのは俺だけだと思っているので、それだけの選手が出てきたら譲りますよ」と、自分以上に盛り上げる大阪の後輩が出てきたら喜んでメインの席を譲るとした。
「それがプロなので。ここにみんながいて成り立っているものですから。ここで1人で喋っていたらアホですからね。イチロー選手や本田選手に子供たちが憧れるように俺たちもならないとあかん。そのために俺も強くなろうと思った。若い子も俺のいいところや悪いところを見て育ってくれれば」と、後輩たちにメッセージを送った。
そして「いつもしつこいくらい言っていますがファンあっての俺なので。昨日も力をもらいました。だからこそ強くならないとあかん。強くなります。今まで全部見返してきてここに座っているので、クソネットオタクたちをまた黙らせてやろうと思っているから、今のうちに騒いでピコピコしていろ。俺は皇治軍団tおK-1を愛しているので挑戦し続けます」と、今回叩いているアンチを見返してやると言い放った。<関連記事>8・24「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN」の写真と全試合レポート