川上叶「相手はNo.2。めっちゃ、おいしい」
――K-1初参戦になりましたが、これまでどんなイメージを持っていたのか教えてください。
「僕が見てたK-1は、昔シュートボクシングの選手とかも出とったんで、アンディ・サワー選手を見て、めっちゃ輝かしい舞台やなって思ってました。K-1の舞台でスパッツ履いて試合してる選手は、めっちゃ格好良かった。あれにめっちゃ憧れとったんです。だから今、K-1で僕がスパッツ履いて試合するっていうのはめっちゃ嬉しいですね」
――旧K-1で活躍していたアンディ・サワー選手に憧れていたんですね。
「強かったですね。やっぱりあれ観て、めっちゃ格好良いなと思っとったんで。ああいう選手になりたいなと思ってます」
――サワー選手のどういうところに憧れるのでしょうか。
「試合で魅せるところですね。別に煽ったりもしてなかったわけじゃないですか、アンディ・サワー選手って。強い選手を倒したりして、実力だけで魅せとったんで、そういう選手になりたいなって思います」
【写真】シュートボクサーの象徴であるロングスパッツを履き、K-1のベルトを巻いたアンディ・サワー
――今回、対抗戦でK-1へシュートボクシング看板を背負って乗り込むことにプレッシャーを感じますか?
「常に試合は負けれないんですけど、これはもうさらにもう負けたらあかんなっていうものはありますね。自分の知っているシュートボクサーは、こんなところで絶対負けたらあかんっていう感じです」
――シュートボクシングに対するプライドが強いと。
「めちゃめちゃあるんじゃないですかね。なんでなんすかね。何か普通の人よりあるような気がしますね。シュートボクシングやから負けられへんっていう、負けたらあかんじゃないですけど、何かそう感じですね」
――たしかにシュートボクサーは、対抗戦になるとより強い印象があります。
「昔からシュートボクシングは、K-1やRISEとかと対抗戦をやっても絶対に負けない団体。負けない団体じゃないとアカンっていう気持ちで、僕も常におるんで。だから、こんなとこで絶対に負けとったらあかんし、チャンピオンが絶対に負けたらダメだと思うんですよ。今僕はチャンピオンじゃないですけど、シュートボクサーは絶対に負けたらダメだと思ってるんで。歴史を知っているからこそ、絶対落とされへん、落としたらあかんなと思っています」
――今回の相手は、斗麗選手です。どんな印象がありますか?
「K-1で軍司泰斗選手が世界チャンピオンやったら、No.2ぐらいやと思っています。ほんまは軍司選手とやりたかったんすけど、僕もそんないきなりはさすがにやらしてもらわれへんやろうなと思ってたんで、でもNo.2みたいな感じなんで。だから、めっちゃおいしいっすね」
――ここで結果を出したら、いずれ軍司選手という思いもあると。
「出れんのやったら、そこまで行きたいっすね。今回の勝ち方次第なのかなと思うんですけど、しっかり勝とうかなって感じですね」
【写真】斗麗に対抗戦で勝った安本(右)からも勝利を収めている川上
――斗麗選手のファイターとしての評価は?
「賢いというか、よく考えて1試合1試合大事にしている選手やなと思います。クレバーですね。作戦もしっかり立てて、もう油断したら絶対やられんねやろうなと思います」
――どういうところを一番注意していますか。
「斗麗選手の強みを絶対油断せずに大きく見て、しっかり挑むっていう感じですかね。あとは、ほんまに圧倒的に勝ちたい。誰が見ても勝ってるわみたいな内容にしたいです。KOにしても、もし判定になったとしても、誰が見ても勝ってるわっていう試合にしたい。それが今の僕の課題ですね」
――自身の他の選手にない強みというのは、どういうところだと思っていますか?
「練習量とか気持ち。僕は他の選手と違って、才能とかそういうものはないんです。でも、その分、努力をしてるんで。そこは他の選手に負けないっていう気持ちがやっぱ強くなった気はしますね。練習してる分、気持ちですかね」
――今年の締めくくりの試合になると思いますが、来年の展望はありますか。
「ここをしっかり勝って来年、またK-1出れんねやったらぜひ良い勝ち方して、チャンピオンともやりたいなと思わせるような試合をしたいですね」
――川上選手の格闘家としての最終的な目標は、何ですか?
「ホンマに一番強くなりたいっていうのと、一番強くなって、しっかり格闘家として成功したいですね。別に有名になりたいとかは正直そんなにないんですけど、しっかり強い奴に勝って、そこは自己満足として、しっかり良い生活とかできたらいいなみたいな感じですかね」
――軍司選手の持ってるベルトは欲しいですか。
「やっぱり、アンディ・サワー選手もK-1のベルトを持っていたんで、僕もK-1のベルトは欲しいですね。そのためにも、今回の試合で結果を残します!」