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【修斗】TOMAが最終回に齋藤翼をTKO、フライ級で関口祐冬がヤックル真吾を完封、鈴木崇矢が4秒跳びヒザKO、永井がHAMMER下す、ディネッシュ、磯城嶋、根井、ジユン、永留が新人王優勝

2024/01/28 12:01
     2024年1月28日(日)東京・ニューピアホールにて、プロフェッショナル修斗公式戦・第1部&第2部(ABEMA配信)が開催された。  昼12時30分開始の第1部は、フェザー級&フライ級サバイバルマッチと、2023年度新人王各階級決勝戦を中心にラインナップ。  メインはフェザー級注目のストライカー対決、TOMA(同級世界6位・直心会TK68)vs.齋藤翼(総合格闘技津田沼道場・FIGHT FARM)。  さらに、フライ級で関口祐冬(修斗GYM東京)vs.ヤックル真吾(T-REX柔術アカデミー)、宮城友一(キックボクシングDROP)vs.修斗初参戦となる鈴木崇矢(格闘DREAMERS)と、今後の展開が注目されるフライ級トップランカー達によるサバイバルマッチが行われた。また、いよいよファイナルを迎える2023年新人王決定トーナメントの決勝戦も組まれている。【追記】第1部、第5試合に出場を予定していた永留惇平(MMA Rangers Gym)が体調不良で計量を行えず、試合は中止に。また第2部、第5試合に出場の伊集龍皇(パラエストラ小岩)が契約体重をクリアできず、最終計量結果の62.0kgのキャッチウェイトで試合は実施されることとなった。 プロフェッショナル修斗公式戦【第1部】速報 PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.12024年1月28日(日)ニューピアホール[開場]12:00[開始]12:30 ※開場中にオープニングファイト実施予定 ▼メインイベント フェザー級 5分3R〇TOMA(同級世界6位/直心会TK68)65.6kg[3R 2分41秒 TKO]×齋藤 翼(総合格闘技津田沼道場・FIGHT FARM)65.8kg TOMA「メインなんでしっかり自分の仕事をして盛り上げて勝ちたいと思います」 齋藤「全力で頑張ります」  メインはフェザー級注目のストライカー対決で、TOMA(同級世界6位・直心会TK68)vs.齋藤翼(総合格闘技津田沼道場・FIGHT FARM)が決定した。  TOMAは、約3年4カ月ぶり復帰戦となった2023年5月のTORAOで結城大樹に判定負けも、2023年9月の前戦・越後風神祭りで岡田達磨に2R TKO勝ち。  対する齋藤は、藤井伸樹、スソンに判定負けも、2023年5月後楽園大会で岡田達磨を1R リアネイキドチョークで極めて再起。10月大会では椿飛鳥にスプリット判定負けも、熱戦を繰り広げている。  同級では、12月の“FIGHT&MOSH”で世界王者SASUKEが盤石の強さを見せ2度目の防衛を果たし、インフィニティリーグ2023では竹原魁晟の優勝で閉幕。2024年の春には空位となっている環太平洋王者決定戦も行われ、大きな動きが予想されている。KO決着必至のTOMA vs.齋藤翼の一戦は、フェザー級の今後にどんな影響を及ぼすか。  1R、互いにサウスポー構えからジャブ&ロー、左カーフを当てる。齋藤は左右で歩いて右ハイをガード上に、TOMAは右ジャブを返す。  2R、頭を下げて左を振る齋藤にTOMAは右前手を当てて齋藤の左目上から出血させる。ドクターチェック後、再開。右ロー、関節蹴りを突く齋藤に、上体を立てて懐深いTOMAは齋藤の入りに右を当てる。  3R、右インロー、スイッチするTOMAに右ローを当てる齋藤。右からニータップも狙い、右アッパーもヒットさせるが、TOMAは右フックをもらいながらも左を返してダウンを奪うとパウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。  TOMAは「大阪から来ました。ノーダメージだったら、すぐ(次も)やらせてほしいと言うつもりでしたが、齋藤選手、強かった。またよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル 第8試合 フライ級 5分3R〇関口祐冬(同級世界2位/修斗GYM東京)56.6kg[判定3-0]×ヤックル真吾(同級4位/T-REX柔術アカデミー)56.6kg 関口「明日は自分のなかでもすごくいい試合にしたいと思っていますので、楽しみにしていてください」 ヤックル「関口選手、試合を受けてくれてありがとうございます。この試合、しっかり勝って家族にかっこいいところを見せたいと思います。よろしくお願いします」  3月に新井丈に敗れたものの、7月には内藤頌貴に判定勝ちし、トップランクをキープし続けた関口祐冬(同級世界2位・修斗GYM東京)と、地方在住でありながら、4月に宮城友一を2R TKOに下すなど結果を残し世界4位にいるヤックル真吾(T-REX柔術アカデミー)が対戦。  修斗史上初となる二階級同時制覇を果たし、大晦日にRIZINに参戦した新王者・新井丈の動向次第で、更なる新展開が予想されるフライ級サバイバルマッチ2試合だ。  1R、左の蹴りを突くヤックルに、スイッチする関口は左右の飛び込みからレベルチェンジ、ダブルレッグテイクダウンでホーン。2Rも後ろ蹴り、右前手フックを見せる関口がダブルレッグテイクダウン。ヤックルは手首をつかみ、下から仕掛けも回して外した関口がパウンド。  3R、詰めるヤックルにジャブを突く関口はダブルレッグテイクダウンから自陣コーナーに運ぶと、ヤックルもスクランブルからバックを狙うが、落とした関口が上からパウンド。そのままホーン。判定は3-0で関口が勝利。再び王座戦線に名乗りを挙げた。 [nextpage] ▼第7試合 フライ級 5分3R×宮城友一(同級世界3位/キックボクシングDROP)56.3kg[1R 0分04秒 TKO] ※左跳びヒザ→パウンド〇鈴木崇矢(格闘DREAMERS)56.6kg 宮城「若くていい選手と戦えてすごく楽しみに、明日はしっかり勝つので楽しみにしていてください」 鈴木「未来のUFCチャンピオン鈴木崇矢です。ほんとう、ここまで来れたこと、感謝しかないです。明日は思いっきり楽しんで踊ります。明日は必ず勝ちます。押忍」  今大会注目は『格闘DREAMERS』出身の鈴木崇矢(格闘DREAMERS)の修斗初参戦だ。鈴木はGRACHANが主催した『J-MMA Rookies CUP』を制した新世代注目のプロスペクト。  その対戦相手となるのが、10月の新宿FACE大会で昨年度新人王・片山将宏を完封した世界3位の宮城友一(キックボクシングDROP)だ。鈴木にとっては、今までの対戦相手よりキャリア、実力も含め格上の選手とのマッチアップとなり、どんな戦いを見せるか。  1R、ともにサウスポー構え。グローブタッチをしに右手を挙げて中央に歩いた宮城に、勢いよく中央に走った鈴木は左の跳びヒザ! ダウンした宮城にパウンドで、わずか4秒のKO劇を見せた。  鈴木はケージのなかで「未来のUFCチャンピオン鈴木崇矢です。宮城選手、2位にもかかわらずデビュー戦の僕の試合を受けてありがとうございます。修斗が大好きで、先輩たちが世界で日本人の強さを見せてきた、その修斗参戦を誇りに思います。まず、今年、ベルトを獲りにいきます」と力強く語った。 [nextpage] ▼第6試合 バンタム級 5分2R永井奏多(TRIBE TOKYO MMA)61.1kgHAMMER KATU(有永道場Team Resolve)61.0kg  1R、ジャブ&ロー、さらに左ハイを上下に散らす永井は右カーフを当てる。HAMMERは右ボディを当てて詰めるもブザー。  2R、サークリングしながら左ジャブ、左ミドルハイもジャブがわりに使う永井はシングルレッグでケージに押し込み、HAMMERは差し上げて凌ぐ。追うHAMMERは右ボディも伸ばすがとらえきれず。  判定は3-0(20-18×2, 20-19)で永井が勝利した。  [nextpage] 【中止】第5試合 2023年度新人王決定トーナメント決勝戦 フライ級 5分2R(延長1R)亮我(兵庫・総合格闘技ゴンズジム)56.5kg永留惇平(福岡・MMA Rangers Gym)※永留が体調不良で計量を行えず、試合は中止に  ケージインした永留は「次、亮我選手、体調が万全なときにやりましょう。あと僕はインフィニティリーグとかに出ると思うので応援よろしくお願いします」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第4試合 2023年度新人王決定トーナメント決勝戦 フェザー級 5分2R(延長1R)×松浦真実也(高知・総合格闘技実業団トップティア)65.8kg[2R 0分14秒 TKO]〇ネイン・ディネッシュ(福岡・MMA Rangers Gym)  1R、スタンドで右を効かせる松浦は詰めて再三のダブルレッグテイクダウン。立つディネッシュは、終了間際に右アッパーを当て返す。  2R、開始14秒で右フックを当てたディネッシュ! ダウンした松浦にパウンドでレフェリーが間に入った。  フェザー級新人王に輝いたディネッシュは、「福岡から来ました。まだまだどんどん強くなっていきます。注目してください。遠いところから応援、ありがとうございます」と語った。 [nextpage] ▼第3試合 2023年度新人王決定トーナメント決勝戦 バンタム級 5分2R(延長1R)△JAM(沖縄・THEパラエストラ沖縄)61.0kg[本戦判定1-0ドロー][延長判定1-2] ※磯城嶋が新人王に△磯城嶋一真(福岡・MMA Rangers Gym)  1R、JAMはシングルレッグからバックテイクでリアネイキドチョーク狙うも、脇くぐる磯城嶋はトップからパウンド。前転から立ち上がるJAMは粘り強いシングルレッグ、バックも磯城嶋もスクランブル。  2R、JAMのシングルレッグを潰して上は磯城嶋。しかしスタンドで右を当てるJAM。J磯城嶋もジャブ、ワンツーを返し、JAMは組み勝負。最後にテイクダウンで尻を着かせる。  本戦1-0(20-18、19-19×2)ドローも、新人王を決めるための延長戦へ。延長Rも粘り強く組んでバック狙うJAMに、剥がしてパウンドの磯城嶋は最後はスタンドに戻して左右で前に。  ジャッジは2-1(10-9×2, 9-10)で磯城嶋を支持。磯城嶋がバンタム級新人王に輝いた。磯城嶋は「いつも支えてくれる家族、ジムのトレーニングパートナー、皆さんに感謝します。また休んで挑戦していきます。磯城嶋ここにあり、というのを見せていきたいと思います」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 2023年度新人王決定トーナメント決勝戦 ストロー級 5分2R(延長1R)〇根井博登(千葉・パラエストラ柏)52.1kg[1R 2分06秒 TKO] ※パウンド×麻生Leg Lock祐弘(山口・有永道場TeamResolve)51.6kg  1R、麻生がロールから足を手繰りフックガードから足関節へ。ヒザ上で組ませない根井は回転してパウンド。なおも組み直そうとする麻生にパウンド連打でTKO勝ち。根井がストロー級新人王に輝いた。  根井は「高校卒業までにチャンピオンになりたいので、次、ランカーとやらせてください」と力強くマイクで語った。 [nextpage] ▼第1試合 2023年度新人王決定トーナメント決勝戦 ライト級 5分2R(延長1R)〇グ・ジユン(兵庫・修斗GYM神戸)71.0kg→再計量パス[判定3-0] ※20-18×3×嵯峨“ゴーレム”健史(TKエスペランサ)70.1kg  1R、嵯峨の右の打ち終わりに右を当てるジユン。押し込むが体を入れ替える嵯峨が右差して小外がけ狙い、倒さず凌ぐジユンだがケージ背に。ジユンが入れ替えて押し込みブザー。  2R、右ロー、左右から詰めるのは嵯峨。しかし体を入れ替えたジユンが尻下でクラッチ組み、テイクダウン。尻着いて座る嵯峨にジユンが細かいパウンドでホーン。  判定は20-18×3のフルマークでグ・ジユンが勝利、2023年度ライト級新人王に輝いた。「もっと打撃で行きたかったけど、腕がパンパンで行けなかったです。応援ありがとうございました。今年はもっと試合をしたいと思います」と語った。 [nextpage] 【不戦】2023年度新人王決定トーナメント決勝戦 ウェルター級5分2R(延長1R)西條英成(沖縄・THEパラエストラ沖縄)[不戦]墨吉涼太(福岡・誠流会館)※墨吉が負傷欠場により、西條が今年度ウェルター級新人王に
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