2023年12月に旗揚げ発表の記者会見を行った、K-1 WORLD GPヘビー級トーナメント1994・1995・1998王者のピーター・アーツ(オランダ)が主催するキックボクシング新団体『LEGEND』。そのプレ旗揚げ戦『MRS Presents Road to LEGEND』が、3月24日(日)神奈川・横浜大さん橋ホールで開催されることが決まった。
今大会は7月に開催に予定の『LEGEND』本大会への出場権を得るが出来る“Road to”大会。ムエタイ団体『BOM』の協力で、メインイベントにはムエタイの“レジェンド”パコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ/P.K.SAENCHAI MUAYTHAI GYM)が登場。3度の世界チャンピオン歴を持つアリ・ビースト(Elite Kickboxing Berrlin)が対戦する。
パコーンは9歳からムエタイを始め、2008年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座、2013年にタイ国プロムエタイ協会ライト級王座、2014年にルンピニースタジアム認定ライト級王座、同年にはWMCライト級王座とYOKKAO -65kg級王座も獲得。さらには2016年にWKU世界-67kg世界王座とThairathTVのウェルター級王座、2017年にフェニックスファイティングチャンピオンシップ王座、2022年にはBOMウェルター級王座とWPMF世界ウェルター級王座も獲得。2013年にはタイ・スポーツ局が選ぶMVPにも輝いた。2022年からはエイワスポーツジムにてトレーナーとして日本人選手を育成しながら選手活動も行い、ムエタイのみならずK-1でも2023年3月に第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人、6月に第8代Krushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵に連勝している。戦績は192勝(7KO)45敗5分。
セミファイナルには同じく『BOM』から竜哉・エイワスポーツジム(EIWA SPORTS GYM)が参戦し、ペットウボン・ソーコンキアット(タイ)とムエタイのRWSルールで対戦する。(※LEGENDルールは3分3R+延長1R マストシステム、ヒジでの攻撃は禁止、ワンキャッチワンアタック、1R中3度または通算5度目のダウンでKO、クリンチ等の消極的な試合態度は注意や警告等の対象となる)
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。
2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。RWSでは12月にジャバド・モザファリ(イラン)にKO勝ちしたが、2024年3月のコチャシット戦では判定負け。戦績は34勝(12KO)8敗2分。
【写真】日本でもすでに数戦を行っていてお馴染みのモンタナ・アーツ また、ピーター・アーツの娘であるモンタナ・アーツ(オランダ/Team Aerts/Team Beast of the East)も、WMC日本女子スーパーバンタム級王者のSHIORIN(=名前の後ろにハートマーク/GRATINESS)と対戦。息子のマルシアーノ・アーツもアマチュア試合で出場する。
さらに、賞金50万円をかけたトーナメント(フライ級、フェザー級)の第一回戦も開催されるほか、今大会並びに『LEGEND』の本大会に出場するアマチュア選手から3名が、アマチュアキックボクシングの世界大会へ選抜されるといった、さまざまな取り組みが企画されている。
今大会は当日14:30より、U-NEXTにてLIVE配信されることも決定した。