キックボクシング
インタビュー

【RISE】那須川龍心、RIZINでMMAを体験して成長を感じる「キックボクシングにも良い影響がある」「今年はRISEでチャンピオンになります」

2024/03/11 03:03
 2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』にて、フライ級(51.5kg)3分3R延長1Rで同級2位・松本天志(TARGET SHIBUYA)と対戦する同級4位・那須川龍心(TEAM TEPPEN)のインタビューが主催者を通じて届いた。  那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れ、6月にアマチュア時代のライバルだった相沢晟に判定勝ちで再起。8月にはMA日本バンタム級王者のJINに判定勝ち、12月に龍太郎にTKO勝ち。さらに大晦日のRIZINでMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ちを収めた。戦績は7勝(2KO)2敗。  対戦する松本はJAPAN CUP2021 -55kg準優勝で、2021年8月にRISEでプロデビュー。3戦目で初黒星を喫するが、2023年2月に行われた「RISE NEW WARRIORS フライ級(-51.5kg)トーナメント」で大方の予想を覆し、空龍と塚本望夢の優勝候補2人を下し下剋上を果たして優勝。7月には弾丸風太も初回KOに沈め、6連勝と勢いに乗っていたが10月の第2代RISEフライ級王座決定戦で数島大陸に敗れて連勝がストップ。8勝(4KO)2敗の戦績を持つ。 負けてしまったら『番組に出ていたからだろ』と言われる ――ABEMAの番組の『今日、好きになりました。』に出演していますが、反響はいかがですか? 「最初はめちゃめちゃ叩かれると思っていたけど、思ったより良い声ばかりでそこまでマイナスなことを言う人は少ないんだなと安心しました」 ――出演することによって変わった部分はありますか? 「今放送中なので負けてしまったら『番組に出ていたからだろ。練習しろ』みたいなことを言われるじゃないですか。だから良い意味で自分にプレッシャーをかけられています」 ――いつもとは違うプレッシャーを感じながらの一戦になるわけですね。 「プレッシャーというよりも自分を鼓舞できていますね」 ――昨年の大晦日ではRIZINでMMAに挑戦したり、番組に出演したりと新しいことに挑戦している姿が見えますね。 「挑戦していきたい性格なのでこれに出る、出ないっていうのを限らずにいろんなことに挑戦していきたいです」 ――公開練習では後ろ回し蹴りなどの動きも見せていましたが、試合でも出そうですか? 「普段のミットでやっているので試合で出ることもあります」 ――今回の対戦相手の松本天志選手は、越えなければいけない壁だと思いますがいかがでしょうか? 「去年と同様に年の初めに良いチャンスをもらえているので、去年はチャンスを逃してしまったので今回は自分にとって試練だと思っています」 ――松本選手ですが、去年龍心選手に勝っている塚本望夢選手に勝っているという部分に関しては意識していますか? 「格闘技って三段論法的な事が言われるじゃないですか。俺は松本選手に勝てば良いだけなので、そこについては特に意識していないです」 ――決戦まで2週間を切りましたが最終調整はどの様に進めていきますか? 「この2週間は疲労が溜まっていくので、自分の中で良い動きができなかったり試合でやろうとしているイメージのすり合わせができなかったりとかがあるんですけど、そこで自分の動きを崩すっていう事はないようにしています。いつも疲労が溜まった中で良い動きってなかなかできないので、それで自分の動きを崩すっていう事がありました。この2週間は追い込む時期ですけど、今回は自分の動きや会長に教えてもらったことを信じてやっています」 ――松本選手の強さはどういう所にあると思いますか? 「スピードも速いですし、爆発力があることが1番警戒する部分ですね」 ――その部分については松本選手と比べて自分が劣っていると思いますか? 「そこは松本選手の持ち味なので、そこで対抗しようという気持ちはないです」 ――それとは違う自分の強みで勝負するということですね。 「そうですね。だけど向こうも前回の試合では数島選手に負けているので、そこを修正してくると思います」 [nextpage] MMAの練習は最近まで週3でやっていました ――年末のMMA挑戦を経て、今キックボクシングに活かせている部分はありますか? 「組み際が成長しました。組んだら終わりではなくて、その後にサイドを取ったり後ろに回ったりと器用にできる様になりました」 ――パワーや体幹の強さの成長はありますか? 「体が強くなった気がします」 ――ちなみに今はMMAの練習はしていないですよね? 「この試合が近くなってからはやっていないですけど、最近までは週3でやっていました」 ――それはどういう意図でやっていたんですか? 「普段からやっておいた方がMMAも上手くなるし、キックにも良い影響があるのでキックボクシングを強くするためにやっています」 ――大晦日前と後ではご自身でも変化を感じられているんですね。 「MMAも上手くなりました」 ――今後のスケジュールとしてはキックとMMAを両立していく予定ですか? 「鈴木千裕選手がやっているように二刀流はすごいと思うけど、自分としてはやるなら一本に絞ってやる方がかっこいいと思うんですよね。だから本格的にMMAをやるならキックを辞めますし、キックをやるならMMAを辞めます。今はそこの選択肢を捨てたくないので、あまり考えてはいないけど大晦日にもらったMMAに挑戦という出来事はなかなか得られないと思うので、今年の1年はMMAの練習もやっていきたいです」 ――今年の目標を教えてください。 「今回勝てばランキングが1位になってチャンピオンに挑戦できるようになるので、チャンピオンになるっていうのが今年の目標です」 ――兄の天心選手の存在が大きいことで以前から自分の色を出すと仰っていましたが、番組出演などを経験して自分のキャラクターが世間に浸透してきていると感じますか? 「自分のキャラクターがあまり分かっていなくて、どうしても天心に似てきていると言われちゃうので、似せているつもりはないですけど喋り方まで似ていると言われてしまうので難しいですね。兄の方が先に生まれているので、俺が先に生まれていれば逆だったかもしれないで」。 ――MMAのデビュー戦も勝ち方が似ていると騒がれていましたが、ご自身ではどうでしたか? 「そこに関しては本当に似ていると思ってしまいました。技をかけられた時も天心が腕十字を極められた映像がフラッシュバックして、一瞬マジでタップしようか悩んだんですよ。でもここでタップしたら超えられないと思って踏ん張れたので、そこは自分に良い方向に働きました」 ――勝ち方という面で天心選手はバックスピンキックでのKOなど色々話題になりましたが、龍心選手として準備していることや手応えを感じている事はありますか? 「狙っている技は言えないけど、当日の試合を楽しみにしてもらいたいです」 ――理想とする倒し方や試合の運び方はどういうものですか? 「理想は自分がプレッシャーをかけて何もさせないって感じですけど、相手も強いのでなかなかそういう展開には行かないと思っています。その中でも技術で圧倒して相手を手詰まり状態にさせたいです」 ――松本選手より上回っているところはテクニックになりますか? 「相手は1発の爆発力があって、僕が勝っている部分はテクニックです。格闘技って勢いも大事だけど、テクニックで圧倒していってラストはしっかり倒すっていうのが理想ですね」 ――最後にファンにメッセージをお願いします。 「去年と同様に年初めにおいしいチャンスを頂きました。今回勝てば格闘家としての人生が変わってくると思うので、しっかり勝ってチャンピオンになります。3月17日はよろしくお願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント