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【FIGHT CLUB】朝倉未来「練習しろ」「試合しろ」がストレスに。「格闘技を少し休ませてほしい」と涙の休養宣言も「必ず、戻ってきます」

2023/11/22 12:11
 2023年11月19日(日)都内某所で開催された全試合オープンフィンガーグローブマッチのキックボクシング大会『FIGHT CLUB』。そのメインイベントでYA-MAN(TARGET SHIBUYA)に1R1分17秒でKOされた、朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)が自身のYouTubeチャンネルにて心境を語った。 「いま一人で動画を撮っているんですけど」と語り始めた朝倉は「YouTubeで最後に出した動画だったり、インスタの投稿だったりが、記憶が曖昧な中で、そのときの心境を投稿したと思うんですけど、次の日、記憶のほとんどが戻って、まあ、試合中の記憶はいまだに無いんですけど、いろいろずっと一人で考えました」「いまの立場だったり、今回の負けの意味だったり、これからのことだったりをずっと一人で考えて、ある程度まとまったので皆さんに話そうかなと思って、いま撮っています」と、動画を出した理由を説明。 「客観的に見て引退だな、みたいなことを言っていて、それは記憶が戻った今でも引退と言うか、もう“ここまでかな”みたいな気持ちは強くて、そんくらい今回の負けのショックはデカいです。ただ、“こんなダサい終わり方でいいのか”みたいな“やり返しにいきたい”みたいな、そんな心の闘争本能の火みたいなものも感じていて」と、まだ燃え尽きてはいないことに気付いたとする。 「今回、無事、勝利したら年末も出る予定だったんですけど、なんか今回の負けを受けて“年末やり返しに行きたいな”みたいな気持ちもあったんだけど、それは友達とかに言ったら『絶対やめとけ』ということで、たしかにそうかという感じで年末に出ることはないんですけど──何が言いたいかって言うと、落胆して“ここまでか”っていう気持ちと“まだやれるんじゃないか”っていう誰かのためにとかじゃなく、自分自身がやり返しに行きたいという気持ちもあって、格闘家としての気持ちは残っているなっていうのは思います」と、RIZIN大晦日に出るつもりもあったという。  続いて、「格闘技だけをやっている朝倉未来が好きなファンもいると思うし、試合を2、3カ月やらないとやっぱり『練習しろ』とか『試合を早くしろ』とか、そういう声はすごい出てきていて、それは結構、格闘家として、人を楽しませるっていう自分の性格にも響いてくるし、格闘家としても試合しなきゃっていう気持ちも出て来るし──要するにそれが結構、重荷になっていたというか、ストレスに感じていた部分も正直ありました」と、ファンからの期待がストレスになっている部分もあったと告白。  YouTuber、BreakingDownのCEO、実業家・経営者と様々な顔を持っているため、格闘技に集中していないように見えることから「練習しろよ」と言われることが重荷になっていたようだ。 [nextpage] こんなとこで、こんな負け方で終わりたくない  今後については「周りのプライベートで会う人たちにも言われたんですけど、ダメージの蓄積とか、格闘家としての精神部分でのストレスみたいな、ダメージの蓄積とかがあって、しっかり休んだ方がいいっていうのを言われていて。で、僕自身もそれはちょっといま思っているので、この動画で何を言いたいかって言うと、格闘技を少し休ませてほしいです。3カ月なのか4カ月なのか、5カ月なのか分からないです。もしかしたらまた3カ月で試合をするかもしれないですけど、でも身体と精神をしっかり休養して、自分の気持ちで“試合がしたい”って思う時まで休憩させてほしいっていう」と、心と体のダメージが回復するまで格闘家・朝倉未来としての活動を休止するという。  朝倉のダウンはいずれもYA-MANの上下に散らした攻撃で距離を詰められ、コーナーに追い込まれての被弾だった。  フィニッシュの場面は、サウスポー構えの朝倉が得意とする左のハイキック、テンカオ、右前手のフックなどのタイミングを合わせるカウンターの間合いに、YA-MANがさせず、コーナーに詰めての連打で仕留めた。  RIZINより小さなリング、かつてYA-MANとスパーリングした通常練習で使うJTTのフルサイズのオクタゴンとは異なるサークリングができない舞台で、朝倉はマットに倒れた。それはテイクダウンがあるMMAとは異なる距離の戦いだった。  果たして朝倉は、その状況下でのキックルールの練習がどれだけ想定されていたか。  競技・団体によって異なるが、KO・TKOされた選手は、30日から120日間を経過しなければ次の試合に出場することができないことが多い。たとえサスペンド期間が設定されていなくても、安全上、ダメージ回復期間を設けるべき、朝倉未来の2回のダウンだった。 「ここで逃げ出すことも出来るけど、自分自身こんなとこでね、こんな負け方で終わりたくないっていう、そういう気持ちもあるので、しっかり休憩して誰よりも悔しいです。今回の負けは。はい。でもう……血反吐を吐くような練習をして、また必ずね、皆さんの前で強い姿を見せたいと思ってるんで」と言葉を詰まらせ、「その時まで……」と涙をぬぐい、「すみません。絶対に、その強い姿を見せるので、それまでちょっと待っていてください、皆さん。必ず、戻ってきます」と必ず復活することをファンに約束した。  そして「仲間と上げるYouTubeだったり、BreakingDownだったり、ほかの企画、そういうのも“やってかないといけない”ので、自分は。やっぱそれは幸せだし、朝倉未来のもうひとつの一面なんで、ほんとうに格闘技の、格闘家の朝倉未来だけが好きな方は、チャンネル登録とか外してもらってもいいですし、見たくないのであれば、また確実に戻ってくるので、それまでちょっと温かく見守っていただけたらなと思います。  BreakingDownとかYouTube活動が好きでいてくれる人もいると思うんですけど、そういう方は変わらず、あの楽しんでもらいたし、まあとにかく絶対戻ってきます。その気持ちを伝えたかったんで、ほんとうに強い姿で戻ってくるんで皆さん、待っていてください。ありがとうございました」と締めくくった。  また、自身のInstagramでも「来年必ず強い姿で戻ってきます。まだ心の炎は消えてない」と、格闘家・朝倉未来はまだ終わっていないと宣言している。
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