キックボクシング
インタビュー

【RISE】女子大生ファイター聖愛、計量の日に卒論の提出も「聖愛って強いなと思ってもらえる試合をするのが1番です」

2023/12/13 21:12
 2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、-54kg契約3分3R延長1Rでテッサ・デ・コム(オランダ/Fightteam Vlaardingen)と対戦するRISE QUEENバンタム級王者・聖愛(魁塾)のインタビューが主催者を通じて届いた。この試合はRISE×GLORY対抗戦として行われる。  聖愛は関西の名門・魁塾所属の女子大生ファイター。2020年2月にNJKFミネルヴァ・スーパーフライ級タイトルマッチに勝利して高校生の内にチャンピオンになるという目標を達成した。2021年2月の『ミネルヴァ』では初防衛に成功。2022年3月にはムエタイルールに挑みRINAに判定勝ちして初代WMC女子日本スーパーフライ級王者となった。2023年は「RISE QUEENバンタム級王座決定トーナメント」で神谷優良、決勝では村上悠佳にリベンジを果たして優勝し、王座に就いた。戦績は12勝(2KO)5敗2分。  コムは身長163㎝(聖愛は164㎝)の22歳で戦績は17勝2敗1分。2022年9月にEnfusionストロー級(-52kg)王座に就き、12月に初来日して小林愛三から右フックでダウンを奪って判定勝ち。2023年1月のGLORYメキシコ大会ではジュリアナ・コスナルド(アルゼンチン)に判定で敗れたが、5月の再来日では小林との再戦で返り討ちにし、RISE王座に就いた。9月にはドイツの試合で判定勝ちしている。戦績は17勝2敗1分。 自分はコンビネーションなどのテクニックで戦っていきたい ――今は1日24時間あっても足りないくらい忙しいみたいですね。 「教育実習は終わったんですけど、卒業に向けてちょうど計量の日に卒論の提出があって練習量も増えているのでバタバタしています」 ――約2週間後は人生の瀬戸際が立て続けにやってきますね。 「もしかしたら計量会場で卒論を書いているかもしれないですね。そうならないように頑張っています」 ――試合には集中できそうですか? 「もちろん学業とは分けて考えているので試合は試合で集中してやっています」 ――先日のRISE173では同門の政所仁選手が良い勝ち方でトーナメントを優勝しましたが、間近で見ていて良い刺激になりましたか? 「一緒に練習していても負けるイメージがなかったので優勝して当然だなと思っていましたけど、良い意味でプレッシャーと言うか負けてられないなっていう気持ちになりました」 ――同じ日には女子ミニフライ級の王座が交代して、試合内容は衝撃的なものでした。聖愛選手から見てあの試合はどういう風に映りましたか? 「一撃があるというかパワー勝負になった時に小林愛理奈選手がパワー面で上回ると思っていました。ただ5Rまでいった場合はエリカ選手が強いかなと予想していたら、早く決着がついたのでびっくりしました」 ――聖愛選手の今回の試合は現役のチャンピオン同士の対決となりましたが、この部分は意識していますか? 「チャンピオン同士というところでRISEを見て頂ける方には面白いと思ってもらいたいです。でもチャンピオン同士だからというのはあまり関係がなくて、私はRISE QUEENになってからの初戦になるのでそっちの方を強く意識しています」 ――チャンピオンになってから第1戦目というのを意識されるという事ですね。 「RISE QUEENバンタム級チャンピオンになってから、そのベルトの価値を高めていかないとというのは考えていたので初戦は大事ですね」 ――今回間を取って-54kgとなりましたが、この体重設定はいかがですか? 「少し早めに体重を落とすために動いてはいますけど、55kgを3戦する前は52kgでも戦っていたので大差はないです」 ――54kgのテッサ・デ・コム選手をどのようにイメージしますか? 「RISE戦では小林愛三選手と戦っている試合しか見た事がないですけど、その試合でもフィジカルとパワーが凄いと感じたので、54kgになったらその分もう少し強化されてくるのかなとは思っています」 ――テッサ選手のフィジカル面に対抗するために何かやっている事はありますか? 「変わらずフィジカルトレーニングは続けていますし、55kgでやり始めた時も散々フィジカルが弱いと言われていて、強化していた部分なのでそこを継続しています」 ――スパーリングなどの練習では相変わらず政所仁選手などに泣かされながらやっているんですか? 「そうですね。(笑)魁塾のメンバーはすごい強いし、トップで戦っている選手ばかりなので毎日いい刺激をもらいながら練習できています」 ――ちなみに外国人選手と対戦するのは初めてですか? 「初めてです」 ――そこについてはいかがでしょうか? 「今回の試合はリーチ差があると言われているんですけど、自分自身が海外の選手と対戦するのが初めてなので意識していないわけではないですけど、自分の良い動きをすることを最優先に考えて動いています」 ――前回の村上選手との試合ではかなり持ち味が出た試合だったかと思います。ご自身で振り返ってみて、パンチの技術や5ラウンドを戦い切る力の進化を感じましたか? 「練習でやっていた事が試合で出た感じがして、パンチのコンビネーションも5R戦い切る気持ちの面でも自分自身で進化を感じられました。テッサ選手はRISEでは小林愛三選手としか戦ってなくて、自分とはタイプが違うのでそういった面でも試合の展開に違いは出てくるので楽しみにしてほしいです」 ――ご自身の強みは言える範囲でどういう所だと思いますか? 「前回の試合でローキックが良かったと言われているし、自分自身で良かった感覚もあるのでその部分は変わらず使っていきたいです」 ――ローキックからのコンビネーションが冴えていましたけど、今回もそれが通用すると思いますか? 「はい。ガツガツ攻めるより自分はコンビネーションなどのテクニックで戦っていきたいです。パワーもついてきているのでそこも出しつつコンビネーションは大事にして戦います」 ――どんな試合にしたいですか? 「聖愛って強いなと思ってもらえる試合をするのが1番です。でもこの試合が発表された時に私が決まっているのにも関わらず『テッサ選手に勝てる日本人いるのか』っていうコメントが結構あったので、ここにいるよって証明できるような試合をしたいです」 ――最後に皆さまにメッセージをお願いします。 「RISE代表として戦えることを光栄に思っています。代表として戦うからにはRISEらしい試合をしなければいけないと思っていますし、RISE QUEENとしての初戦は大事なので皆さんに応援していただきたいです。当日会場に来られる方と会場に来られない方はABEMAから応援をよろしくお願いいたします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント