2023年11月5日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2023 vol.5』にて、古村匡平(FURUMURA-GYM)とKNOCK OUT OFG-REDライト級3分3R延長1Rで対戦するバットマン・オー.アッチャリヤー(タイ)が3日(金)都内にて公開練習を行った。
バットマンは9歳でムエタイを始めて高校卒業後、ヌアソラニー・サムチャイヴィセツクという名前でルンピニースタジアムデビュー。スパイダーマンに扮したセコンドと一緒にバットマンのマスクを被って入場したことが話題となり、“バットマン”のニックネームが付いた。2019年11月にはルンピニースタジアム認定ライト級王座を獲得。2020年は無敗で7チャンネルスタジアムのファイター・オブ・ザ・イヤー(MVP)を獲得し、2021年3月にはタノンチャイ・フェアテックスを破り、7チャンネルスタジアム認定ライト級王座に就いた。
2016年1月にはロッタン・ジットムアンノンとも対戦しており、2RでKO負け。『ONE Friday Fights 2』でシャーゾット・カブトフに勝利したナックロップ・フェアテックスには2022年に3連勝。2022年11月と12月はコンスックに連敗、2023年も2月と4月に『ONE Friday Fights』で連敗していたが、8月のKNOCK OUTに初来日を果たすとKNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太に判定勝ち。9月にはONEでルンセンタワに1R1分37秒でKO勝ちと再び波に乗り始めた。
バットマンはミット打ちでハイ・ミドル・ローキックとパンチ、ヒジ・ヒザを一通り披露。「今回の試合のためしっかり練習してきました」と順調な仕上がりだと話した。
OFGマッチは今回が4戦目となり「もう慣れています」とキッパリ。「ルールによって練習内容を変えるのでパンチと蹴りをメインにやってきました。(特にパンチを強くしてきた?)はい、そうです。グローブが小さくなるので速く打てます。出来ればヒジ打ちもやりたいですね。全てを使って倒したい」と、OFGマッチ用の練習を積んできたという。
ONEのOFGムエタイでタイ人選手が外国人選手に苦杯を舐めさせられていることをどう思うかと聞かれると、「それはタイ人がOFGに慣れていないからだと思います。自分はもう大丈夫です」と経験の問題だとした。
元々は首相撲からのヒザ蹴りを得意とするタイプであり、OFGなら組みやすいのではと聞かれると「先にパンチを当てた方が勝つと思います」と、OFGならパンチの方が有利だとする。
古村の印象は「相手の試合映像を見てパンチが上手いと思っているが、自分の方が経験があるので問題ないと思います」とし、前回戦った重森よりも「今回の相手の方が戦いやすいと思います。映像を見て自分の方が経験で上回っていると確信しましたし、ディフェンスも上回っています。彼のテクニックはまだまだです」と“組みやすし”と答えた。
日本での試合は「まだ2回目なのであまり慣れていません。でも日本で試合がまた出来て嬉しいです」と言い、この日は半袖でも過ごせるほどの陽気だったが「自分にとっては涼しいです。全然暖かくないです」と苦笑した。
「今回も勝ったらどんどん日本で試合がしたい。日本のみんなに知ってもらえる選手になりたいです」と日本で活躍したいと言い、「必ずタイへ勝利を持って帰ります」と必勝を誓った。
また、今回はKOボーナス(30万円)が出ることから「KOしたいですね。欲しいです(笑)」と嬉しそうに話し、もらったらどうするかとの問いには「貯金します」と堅実なところを見せた。