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インタビュー

【Krush】松谷綺「理想はもらわずに自分だけ当てて勝つ」、奥脇奈々「食ってやるという気持ちの方が強い」=11・25『Krush.155』で王座決定戦

2023/11/21 14:11

奥脇「ドロドロになっても勝ちを取りにいきたい」


──対戦カードの変更で、急きょ王座決定戦に出場となりました。最初に聞いた時はどう思いましたか?

「最初はホントにビックリ!っていう気持ちが大きくて。私自身、4月に山田真子選手に負けてしまっていて、このタイトルマッチには注目していただけに、自分にオファーが来た時はホントにビックリしました」

──今年は4月に山田戦で敗れ、10月にBOMでMARI選手に勝ってるんですよね。ここで王座決定戦というのは、ご自身のタイミング的にはどうですか?

「山田戦の時にもずっと言ってたんですけど、山田選手を超えられなければ先はないと思っていたので、まさかタイトルマッチがこんなに早く来るとは思っていませんでした。ただ、今まで1敗1分けで、先にK-1 GROUPでも活躍していたMARI選手に勝つことができたので、その勢いのままタイトルマッチに来れたのはよかったと思います」

──そのMARI戦を振り返ると?

「ヒジで額をカットして勝ったんですよ。だからK-1ルールの勝ち方ではないんですけど、強化していたパンチとかも当たって、パンチの強いMARI選手に上回れたのはよかったです」

──奥脇選手自身はK-1 GROUPで2戦経験していて、10月はBOMでヒジあり。両方のルールを並行してやっていくのは大変では?

「練習内容が全然違うので、確かにちょっと大変ではあるんですけど、もともとの自分のファイトスタイルは、K-1ルールにも向いているものなので、その点ではそんなに難しくはないです。今回は、奇跡的にヒジが当たったという感じで(笑)」


──今回、松谷綺選手との対戦となりましたが、印象は?

「K-1でもトップどころだし、スピードもパワーもあって、何でもできる選手だなと思ってます。おまけにかわいいしという感じで(笑)。全てヨシって感じですね」

──その中でも特に警戒するところは?

「やっぱりスピードが速いので、あのコンビネーションと出入りはすごく警戒しています」

──逆に自分が勝ちたい点は?

「45kgではパワーがある方だって先生にも言われるし、スピードもそこまで劣ってないかなと思うので、パワーと気持ちの強さで勝ちたいと思ってます」

──松谷選手になくて奥脇選手にあるのが、タイトル経験です。すでに奥脇選手はチャンピオンの経験もあるわけですが、その分、タイトルマッチへの臨み方が分かっているのは有利なのでは?

「うーん…私が獲ったのは違うルールの王座ですし、今回、私はチャレンジャーだと思っているので、有利とまではいかないですかね。タイトルマッチでも、いつもベルトよりは相手に勝つことを意識していて、それにベルトが後からついてくるものだと思っているので、タイトルマッチだからといって特に意識するわけではないですから。今回も急きょ決まったことだし、ベルトよりも『松谷選手に勝つ』ということが一番の目標ですね」


──松谷選手とは、いずれは戦いたいという感じでしたか。

「そうですね。もっと勝っていって、いずれ挑めたらいいなと思ってました。実は一度、他団体で対戦が決まりかけてたことがあったんですよ」

──あ、そうなんですか!

「その時は実現しなかったんですけど、本当にずっと注目していた選手なので、いずれかは絶対対戦の機会があると思ってました」

──ただ、今は向こうのほうが上という意識がある?

「そうですね。やっぱり勝ってるし、戦績的にも松谷選手の方が上かなと思います。でもここで勝てばひっくり返せるので、『食ってやる』という気持ちの方が強くて、すごく燃えてます」


──ベルトを巻いている姿を想像したりはしますか?

「します! 夜寝る時に目をつぶると、パッとその光景が浮かびます(笑)。いい場面も悪い場面もいろいろ想像しちゃうんですけど、自分がベルトを巻いてる姿もよく出てくるし、ベルトは自分にメチャクチャに合ってます(笑)」

──今回、最終的にはどう勝ちたいですか?

「自分は技術がどうこうという選手じゃないし、泥臭くてもただただ最後まで攻め続けて、ドロドロになっても勝ちを取りにいきたいと思います」

──その中でお客さんに見てもらいたいところは?

「今回、短期間で試合が決まったということもあって、松谷選手の方が準備もできてるし、向こうの方が有利だと思われてるじゃないですか。でも逆に『奥脇、3週間でここまでの試合ができるんだぞ』というところを見せたいですね。自分的には最高の仕上がりになっているので」

──では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?

「松谷選手みたいに若い選手がどんどん出てきて、自分ももう年齢的に上の選手だし、チャンスはそう何回も巡ってくるわけではないので、ここは自分の全てを懸けて松谷選手に挑みます。自分の勝つところを、しっかり見届けてほしいなと思います」

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