2019年8月18日(日)東京・大田区総合体育館で開催されたキックボクシングイベントKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』に出場し、判定勝ちでプロ4戦目を飾った女子キック期待の新星・ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が、大会終了後の会見で試合を振り返った。
「本当は倒し切りたかったし、もっと綺麗に勝つつもりだったのですが、全くうまくいかず…。今までの試合の中で一番ダメだったのではないかと思っています」
そう反省の言葉で切り出したぱんちゃん。2月のプロデビュー戦から3戦全勝で迎えた初のKNOCK OUTの大舞台。初のKO勝ちも狙い、序盤からリーチの長さを活かしたコンビネーションと首相撲からの顔面ヒザ蹴りで積極的に攻めた。
しかし、対戦相手の祥子(JSKキックボクシングジム)はトップ選手との試合や団体タイトル戦も経験しており、攻略は一筋縄ではいかない。ぱんちゃんが仕掛ける場面が多いものの、祥子も気迫のパンチを返して果敢に応戦。結果的に勝敗はジャッジに委ねられ、判定2-0(30-28、29-29、29-28)でぱんちゃんに軍配が上がった。
キャリアで上回る相手からの勝利。4戦全勝で無敗もキープ。それでも初のKO勝ちを目指していたぱんちゃんは、「練習で自信がついていたということもあって、倒しきれるんじゃないかと思っていた分、(結果が)僅差になってしまい、すごく悔しいです」と唇をかむ。
「期待されなくてもいいのですが、自分の中では本当にトップを目指して頑張っているので。次戦までに身体ももっと仕上げて、練習だけではなくて試合で良いものが出せるように頑張りたいと思います」と、さらなる向上を誓った。
勝者たちによる記念撮影 ぱんちゃんvs祥子の試合について、山口元気・KNOCK OUTプロデューサーは「ぱんちゃん選手は今大会、すごく宣伝の方でも一身にやってくれて(ぱんちゃんが大会ポスターや雑誌のグラビアを飾った)。気負ってしまった部分もあるのではないかと思います。それと同時に祥子選手の母の強さが見えた試合でもありました(祥子は2人の子どもを育てながら選手として活動)」と評価。
そのうえで、「ぱんちゃん選手はこうした中で勝てたことは大きいと思います。次の試合ももう10月に決まっています。また改めて発表したいと思います」と、次戦10月4日(金)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT』での飛躍に期待していた。