K-1、UFCで活躍した“サモアの怪人”マーク・ハント(ニュージーランド)が、素手のボクシングマッチ『BKFC=ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ』と3試合契約を結んだとオーストラリアのコンバットスポーツメディアが報じた。
BFKCは元プロボクサーのデイビッド・フェルドマンによって2018年に設立され、同年6月から大会を開始。円形のリングでグローブは装着せず、バンデージのみを巻いて素手で2分5Rのボクシングを行う。
ハントは2000年7月のK-1 WORLD GPで初来日。頑丈な身体と一撃のパワー、そして無口だが愛嬌があるところで人気者となり、2001年にはK-1 WORLD GPのヘビー級世界トーナメントを初制覇。2004年6月にはPRIDEにも参戦し、吉田秀彦とMMAデビュー戦を行うとヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップらとも対戦。2010年9月からはUFCにもレギュラー参戦し、2014年11月にはヘビー級暫定王座決定戦も行った。
倒すか倒されるかのスタイルでUFCでも人気を博したが、2018年12月の試合を最後にUFCから離れた。その後は2020年12月と2022年11月にボクシングの試合を行い1勝1敗。BFKCでの試合を実現すれば約2年ぶりの試合となる。現在49歳(3月で50歳)。
【写真】2022年大晦日にUFCファイターのジャスティン・タファ(左)と来日したハント ハントは「3戦したらベルトを獲る」「私のプロページ(ハントのファイト写真が中心のInstagramのアカウント)をフォローして。4人の初心者を寝かしつけるのが楽しみだ。今年で50歳なので、挑戦は素晴らしいものになるだろう」と、3戦したら4戦目でBKFCのタイトルを獲る、4人全員KOするというようなメッセージを自身のInstagramに投稿している。
50歳とはいえハントが素手であのパンチングパワーを発揮したらどうなるのか。正式発表が待たれるところだ。
【追記】
1月10日に公開された『MMA Hour』でハントは、「ベアナックルをやってみたいんだ。しばらく前から(BKFCと)話をしていたんだけど、契約が決まらなかった。チャンピオンの(ミック)テリルとは何度もメッセージを交わしたし、どこかで手を組めるかもしれない」と語るに留めている。
また、ジェイク・ポールが次のボクシングマッチの対戦相手を3月に発表するとしたことについて問われ、「それ(自分との試合)は彼が望んでいるファイトなのか? でも、彼が手を出したいのなら、僕は誰とでも手を出すよ。問題ない。彼のやってきたことは好きだよ。彼は自分自身とファイトのためにたくさんのいいことをしてきた。YouTuberとしてスタジアムを完売させることができるのであれば、それは尊敬に値するが、スキルレベルに関しては、正直なところ、そうは思わない。でも、未来がどうなるかなんて誰にも分からないよ」と語っている。