2023年11月23日(木)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催された『BreakingDown 10』終了後、CEOの朝倉未来が大会総括を行った。
朝倉は印象に残った選手として「まずは細川くんですね。やっぱり100人の中の頂点を1日でとれるって企画自体も動画の反響も良かったですし、100分の1になる男はスター性がある。凄いアップセットだったと思います」と、才賀紀左衛門をKOした細川一楓の名を真っ先にあげた。
続けて「それに通じる話なんですけれど、プロ対抗戦という形でやったBreakingDownとの対抗戦は、BreakingDownが勝利してしまった(3勝2敗)。これはまた賛否とか生まれてきそうなんですけれど、よく思っていないプロの団体の関係者様、ウチなら勝てるよって方はぜひ11で対抗戦をしましょう」と、次回大会でもプロとの対抗戦をやりたいとした。
「YURA選手はプロの実績もあったりするんだけれど、外枦保くんとか細川くんは本当にBreakingDownに出始めて格闘技経験が浅いながら勝っているのでポテンシャルがあるなと思いましたし、なんだかんだ言ってBreakingDownって強いなと思いました」と、BreakingDownの選手は強いを胸を張る。
ただし、「プロ対抗戦といってもプロのトップ選手ではなかったので、そういう選手が格の違いを見せに来てくれたら面白いかもしれない。それはBreakingDown側も底上げになるだろうし」と、トップ選手と戦ってみないと分からないとした。
BreakingDownはプロが負けるアップセットが起きやすいかとの質問には「それは思いますね。普通の試合よりは出やすいと思います。短いので攻めないといけないし、面白い試合をして攻めれば攻めるほどリスクは上がるので、そういった部分かなと思います」と、その理由を説明。
今大会から開幕したバンタム級トーナメントについては「トーナメントはアップセットといえば山川そうきくんが勝ったのがアップセットだったのかな。その他は順当通りということで。11で1日2試合やらないと行けないので、運も全て味方にした者がチャンピオンになるんじゃないかなと思いますね」とし、選手が側から準決勝の組み合わせをシャッフルして欲しいとの要望があったことには「僕はこのままでもいいのかなと思っていて。どっちにしても同じ日に2試合するわけだし。誰が勝つか分からないのでこのままでもいいのかなと思っています」と変える必要はないのではないかとの見解を示した。
冨澤大智からあった「東京ドームで試合がしたい」とのアピールから、いずれは東京ドームでの開催も考えているかと問われると「BreakingDownでの東京ドームはまだ考えてないですけれど、僕が個人的に東京ドームみたいな会場で格闘技の大会を開催したいのは夢の一つなので、そこにBreakingDownの選手が出ることはあると思います」と、以前から2024年の夢としている格闘技ビッグマッチの開催が出来れば、と答えた。
海外での展開については「BreakingDownって凄くて。海外での認知も凄く。海外から対抗戦を申し出されている状態が続いていて、いろいろな国から話が来ているんですけれど。.5のような形でBreakingDownの精鋭を5~6人か7~8人連れて行って、そっちの会場でやっていって、さらに世界の認知をとっていけたらいいかなと思います」と、海外での対抗戦開催も視野に入れている模様。
BreakingDownの選手がプロを目指すことについての意見を求められると「それは全然あると思っていて。BreakingDownってその辺のプロ選手より認知度も求心力も付いちゃっているので、ここに実力が付いてきたらいろいろな大会に出て行ってもらいたいと思う。僕ら団体としてはその選手がプロの道に行きたければ行ってもらう志向なので、誰かが切り開いていくと後のBreakingDown選手たちも続く形になるんじゃないかなと思っています」と、どんどんプロに行ってもらいたいと話した。
10回記念大会を成功させ、なぜここまでBreakingDownは成功したのかとの質問には「僕が思うのは、世界最強の人物が2人いたとして、誰もいない公園で2人が戦っていてもあまり価値がないと思うんですよね。どれだけの人がその試合を見たいかということで格闘技の価値が高まると思っていて。試合に至るまでのストーリーとかを視聴者に見せたことが成功の要因だと思っています」と答えた。
この10回で人生を変えられたと思ったのは誰かと聞かれると「こめおとかは自分の店を出したりとか、飯田さんも焼肉屋を出すみたいですし、いろいろな人の人生がいい方向へ変わっているなと思っています」と、BreakingDownがきっかけで人生をいい方向へ導けたとする。
2024年は「11は2月を予定しています。その後は3カ月おきくらいに開催していけたらいいなと思うので年4回を予定していて。1カ月半後くらいに.5をやっていくスケジュールですね」と、例年と変わらない。
また、BreakingDownの「朝倉未来挑戦者決定トーナメント」については「いずれ出るとしたらそういう感じになるのかなって思い付きの話で、今は自分の試合はまだやることがあるので、まだBreakingDownに出ることはないです」と、自分にはまだプロのリングでやることがあるときっぱりと語った。