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【シュートボクシング】関根“シュレック”秀樹が敗者髪切りマッチを要求、坂本優起が合意し敗者は公開バリカン刑に

2023/11/13 21:11
 2023年11月14日(火)東京・後楽園ホール『SHOOTBOXING 2023 シリーズFinal -Start towards 40th anniversary-』の前日計量と記者会見が、13日(月)都内にて17:00より行われた。  第2試合のSB日本ヘビー級オープンフィンガーグローブマッチ・エキスパートクラス特別ルール(ヒジあり)3分3R延長無制限Rで対戦する、坂本優起(シーザージム)は99.45kg、関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)は約120kgで計量を終えた。関根は重すぎて秤で測ることが出来なかった。  関根は「RIZINから来たとご紹介してもらいましたが、それ以上に俺はプロレスラーです。プロレスラーの境地として闘魂というものを掲げて殴り込んでK0勝ちします」と勇ましい。対する坂本は「明日はSB-OFGマッチで初のヒジありなので、いい試合が出来るように頑張ります」と、SB史上初となるSB-OFGフルルールに意気込む。  計量で顔を合わせた印象を聞かれると、関根は「相手の坂本選手は何kg? 99.95kgか、100kg無いですね。そうすると明日は20kg差以上ということで、本物のヘビー級の強さを見せられると思います。ちなみに俺はSBの秤で測れなかったということでデカいです」と、本物のヘビー級を見せてやると豪語。  坂本は「関根選手は大きくて強い選手だと思います」と言ってコメントを終わろうとしたが、シーザー武志会長から「もっと喋らないと」と叱責を受け、「大きい分、組み技の展開になったら疲弊すると思うので、そうならないように試合を持っていこうと思います」と、組み技にならない展開を作りたいと答えた。  関根は柔道出身で、MMAの試合ではジャーマンスープレックスで相手を投げる怪力。投げがポイントとなるSBで何回投げるつもりかと聞かれると「予定というか、触れたら投げられる。自分はMMAでも投げられたことが多分ない。グラップリングの世界大会に行っても対戦相手はスタンドから全員逃げているので、いつでも投げられる自信がある。自分の一番のバックボーンはブラジリアン柔術ですが今回は寝技がないということで、普段自分がプロレスでやっているのはとにかく触れたら投げる、組んだら投げる、スープレックスなので、立ち技の中では自分の力を活かせると思っています」と、相手に触れたら投げることが出来ると自信を見せた。  これに坂本は「僕は今SB王者ではありませんが、シュートボクサーの意地をしっかり見せて勝つ試合にしたい」と、受けて立つと答えた。  会見が終わる時に、自らマイクを握った関根は坂本に「俺に勝つつもりあるの?」と問いかける。「もちろんあります」と坂本が答えると、関根は「何%くらい?」と問い、坂本は「100%ですね」と堂々と答える。  すると関根は「そうか。じゃあ、もし負けたら坊主にしないか? カベジェラ・コントラ・カベジェラだ」と、プロレスの敗者髪切りマッチを坂本に要求。しかし、ニヤリと笑った坂本が「坊主でいいんですか?」と言うと、関根は「これでいいんだな」と帽子を脱いで落ち武者ヘアーを見せた。  坂本もこれに合意し、「明日は髪切りデスマッチに決まりました」と関根は宣言。試合に敗れた方はリング上で公開バリカン刑にされることが決定した。 今大会はU-NEXTにて18:00より全試合LIVE配信される。 [nextpage] [インタビュー]関根"シュレック"秀樹「最終的にはプロレスの技でKOしたい」 ――今回SBに参戦しようと思った理由から教えてください。 「もともとボクシングやキックボクシングを好きで見ていたので、以前から打撃だけの試合に出たいと思っていました。格闘技が好きになったきっかけというのも、高校3年ぐらいの時にK-1が始まり、格闘技に興味を持つようになったのは打撃からなんです。あと、自分はMMAの試合をする時に、相手に組み付くまでの打撃の攻防でやられちゃうことも多かったので、自分の苦手な部分だけの試合で勝負してみたいと思って今回SB参戦を決めました」 ――現在はどちらで打撃を練習しているのでしょうか。 「ずっと鈴木博昭さんのBELLWOOD FIGHT TEAMに行っていて、今年6月のRIZINの上田幹雄戦前の1カ月間は内藤大樹君にミットを持ってもらい、試合では負けてしまいましたが、その期間でだいぶ打撃の方は良くなった手応えはありました」 ――SBルール特有の投げ技や立ち関節技も意識して練習していますか? 「そこは元々できるし、SBの選手よりもできると思うんです。さらに今回はオープンフィンガーグローブ(以下OFG)で組みやすく絞め技もしやすいので打撃中心の練習をしています。僕の一番のバックボーンである寝技の展開がないというのではハンデがありますが、今回は自分の一番得意なところを封印して一番苦手なところで勝負するというのは自分にとってもメッセージ性があるんじゃないかなと思ってます」 ――今回の試合に向けて鈴木選手や内藤選手から何か特別なアドバイスはありましたか。 「ずっとBELLWOOD FIGHT TEAMで教わっているので教わってきた打撃を今回は出したいと思っていたのですが、鈴木さんから『ファンに求められてるのはやっぱりプロレスの技でKOするということですよ』と(苦笑)。確かにそれは当然ですよね。誰も自分の下手くそな打撃を見ても喜ばないですし、僕の試合は全部チャンピオンが出るSBのオールスターが揃うような大会で自分が上達した打撃を見せてもはっきり言って意味がないと思います。やっぱり最終的にはプロレスの技でKOしたいと思います」 ――それは危険な角度で落ちるスープレックスでのKOをイメージしてますか? 「そうですね。打撃の部分もかなり上達しているのでそっちの方でも勝負になると思いますが、必ず組みの展開になると思うので、スープレックスを出してKOしたいと思います。坂本選手は20kgぐらい体重は軽く、自分は120kgなんでもうパンチが当たれば倒れるんです。組みの展開になった時に100kgオーバーの人と接触するだけでもだいぶ疲れると思いますし、今までMMAでも相手が110kgとか120kgの選手が相手でも組みの技で苦戦したことはないので、スープレックスを期待してください」 ――対戦する坂本選手について、ファイターとしてはどういった印象がありますか? 「自分はあんまり相手の試合映像を見ないんですけど、今回初めてのSBルールなので2、3試合見たんですけど、その時の解説の方も言われてる通り、相手が下がって自分が前に出てる時は強いけど、相手が前に出て押し返せない時は手が出ていない印象を受けました」 ――警戒している攻撃やポイントはありますか? 「一発はそれほどないと思うのですが、やっぱり連打を警戒しています。ガードせずにまともに貰えちゃうと連打を出せるので、スタミナもある選手なのかなと」 ――現在、SBのヘビー級の王座は空位ですが、今回の試合結果によってはSBに定期参戦は考えてますか?  「OFGマッチならいいんですけど、グローブだとさすがに難しいかもしれません。でも、今回の結果次第ですね。その先のベルトのことをまだ口に出しちゃいけないと思うので、坂本選手にきっちり勝てるんだったらそういったことを考えたりとか発言権はあると思います」 ――11月8にはプロレスのリングでボラモン兄弟に捕まり、バリカンで前頭部を剃り上げられ落ち武者ヘアになっていましたが、坂本戦に影響はないですか? 「バラモン兄弟に剃り上げられて、そこまでやるのかよ! とちょっとビックリしましたね。プロレスでの相手としては数日後にSBの試合をやろうが、SBの試合が終わってストロングスタイルでタイトルマッチが決まっていようが関係ないことですから。今回の悲劇は、1試合1試合をしっかりやれよ、先のことを見てるんじゃねえぞという神のお告げなのかなと捉えています。だから今回も坂本戦に全集中してやろうかなと思います」 ――SBの試合後にプロレスの試合は決まってるんですか? 「SBの1週間後の26日に浜松でプロレスリングFLASH!!に参戦して、その後の12月7日に初代タイガーマスクさん率いるストロングスタイルのタイトルマッチを控えています。元々、僕はRIZINに出た時も試合の1週間前だろうが、試合のすぐ後だろうが、顔面骨折をしてようが、僕はプロレスラーなので試合に出続けるのは普段の生活の習慣と同じなんです」 ――今回SBのリングでプロレスラーの強さを見せたいという想いもありますか? 「もうそれしかないですよね。PRIDEが誕生してからプロレスラーはキックやMMAに挑戦したり、結果を残せてないことが多く、プロレスラーの強さを見せるのは自分だけかなと思っています。他の試合はチャンピオンカーニバルですけど、自分がプロレスラーとしてのSBを見せるので楽しみにしてください」 [nextpage] [インタビュー]坂本優起「死にもしないし倒れもしない」 ――試合が近づいてきました。調整はいかがですか? 「調整は今までと変わらずにできていて問題ないです。今回ヒジ打ちありルールで、ヒジ打ちありの試合は2021年7月の『LETHWEI×UNBEATABLE 第1回大会』(鈴木槙吾に2RTKO負け)でやって以来、2度目なので練習ではヒジを強化しています。相手次第ですが、ヒジ打ちありのルールの方が攻防は面白くなりそうだなと思いますね」 ――オープンフィンガーグローブ(以下OFG)での試合も2度目になりますね。 「僕としては普通のグローブの方が攻撃は当てやすいとは思います。掴んでの投げや組みがしやすいと言う選手もいますけど、僕はあんまりそう思ったことはないです。正直、普通のグローブとOFGは変わらないですよ。相手の打撃を受けた痛みも変わらないです」 ――前回4月のOFGマッチ初戦となった遊笑戦は判定負けでしたが、敗因はどう考えていますか。 「俺が弱かっただけじゃないですか」 ――前回の試合を踏まえて強化しているところはありますか。 「特にないんじゃないですかね。練習を真面目にやるようになったくらいじゃないですか。連敗したことで、やはり練習を真面目にやらないと強くならないというのを痛感しました」 ――SB日本スーパーウェルター級タイトルを獲得し、58戦もキャリアのある坂本選手が今練習することの重要さを知ったわけですか!?  「やはり練習をしないと強くならないんですよ。僕の場合、試合で勝てば練習量は減ってしまうし、負けたら減ります。勝った時ほど練習は真面目にやった方がいいですよね」 ――スーパーウェルター級もそういう波のある練習量だったのでしょうか。 「恥ずかしながら今思い返せばそうでしたね(苦笑)。シーザー会長からも言われたことがあり、勝ち続けている時に僕の練習している姿を見て「お前、次負けるぞ」と。その時は練習していても練習量が少なかったり、練習内容も良くなかったものでした」 ――プロ2戦目から12連勝していた時期もありましたが、その時もそういう状態だったのでしょうか。 「相当昔の話ですけど、あの時は自分の意思でやっていたわけではなく、会長や先輩から言われたから練習をやるしかなかった状態でした」 ――シーザージムでは笠原兄弟、山田ツインズといった後輩たちはチャンピオンになったりと活躍していますが、今ではそういった刺激も受けますか? 「いや~彼らはもう育ちすぎて(苦笑)。後輩が育ってきたのに、昔からやってる俺がこのままでいいのかという気持ちは確かにあります。あの練習量を見ていたら当然の結果だとは思いますけど、彼らの小さい頃から見ていてまさかみんながベルトを獲る時代が来るとは思ってなかったです」 ――今回の相手、関根選手にはどういった印象がありますか? 「多分、僕より20kgぐらいデカいですよね。でも、打撃の技術は確実に僕の方が上なんで、よく分からない一発さえもらわなければ僕が有利に進めるのかなと思います。例えもらったとしても、人間ですから大丈夫ですよ(笑)。死にもしないし倒れもしないです」 ――坂本選手は58戦やられてKO負けしたのは昨年12月の南原健太戦だけですよね。 「そうですね、思いっきり倒れたのはあの一戦だけです。鈴木槙吾選手にはTKO負けでしたが、頭突きありのルールで鼻頭に頭突きを喰らいカットしたことで出血が止まらなくなり負けた試合でした。今回はヒジ打ちをもらってもカットされないように、顔の皮膚を鍛えておきました(笑)」 ――ヘビー級に転向して体重差がある相手の打撃を受けても倒れないというのは、ご自身でも改めてタフだなと思うことはないですか? 「いや、別にあんまり考えたことはないですけどね」 ――スーパーウェルター級時代と変わらず相手の打撃を受けても前に出るスタイルというのはヘビー級だと危険かと思われましたが、スタイルは変わらないですよね。 「このスタイルは昔、シーザー会長から『ガードを固めて前に出れば、相手の攻撃の威力は半減されるので前に出た方がいい』と言われたことでやり始めたもので、今でも前に出続けながら相手との距離感をずっと考えながら戦っています。他のシーザージムの選手はみんなテクニックがあるんですけど、僕にマッチした作戦の一つだったので、今でも戦えているんだと思います。僕の頑丈さを会長が分かった上でのそういうアドバイスだったのかなとも思いますね。でも攻撃をもらわないのが一番ですけど」 ――今回は投げ技、絞め技を狙いますか? 「体重差がある選手なので僕は狙えないですね。僕が投げ技に行こうとすると投げられたり、絞め技に関しては形が決まってなくても無理やり絞められるので、そこは警戒しています」 ――ここで関根選手が勝てばRIZINファンの間にも知名度は相当広がると思うんですけど、大晦日での試合だったり、次に見据えてるものはありますか? 「大晦日は稼ぎ時なので浅草人力車の仕事をしたいですね。今後、やりたい相手とか特にいないので、オファーがあれば誰でも大丈夫です。とりあえず今回の試合に向けて集中してますので会場に応援に来て下さい。来られない方はU-NEXTでの視聴をよろしくお願いします!」
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