【ONE】無敗パンクラス王者の山北渓人がONE2戦目でトップコンテンダーのマスンヤネと対戦「スクランブルで上回れる。勝ってタイトルマッチへ」

　2024年1月28日（日）に東京・有明アリーナで開催される『ONE165 Rodtang vs. Takeru』の追加カード発表会見が12月18日、都内にて行われた。 　MMAストロー級で、山北渓人（リバーサルジム新宿Me,We）が、同級2位のボカン・マスンヤネ（南アフリカ）と対戦する。 ▼ONEストロー級（※56.7kg）5分3Rボカン・マスンヤネ（南アフリカ）2位山北渓人（日本／リバーサルジム新宿Me,We） 　専大レスリング出身の山北は、第3代ストロー級キング・オブ・パンクラシスト。2023年3月にONEに初参戦し、いきなり強豪のアレックス・シウバに判定勝ち。これまで箕輪ひろばや澤田龍人に勝利しているストロー級2位のマスンヤネとの対戦を決めた。勝てば王者ジャレッド・ブルックスへの挑戦に近づくチャレンジマッチとなる。 　会見に出席した山北は、「前回はアレックス・シウバ選手を倒して、次はランキング2位で勝てば、タイトルマッチが見えてくるという相手。ここでしっかり勝って、次のタイトルマッチに繋がる試合がしたい」と、王座挑戦経験があるマスンヤネを下して、コンテンダーに名乗りを挙げたいと意気込みを語った。 　リモートで出席予定だったマスンヤネは回線が繋がらず、ZOOM会見に不参加も、山北は、「たぶんお疲れだと思うので、しっかり仕上げて当日はちゃんと来て欲しいです」と笑顔。 　マスンヤネの印象について、「PANCRASEで以前、2019年に試合で来た時に“凄いのが来たな”と思って、その時は僕の1個上のフライ級で試合をしていましたが、そこからONEに出て、どこかで自分とやると思っていたし、やりたい選手の1人だったので、マスンヤネ選手となら面白い試合ができるなと思います。バネとか身体能力が凄くて、絶対日本人にいない動きをしてくる選手なので、その選手と自分がやったらどんな試合になるかなと自分でも楽しみでワクワクします」と、気後れすることはない。 　2022年7月にPANCRASEで北方大地に判定勝ちし、無敗のままストロー級KOP戴冠したとき以来の日本での試合に向け、「ONEと契約して、ほぼ海外で試合をすることばかりになると思っていましたけど、日本で開かれるとなって、武尊選手やロッタンとか注目される大会なんで、武尊選手目当てで見に来る選手もいると思うけど、ぜひ僕、山北渓人を覚えて帰ってもらいたいです」と、インパクトを残したいとした。 「無敗でONEのチャンピオンになったら──そこしか見えてないです。そこを目標に頑張っています。しっかり勝って、チャンピオンのジャレット（ブルックス）にも勝って、ONEのベルトを巻きたいです」と展望を語る山北。 　マスンヤネは、フリースタイルレスリングで南アフリカで23の国内タイトルを獲得し、3度アフリカ選手権で優勝。コモンウェルスゲームにも出場したが、同国でレスリングで生計を立てていくことは難しく、MMAに転身し、アマチュアMMA6戦無敗、プロでも8連勝でブルックスの王座に挑戦し、1R、リアネイキドチョークで敗れている。 　高い身体能力とレスリングスキルを誇るが、同じレスリングベースの山北を投げることが可能か。山北にとっても組み技のスクランブルで、自身の強みをどれだけ活かせるか。　マスンヤネ戦のポイントを、「すごく動く選手なので、寝技でスクランブルの多い試合になると思いますが、スクランブルに強いのが僕の強みなので、そこで上回れると思います」と、勝機を語った。 　果たして、山北は難敵マスンヤネを日本で下し、無敗のまま王座挑戦を手繰り寄せることができるか。