2024年2月25日(日)東京・後楽園ホール『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』の対戦カード発表記者会見が、12月18日(月)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで、渡部太基(TEAM TEPPEN)vs.漁鬼(SHINE沖縄)が決定。
渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。RISEのウェルター級王座決定戦にも2度挑んでいる。2019年7月の『RIZIN,17』でHidekiに判定2-0で敗れると引退を示唆したが、2021年11月に2年半ぶりに復帰。2022年9月には初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦に臨んだが良太郎に敗れた。前戦は2023年3月にスアレックに判定負け。戦績は24勝(13KO)29敗2分。
漁鬼は『TENKAICHI』と『BEAST』のウェルター級王座を獲得。2022年7月にKNOCK OUT初参戦を果たすと、中島弘貴と1Rから打ち合う大激闘を演じ、延長戦でKOされるもインパクトを残した。戦績は6勝(2KO)4敗1分。
会見には渡部のみ出席し、「久しぶりに帰って来ました。試合は約1年ぶりになるんですけれど相手もバチバチないいファイターなので凄く楽しみです」と挨拶。
試合間隔が空いたのは「3月の試合が終わって怪我もあって少しゆっくりしました。キックから気持ち的にも少し離れて、やるのかやらないのか自問自答しながら、もう1回やりたいなと。ラスト、僕もこの業界18年になるのでそろそろ引き際。でも最後にもう一花咲かせたいので来年1年勝負したい。3月が終わって2カ月は離れていたけれど練習を再開してやる気スイッチも入ってきて。来年は最後の勝負の年にしたいと思っています」と、今後のことを考えていたからだという。
練習を再開してからは「自分の中でよかった時の動きの感覚があるので、良かったところは伸ばして、客観的に見てダメな部分を少しずつ直してきていますね」と改善している。
対戦する漁鬼については「とにかくハードパンチャーで気持ちも強いのかなと。本当に油断できない相手だと思います」と警戒するが、真っ向勝負することは変わらないとする。「そこが僕の得意な分野なので。でもベルトが欲しいので、しっかりクリアして次につなげたい。つまらない試合になることはないと思うが、しっかり勝つことを考えて試合をしたい」
山口元気KNOCK OUT代表からは「初参戦の選手に声をかけていて、来年はBLACKウェルター級王座決定トーナメントをやりたいと思っている」との発表があり、「楽しみですよね。どんな選手が来るか分からないけれど。トーナメントをやってもらった方が分かりやすいし、それだけを目標にやっていけるのでありがたい」と、トーナメント出場に名乗りをあげる。
最後の勝負の1年ということでやり残したことはと聞かれると、「1回タイトルマッチをやらせてもらって獲れていないので、最後に獲りたい。もう一花咲かせることです。思い当たる相手はいませんが、王者になるにはみんな強い相手だと思うので、一人一人倒して最後に王者になりたいです」と、KNOCK OUTのベルトを獲って最後を飾りたいと答える。
そして「来年2月、KNOCK OUTの一発目だと思うので、それにふさわしい激しい試合をしてKNOCK OUTとしてもいいスタートに出来ればと思います」と意気込みを語った。
KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級3分3R延長1Rで、羽黒慈夢(クロスポイント大泉)vs.小森玲哉(ONE'S GOAL)も決定。
羽黒は3勝(3KO)無敗の21歳、小森は6勝(2KO)無敗の27歳で無敗のサウスポー同士の対戦となる。小森は2023年12月大会で10年ぶりに復帰して勝利した。
会見には羽黒のみ出席し、「2024年一発目なのでド派手にKOして会場を盛り上げたいと思います。相手は自分と似たスタイルでキッカーなのかなと思いました。蹴り合いしたいですね。見ている側は面白い試合になるのかなと思います。
自信は100%です。(無敗なのは)いつも通り練習している動きをしているって感じです。もちろんベルトも欲しいですし、それより試合で僕のことを知らない人もいるので魅了したいと思います。次も必ずKOして会場を盛り上げるので楽しみにしていてください」と意気込みを語った。