キックボクシング
インタビュー

【RISE】中村寛、対戦相手は“ミニバダ・ハリ”「164cmのやつが、20cm高い外国人をぶっ倒したら面白いじゃないですか」

2023/12/13 20:12
 2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、ライト級3分3R延長1Rでアフマド・アコーダッド(モロッコ/Brutal GYM)と対戦するRISEライト級王者・中村寛(BK GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。この試合はRISE×GLORY対抗戦として行われる。  中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。10月のチャンヒョン・リー戦では2RにTKO負けするも、12月の再起戦で伊藤澄哉を2RでKOすると、2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取した。8月はアクシデントによる肩の脱臼でアリシェル・カルメノフと無効試合になっている。戦績は14勝(11KO)5敗1無効試合。  アコーダッドは身長184㎝(中村は164㎝)の22歳で戦績は13勝(7KO)2敗。伊藤隆RISE代表によれば「パワーのあるストレートとヒザが驚異的」だという。 強いと思いますけど、僕と比較したら弱い ――10月31日に27歳になったということで何か心境の変化はありますか? 「特別誕生日やからとかはないけど、自分の中で毎年目標だったり節目にしてるところはあるので、次の目標に向かってというのはあります」 ――対戦カードを発表記者会見の時にはまだスパーリングが出来てないって言ってましたけど最近はどうなんですか? 「無事検査で試合に出て大丈夫というか脱臼癖はないというのもあって、ぶっつけ本番で思いっきり打ち抜きはするんですけど、出来ることはやってるんで何も心配ないかな。安心して楽しみにしといてください」 ――今の練習は中村選手からしたら何%くらいの出力でやってるんですか? 「120%やってますよ。出来ること出来ない事があるってだけで、出来ることで120%やってるんで俺は強いですよ」 ――今回が今年3戦目になりますが、今年はチャンピオンベルトを巻いたり飛躍の年だったと思います。まだ一戦残っていますが中村選手にとって2023年はどんな1年でした? 「飛躍の1年ですね。毎年ですけどそれを更新していってます」 ――チャンピオンになれたのは格別な一年だったんじゃないですか? 「あんま関係ないでしょ。だってベルトが手元に来ただけでしょ。毎日ベルトをかけて生活してるわけちゃうし、ベルトなかったら何もできへんわけじゃないので。ベルトでさらに何かプラスになる活動ができたり、ファンのみんなや応援してくれてる関係者の方とかチームを喜ばせたり、『ベルトを獲った』っていうその一つの証明がみんなを勇気づけたところはあるんですけど、僕自身何か変わるっていうことはないですね。中村寛は中村寛のままなんで」 ――対戦相手のアフマド選手のことは相変わらずあまり試合映像を見てないですか? 「試合映像を見ましたよ」 ――どうですか? 「いや、バダ・ハリでしょあれ。だからバダ・ハリって覚えてます。まだ相手選手の名前覚えてないですね。ミニバダ・ハリ。バダ・ハリって何cmあるんですか?」 ――2m近くありますね。 「じゃあ184cmなんでミニバダ・ハリですね。めっちゃアグレッシングやし強いなと思ってます」 ――もう倒すイメージは出来上がってますか? 「すぐ終わりますよ。サクッと終わります。164cmのちっちゃいやつが20cm高いやつをバコーン倒すんでそれだけ待っとってもらったら。それ以外の結果はないですね」 ――じゃあ1Rから目が離せない試合になりますね。 「相手が9分間のうちのいつかに倒れる、それこそ頑張ってたら12分間のうちのどっかで倒れるって言うだけなんで。いつか倒れるんで結果は変わらないですよね」 ――中村選手のSNS見たらRIZINでチャンピオンになった鈴木千裕選手からも刺激を受けてるみたいですね。 「僕、他の選手の試合とか見る回数少なくていろんな人知ってるわけじゃないんですけど、たまたま目にすることがあって、あの選手すごいメンタル面が試合に出る選手やなっていうのを感じて。あんまりSNSとかで人のこと書かないんですよ。SNSそもそも苦手で今年からちょっと頑張り始めてるんですけど、その中でもやっぱ素直にすごいなって思ったところがあって。鈴木千裕選手は思いっきりがいいし、自分がメディアに出てなくなってきてたものを持っている。負けを経験して取り戻してる姿を見て『あーすごい似てるな』っていう部分は感じてます。一方的にですけどそう思っています」 ――この試合に向けて怪我の具合とかもあると思いますけど新しく取り組んでいることってありますか? 「休みを増やすことぐらいかな」 ――特段イメージは持たずにいつも試合をやってると思うんですけどKOする技とか新しく武器を増やしたりとかっていうのはやってますか? 「そういうのみんなしてるじゃないですか。僕それを考えたら弱くなるんで。デビュー当時みたいなのが一番型にはまらず強いと思ってるんで、そういう意味では何もプラスアルファはしてないです。もともと持ってる技をひらめきで出すみたいな感じです」 ――現時点で相手の実力みたいなものはご自身と比較してどうだと思ってますか? 「強いと思いますけど、僕と比較したら弱いと思います」 ――具体的にどういったところが上回ってますか? 「ほぼ全部です。唯一負けてるのは身長ですね。20cm高いんで、それはもう僕がハイヒール履いて戦っても負けるでしょ(笑)」 ――普段から身長が高い相手が多い? 「普段から身長高い相手ばっかりです。だいたい考えてもらったら分かるでしょうけど、僕60kg~63kgとかの階級じゃないですか。それで平均が170から175のとこかぐらいでしょう。僕の164cmとかで試合に出るとしたら多分52kgとか今トーナメントやってる階級ぐらいなんですよ。だからプラス7kgぐらいの階級でやってるってなったら、もう大体見上げますよね。身長は諦めてます」 ――今回20cm差ってことですけど問題ないですか? 「10cmも20cmも変わらないんでね。多分30cmぐらい伸ばしてきてもらってもいいし、何cmでも向かい合って相手の隙を見つけてしばいて倒すだけなんで、何も問題はないです。逆にありがたいかもしれないです。見た目だけを見て不利かなとか、20cm差で戦う事って少ないので、そういう意味では話題にはなるかなっていう感じなので。身長だけ見たらちんちくりんの164cmのやつが、20cm高い外国人をぶっ倒したら面白いじゃないですか。会場でもデカさとか比較した時にびっくりするだろうし、ABEMAで見てくれる人らも『これ勝てるんかな?』っていう感じに見てくれるので。相手はGLORYにも激推しされてる選手で戦歴見てもすごいって言われてる中で、そういう見た目や数字とかは関係ないってことが今回の試合でわかるので楽しみにしといてください」 ――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。 「さっきも話したみたいに小さい人間でも大きい奴を倒していく姿っていうのは、日本それから世界にすごい勇気を与えられる試合結果になるので楽しみにしといてもらえたらと思います。必ず倒します。喋ってたらもうめっちゃやりたくなるんですけどあと2週間我慢して試合当日ABEMAか会場でお会いしましょう」
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