2023年11月4日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアム『ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade』の計量とハイドレーションテストが2日(木)の21:00から行われた。
第2試合のアトム級キックボクシング3分3Rで対戦する、“スーパーガール”アンナ・ジャルーンサック(タイ)は115ポンド(52.2kg)、クリスティーナ・モラレス(スペイン)は114ポンド(51.7kg)で計量をパス。両者ともハイドレーションテストもクリアし、問題なく試合が行われることになった。
【写真】スーパーガールは計量をパスしてピース(C)ONE Championship スーパーガールはまだ19歳ながらONEで喫した敗北はスタンプ・フェアテックス(タイ)にスプリット判定で敗れた試合のみで、エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)やララ・フェルナンデス(スペイン)ら世界の強豪たちから勝利を収めているONEアトム級(-53.1kg)世界トップファイターの一人だ。
最近では女性用水着ブランド『LA MICHAUX』でモデルを務めたことも話題となった。
対するモラレスはISKA世界K-1ルールアトム級王座、Enfusion -52kg世界選手権を獲得。2019年12月にはK-1に来日し、「初代女子フライ級王座決定トーナメント」に出場。1回戦でKANAに判定負けを喫した。2011年6月に神村エリカとRISEで対戦した、シルビア・ラノッテにも2019年5月に黒星を付けられている。前戦は2021年9月に“世界最強女子”と目されるアニッサ・メクセンにKO負け。今回はそれ以来の試合となる。戦績は49勝(9KO)8敗。
今回が3度目のキックボクシングルールマッチとなるスーパーガールは「過去の2試合では、特にヒザや他の武器を使ってポイントを得る方法など、キックボクシングのルールを研究してきた。直近の試合(フェルナンデス戦)の後、ルールを破らずにヒザ蹴りをする方法を学んだ。知識が増えたから、この試合ではもっとうまく調整できるはず。それに、スタンプと戦って自信がついた。『世界チャンピオンと接戦を演じたんだ』って。今後の対戦相手でこれ以上のレベルの人はいないと思う」と、ルールにアジャストしていると共にスタンプ戦を経験して自信を付けたとコメント。
モラレスについては「過去2度延期されたが、動揺はしなかった。ただ早く彼女と戦いたかった。彼女は自分の憧れの選手のアニッサ・メクセンとも戦ったことがあるから、自分の技術を試すのにいい機会だと思う。自分が研究したところでは、彼女はボクサーに近いと思う。ほとんどパンチを出すことに集中している。これは長所であり短所でもある。パンチにしか頼っていないから。キックなどの他の技はあまり使わない。自分がパンチを交ぜた他の武器を使えれば、きっと彼女を圧倒できるでしょう」と自信をのぞかせる。
そして「もしこの試合に勝ったら、世界タイトルに挑戦したい。自分の決意はとても固い。今回の試合では、世界タイトルマッチに出られるポテンシャルがあると証明しないといけない」と、この試合をステップにONE世界タイトルに挑戦したいと野望を燃やした。