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【RIZIN】大晦日MMAデビューの皇治「“親の七光り”でリングに上がるのはカッコよくない」×青木真也「楽なマッチアップではない」

2023/12/28 21:12
 大晦日『RIZIN.45』でMMAデビューを果たす皇治(TEAM ONE)が、1月28日の『ONE 165: Rodtang vs.Takeru』でセージ・ノースカットと対戦する青木真也とともに、ABEMAのインタビューに応じた。  冒頭、TEAM ONEジムで青木の指導を受ける皇治は、MMAの練習について「バリ楽しい」と一言。 「初めのころはボロカスにやられたんですよ。キックでボロカスにやられたら、ちょっともうやりたないわーとか上手いこと考えて練習さぼったりしたけど、今はやられた2時間後くらいにはやりたいと思ってるんスよね。楽しみ、ワクワク。次はこうしよう、とか、これだけはやられないようにしよう、とか」と、新たな格闘技の魅力にハマっているという。  対戦相手の三浦孝太(BRAVE)は、言わずと知れた三浦知良の次男。皇治は、「マジでなんの感情も無い、俺の(MMA)デビュー戦というだけの話」と言いがらも、「ひとつ言えるのは、やっぱり“親の七光り”でリングに上がるのはカッコよくないでしょ。俺は色んな人の協力はあったけど、何にもないところから1人の力でこうなったから。人の名前で上がっているようなヤツに活躍できるようなリングじゃないぞっていうところは見せてやらないと。そんなに甘くないですよ、格闘技は」と、RIZINリングに知名度を持って参戦している三浦に格闘技の厳しさを伝えるとした。  MMA2勝1敗の三浦と、立ち技ではビッグネームながらMMAではデビュー戦の皇治の2R戦。  青木は、今回のカードについて、「まあ、楽なマッチアップではないと思いますよ、正直に言うと。初戦ってこともそうだし、蓋を開けてみないとどうなるか分からないことも含めて楽な勝負ではない。人によってはイージーという人もいますけど、僕はそんなに楽観視していないです」と、皇治有利の声に異を唱える。 「最低限はやっていますけど、当たり前ですから。プロで試合するなら当たり前」と皇治の取り組みを厳しく語る青木だが、皇治は「でも『もっと練習したい』って言うと“あかん”って言う。俺の年齢のこととか、いろんなこと考えてくれていますよね。“あれしたい”とか言うんですけど、“これは意味ない”とか」と、今回の試合に勝利すべく、適切なアドバイスを受けていることを明かす。  それを青木は「取捨選択だ」と語る。 [nextpage] 習い事じゃなくて闘いである(青木) 「“習い事”じゃないんで。(格闘技は)習い事じゃなくて“闘い”である。別に上手くなることが目的ではないので。今だったら彼は大晦日に試合をして勝つことが目的だから、上手くなることとか、多く(技術を)知っていることが大事じゃないんですよ。だから、取捨選択はありますよね、必ず」と、青木はMMA勝利の請負人として、いまの皇治に必要な動きを優先して伝えているという。  そんな両者が語る、MMAファイター・三浦孝太とはどんな選手か。  青木は、「ほぼ全部の試合でファーストテイクダウンは取っている。対戦相手はステップを踏んでいないから(的を絞られてテイクダウンされている)、それだけ打撃のプレッシャーが相手にかかるということ」と、スタンドからの組みの展開を分析。  さらに、「ギロチンは左右両方ある。四つは結構、力強いので、たぶんテイクダウン取られる可能性あると思います。グラウンドは(腕)十字かチョーク。下からはブリッジが多い」と、序盤のテイクダウンの強さを評するが、一方で、「一回崩れるとキツい。体力が長く続くようにできていない」と、ウィークポイントを指摘する。  また、皇治は相手の圧力に逃げの組みに入る三浦の姿に「ぶっちゃけた話、気は弱い」とバッサリ。「バッチリ、やることやってるから」と自信をのぞかせると、青木も最後は「何度も見てるから。ちゃんと対策は出来てるんで大丈夫です」と太鼓判を押した。  そして、34歳の“オールドルーキー”となる皇治が見せたいものとは?──皇治と青木によるインタビューの模様は『RIZIN.45』を「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて全試合生中継する「ABEMA」の格闘チャンネル公式YouTubeにて配信中だ。
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