万智「端貴代さんと練習していることが大きい」
対する万智は、柔道ベース。DEEP JEWELSアマチュアでMMA経験を積み、2022年11月のプロデビュー戦でARAMIに判定勝ち。2023年2月大会では大島沙緒里に判定勝ちの実績もあるHIMEと対戦し、奇襲の組みでペースを掴み、リアネイキドチョークで一本勝ち。2023年5月に韓国のキム・ユジョンを1R アメリカーナで極めると、10月1日の前戦では、現修斗女子スーパーアトム級(-50.0kg)王者の渡辺彩華と52.5kg契約で対戦。スプリット判定で勝利し、4連勝中。
松田と万智は、2021年12月にDEEP JEWELSアマチュアルール55kg契約で対戦しており、先に万智がテイクダウンを奪い、Vクロスを狙うも、スクランブルからバックを奪う松田が判定2-1(20-17, 18-19, 19-18)で熱戦を勝利している。
プロでの再戦に向け、「ずっと待っていました。もっと早くやるかなと思っていましたけど、こうしてタイトルマッチで出来ることが嬉しい。アマチュアでの試合から結構時間が経っているし、松田選手もどれくらい強くなっているのか気になるところです」という万智。
現在も宇都宮のスポーツジム67'sをはじめ、関東の強豪ジムを渡り歩いて練習している。トイカツグラップリング東中野では、試合形式の練習が自信を高めている。
「端貴代さんと練習していることが大きいです。3Rから5R、セコンドつきで試合形式で練習しています。PANCRASEフライ級(56.7kg)の王者で1階級上の端さんを相手にどれだけ組みに行けるかがいい練習になります」
対戦相手の松田については、「松田選手もちゃんとしたMMAをやっているので、もしかしたら組み合ったら壁、ケージレスリンもお互いやると思う。自分の組み際を狙っていたり、手足が長いので打撃にも注意はしています。そしてパウンド。組んだときに止まるとパウンドを打たれるので、そうならないようにテイクダウンしたいと思います。この前よりは自分もほかの攻防もできます」と、MMAとしての強さを警戒しながらも、対応を強化してきたことを語る。
RIZINでは、渡辺彩華と日本女子MMA史上に残る熱闘をスプリット判定で制した。
「反省点は集中力が持たなかったところ。良かったのはそれでも3R攻め続けられたところは自信になりました」という万智は、DEEP JEWELSでのタイトルマッチに向け、「一本勝ちします」と宣言した。
伊澤星花が王座に君臨する同級で、キャリア4戦目の松田と、5戦目の万智が暫定のベルトを争う今回の再戦は、どちらがベルトを巻くか。