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【RISE】志朗vs.田丸辰の世界タイトル戦が決定「RISEが技術含めてキックボクシングで一番だという意味のあるタイトルマッチにしたい」(志朗)

2024/01/19 20:01
 2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』の記者会見が、1月19日(金)都内にて行われた。  RISE世界バンタム級(-65kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rとして、王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)vs.挑戦者・田丸辰(TRY HARD GYM)が決定。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝でクマンドーイに敗れる。12月にブンロンを初回KOして再起。戦績は30勝(13KO)6敗4分(タイの試合は除く)。  田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。一時はスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成。「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では決勝でクマンドーイを破り優勝した。戦績は17勝(3KO)3敗1無効試合。  世界タイトル挑戦、そして-55kgへの再挑戦が決まった田丸は「去年はビッグマッチに全部出させてもらって、5試合して全部勝つことが出来て2023年のRISEを引っ張ってきた自負はあります。今年は勝負の年だと思っているので、選手としての価値を高めて田丸辰を見せていきたい」と挨拶。  迎え撃つ志朗は「決定したのが2~3日前で。自分は誰が来てもかまわないし、王者である以上挑戦者が誰でも勝たないといけない。相手は誰でもいいので、タイトルマッチは防衛することの方が難しいと言われているのでベルトをしっかり守りたい」とベルトは渡さないとした。  フェイスオフで向かい合った印象を聞かれると「あまり体格差を感じないくらい」(田丸)、「向かい合って体格差は感じないですが試合の時はどうなのかな。そんなに変わらない印象です」(志朗)と答える。  田丸はトーナメントで優勝して「凄い周りから評価してもらえて、世界一になったと認めてもらえた。それは凄い感じます」と言い、1kg重い55kgでの試合については「自分自身の動きは気にしてないです。志朗選手は55kgが適正だと思うので、そこでどれくらい変わるのかっていうのがある」と自分よりも志朗が54kgの時とどう変わるのかが気になるという。  志朗は田丸vs.クマンドーイ戦についての感想を聞かれると「スピードがあったし、3Rの戦いで那須川天心がやっていたように1~3Rでしっかりポイントを獲って3Rの戦い方のお手本だったと思いました」としたが、「でも今回は5Rなので、5Rで55kgの自分は適正だと思うのでそこは自分の方に分があると思いますね」とする。 「あまり(体重を)落として強くなる選手って聞かないですよね。1kg落とさないといけないので、練習で疲労が溜まっているのに減量もしなくてはならずパフォーマンスやスタミナが落ちる部分があるので、1kgは格闘技では重要だと思います」と、この1kgの差は大きいとした。  自分が敗れたクマンドーイに田丸が勝っていることに関しては、「5Rだったらどうなのかなというのがあったので、ダウンを取れなかったらドローだったんじゃないのかな。勝負の世界なのでダウンを取られた方が悪いですけれど。自分が負けた相手に田丸選手が勝っていても、自分に勝てるとは限らないので、そこまで気にしてはいません」と、格闘技に三段論法は通じないとする。  スーパーフライ級(-53kg)王者時代に、バンタム級(-55kg)王者・鈴木真彦と対戦してプロ初黒星を喫していることに田丸は「あの時は17歳で身体も子供だったと思うし、無敗だったので勢いとか怖いもん無しで戦っていましたが、怪我や挫折も経験していいるのであの時とは違います」と、当時の自分とはまるで違うとし、「正直ベルトや肩書きで語られる選手になるつもりはない。結果的に田丸辰が持っているベルトだと思ってもらいたくて。55kgのベルトを獲ったからとかじゃなく、自分の試合を見て評価してもらいたいです。結果や内容が問われてくると思います」と、大事なのは肩書きではなく選手としての評価だとした。  相手よりも自分の方が上回っているものは何かとの質問には、「スピードと勢いですね」(田丸)、「スタミナと分析力」(志朗)とそれぞれ答え、「正直まだあまり見ていなくて。個人的には1Rでいけるなと思ったら行けると思います」(田丸)、「向かい合ったら変わると思いますが、1Rから4R以内だと思っています」と両者とも早いラウンドで山場が来るかもしれないと予想。  同大会ではK-1との全面対抗戦が行われることも発表されたが、その話題性に負けないこれが“THE RISE”という試合を見せられる自信はあるかと問われると、田丸は「軽量級で志朗選手はめちゃくちゃ強くて、レベルが高い最高峰の試合になると思います。個人的にはいろいろなカードが組まれると思いますが、その中で田丸は違うなと、頭ひとつふたつ突き抜けたいと思う。相手どうこうじゃなく自分を見てもらいたい」と、自分が一番インパクトを残すと宣言。  志朗は「対抗戦は今日知ったので、『あれ? 呼ばれてないじゃん』と思って(笑)。対抗戦に出られないなと思って。年1回くらいなので出たい思いもありました」と、実はK-1との対抗戦に出たかったと苦笑。しかし、「RISEの世界ベルトという意味あるものを防衛しないといけないので、しっかりRISEの選手同士の戦いで、RISEが技術含めてキックボクシングで一番だという意味のあるタイトルマッチにしたいと思いました」と、試合内容で対抗戦以上のものを魅せたいと意気込んだ。  今回の会見では5カードが発表となり、伊藤隆RISE代表は「交渉中のカードも決まり次第発表します。あと3回くらい会見もやります。出場予定選手は大﨑一貴、宮﨑小雪、門口佳佑、鈴木真彦、白鳥大珠、チャド・コリンズ、中村寛。また、試合以外のパフォーマンスを入れたい」と話している。
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