▼第3試合 スーパーフェザー級 3分3R
○士門・エイワスポーツジム(=吉成士門/エイワスポーツジム)
判定3-0 ※29-28×3
×ワッチャラポン・シンマーウィン(タイ)
【写真】RWS
士門は吉成名高の従兄弟で、これまでにWPMFインターナショナルスーパーバンタム級王座のほか、WMC日本フライ級王座、WMCインターコンチネンタルバンタム級王座を獲得。「Road to ONE JAPANフェザー級ムエタイ日本トーナメント」で優勝と11戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月にタイ・オムノーイスタジアムで初黒星。8月にはタイでプロムエタイ協会スーパーフェザー級王座を獲得し、11月のBOMでは梅沢武彦をTKOに破っている。戦績は14勝(5KO)1敗。
士門は8月のプロムエタイ協会のタイトルマッチで勝利したワッチャラポンとの再戦となる。戦績はなんと61勝2敗1分。これまで178㎝の長身を利して戦って来た士門だが、ワッチャラポンも同じ178㎝だ。
1Rから右ストレート、左右の縦ヒジを繰り出してくるワッチャラポン。入り際に必ずヒジを打つワッチャラポンに士門は首相撲で対抗。離れると士門がジャブから右カーフキック、組まれると先にヒジを打つ。離れるとまたも入り際にヒジを打つワッチャラポン。右ヒジで士門は左目上から流血。首相撲の攻防でヒザを蹴り合うが、ワッチャラポンが顔を押して組み伏せる場面もあり優勢に。
2R、士門は右ローの連打を見舞い、ワッチャラポンは首相撲に持ち込む。士門の右ローを足を引いてかわすワッチャラポンはすぐに組み付いて首相撲に持ち込むが、1Rのようにヒジやヒザが出ない。士門が右ストレートから組んでのヒザ、ワッチャラポンは士門の顔を抑えてのヒジ。士門は離れるとボディストレート、組むとヒザでボディを攻めるが、ワッチャラポンもヒザを蹴り返してヒジを打つ。ワッチャラポンの右ミドルをキャッチした士門は同時に右ストレート。これがヒットし、士門はさらに右ストレートでワッチャラポンをロープ際まで吹っ飛ばす。このラウンドは士門がとる。
3R前には場内が暗くなり、大型ビジョンに「ジャッジメントラウンド」の文字が踊る演出。開始から左ミドルとヒザで攻めるのは士門。組んでのヒザ、ワッチャラポンは左ヒジ、士門もヒジを打ち返す。右ストレートで前に出る士門にワッチャラポンは組んでの右ヒジ連打。ワッチャラポンは右手で士門の顔を抑え、左ヒジを打つ。士門は再び右カーフを蹴るがワッチャラポンはしつこく組んでのヒジ。離れると士門が右ストレート、ワッチャラポンはカモンゼスチャーして流し始める。
勝敗は判定に持ち込まれ、ジャッジ三者とも29-28。最終ラウンドは士門がとって白熱の接戦を制した。