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【RISE】いよいよ世界トーナメント決勝戦、田丸辰「最初から最後まで倒しに行く」クマンドーイ「ベルトは絶対に私がタイへ持って帰る」

2023/12/15 17:12
 2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』の前日計量&記者会見が、15日(金)都内にて13:00より行われた。  メインイベント(第16試合)の「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament決勝戦」3分3R延長2Rで対戦する、クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー)は53.70kg、田丸辰(TRY HARD GYM)は53.95kgでそれぞれ計量をパス。  クマンドーイは2020年大晦日に『RIZIN.26』で那須川天心に判定で敗れるも思い切りのよいパンチと重いミドルキックで場内を沸かせた。過去にはロッタン・ジットムアンノンに勝利している。これまでオムノーイスタジアム認定フライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、True4Uスーパーフライ級王座、ラジャダムナンスタジアム認定同級王座を獲得。4月の来日では福田海斗にダウンを奪われて敗れている。7月の1回戦ではモハメッド・カルーアに判定勝ち、8月の準決勝では優勝候補最右翼の志朗からダウンを奪って決勝へ進出。戦績は122勝30敗2分(KO数は不明)。  田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫し、2020年9月の2度目の防衛戦で大崎一貴に敗れて王座陥落。2021年7月の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」でも1回戦で政所仁に敗れるなどスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成した。7月の1回戦でペッシラーを初回KOで破ると、準決勝では大﨑にリベンジを果たして決勝へ進出。戦績は16勝(3KO)3敗1無効試合。  会見に同席した伊藤隆RISE代表は「ここで優勝した人間が-54kgの世界ナンバーワンだと言えると思います。メインとして、20周年記念イヤーの最後の試合として、しっかりと世界レベルの試合を見せてもらい締めくくってもらいたいと思います」と両選手に期待をかける。 「日本を代表して戦おうと思っている」との理由で、白いスーツに赤のネクタイで日の丸をイメージした服装で会見に出席した田丸は「心技体、全て整った状態でやっと決勝戦を迎えられるので楽しみな気持ちでいっぱいです。トーナメントは7月からですが、僕は3月の風音戦から勝ち上がってきたと思っているので、メインでこのカードが組まれたことの意味を分かって試合をしたいと思います」と意気込み。  クマンドーイは「決勝戦まで来れてとても嬉しいです。早く明日、戦いたいです」と試合が待ちきれないとした。  試合について田丸は「作戦は言えません。勝負に勝つのは大前提だと思っていますが、倒して勝つのと判定で勝つのとでは見られ方が変わってくると思うので、スターになるためにはしっかり倒さないといけない。明日は期待して欲しい」と、KOで制してスターへの階段を登りたいとする。  対するクマンドーイは「明日はどんな試合になるのか、それは明日にならないと分からない。楽しい試合になると思うので楽しみにしておいてください」と余裕ともとれるにこやかな表情で話した。  目の前にある優勝者に贈られる新しいベルトを見ての感想を求められると、田丸は「僕が格闘技を始めた時から巻きたかったベルトがそこにあるので、何が何でも獲りに行きたい」、クマンドーイは「ベルトは凄く綺麗です。絶対に私がタイへ持って帰ります」と、両者譲らずのコメント。  クマンドーイはボクシング転向を進めており、この試合が終わった後に本格的にボクシングに転向するのかと聞かれると「まだ決まっていない」と答えたが、もしかするとこれが最後のキックボクシングの試合になる可能性もある。  そうなった場合、もし田丸が負けたらリベンジの機会が訪れない一発勝負になる可能性があるが、田丸は「この1回を大事にしたいので、どんな結果になってもやることはやったと思っているので明日は全力で戦うだけだと思っています」と先のことは考えずこの1試合に集中して臨むとした。  日本人で唯一生き残っての決勝戦、メインイベント、2023年のRISEを締めくくる一戦と田丸が背負うものは多いが、プレッシャーを感じるかと聞かれると「僕はプレッシャーを感じないタイプなので、何も思ってないです。でも、これだけ王者や凄い選手が集まった中でのメインイベントなので、判定でどっちが勝ったかなって分からないような試合ではなく、最初から最後まで僕が倒しに行こうと思っています」と、全てを背負って倒しに行くと力強く宣言。  また、準決勝で大﨑を破る番狂わせを起こした田丸に、今回勝って世間のどんな手の平返しを期待したいかとの質問が飛び、田丸は「このトーナメントが始まる前から、相手が勝つって風音戦の時から言われていたので、みんな毎試合綺麗に手の平返しをしてくれるので、それを楽しみに戦おうかなと思っています。今回の試合も相手が勝つとか、なぜこの試合がメインなんだとか、いろいろな声がありますけれどその全てを超えて、自分自身が楽しんでいこうと思っています。みんなの期待を超えた勝ち方をしたいと思っています」と、全てを覆してみせると言い放った。
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