2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』の対戦カード第3弾発表記者会見が、10月30日(月)都内にて行われた。
-66kg契約3分3R延長1Rで、鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)と豊樹(NARIAGARI)の対戦が決定。
鈴木は2016年12月にKrushでプロデビューすると、サウスポースタイルから繰り出す左ミドル&左ストレートを武器に頭角を現し、2019年1月にKrushスーパー・ライト級王座を獲得。佐々木大蔵にタイトルを奪われたが、7月大会でFUMIYAを初回KOに破って再起。その後は泥沼の3連敗を味わったが、崖っぷちで臨んだ2022年4月の林健太戦で元K-1ライト級王者の林をKOする金星を得ると、8月には近藤魁成に先制のダウンを奪われるも延長戦で大逆転KOに成功した。11月にはヴィトー・トファネリも破って3連勝を飾ったが、2023年3月のK-1でパコーンに敗れる。7月にはデンサヤームを左で一撃KO。9月はモハメド・イスラムを延長戦の末に判定2-1で振り切った。戦績は15勝(9KO)8敗1分。
豊樹は皇治の推薦選手で、皇治がプロデュースする『NARIAGARI』の第1回大会、7月の大会で2連勝。2023年9月の第2回大会では元NKBウェルター級王者でRIZINやRISEにも出場している蛇鬼将矢を判定(3分1R)で下して3連勝を飾った。GLADIATOR武士道キック・ウェルター級王座、ABWウェルター級王座と2つのプロタイトルも持っている。戦績は13勝(8KO)8敗1分。
会見ではまず豊樹が「会見を見させてもらったけれど僕らNARIAGARIの方が色があるくないですか。みんな元気がなさすぎるなって感じで。鈴木選手、今回大阪なので僕の方が有名かなって感じなんですよね。今は顏も名前も分からんヤツがごちゃごちゃ言うてるなって思ってるでしょうけれど、自分はNARIAGARIから皇治CEOを始め運営の皆さんのおかげでK-1に乗り込むことが出来ました。これからNARIAGARIの子らの架け橋になりたいと思っているので、鈴木選手、とりあえずぶっ倒してやるからナメとったらやられるで。覚悟しとけや」と威勢のいい挨拶。
鈴木は「正直このオファーが来た時はいろいろと何なんだろうと思ったんですけれど、映像を見てレベルが違いすぎちゃってこの試合受けるか迷ったけれど、自分が思うのはK-1のリングって誰でも上がれるリングじゃないと思っているんですよ。ファッションで格闘技やっているわけじゃないと思うんですよね。だからそのレベルの違いをリングの上で見せてやろうと思います」と意気込み。
これに豊樹が「誰がファッションでやってるって?」と絡むと「お前だよ」と鈴木は怒りの表情。「ファッションでやってないの?」と聞き、豊樹が「やってないだろ」と答えると「お前、真剣にやってそのレベルかよ。笑わせんな。真剣にやってそれなら辞めた方がいいぞ」と怒りを爆発させる。豊樹も「お前に言われる筋合いはない」と反撃するが、鈴木が「それで真剣にやってるなら他の事やった方がいいぞ」と畳みかけ、司会が止めに入って舌戦は終了した。
鈴木は対戦相手の印象を聞かれると「印象特にないですね。この試合は勝負論がないので。負けるわけがない。相手にならないと思っています」と言い放ち、試合を組まれた時の腹立たしさはあったかと聞かれると「初めはありましたよ、それは。遊びでやっているわけではなくて王者を目指してやっているので。全部自分は王者クラスとやっているんですよ。それでこの選手用意されて。別に選手をバカにするわけじゃないですよ。ですが映像を見てガッカリですよね。だからこの試合に勝負論はないですよ。でも組まれたからには仕事をするので。思い出作りにK-1のリングに上がると思うんですけれど、最悪の思い出にさせてやろうかなと思います」と怒気を含んだ声で話した。
これに豊樹が「本気でやってないって言ってる相手にえらい本気で怒って来るなって。ちゃんと意識してるなって」と言うと、鈴木は再び「勘違いして欲しくないのは選手に対して怒っているわけじゃない。確かに感情的になりましたけれど、豊樹どうこうではなくそれはどうだっていいんですよ。俺が言ってるのはマッチメイクに関してですよね。遊びでやっているわけじゃないので。感情的にはなりましたけれど組まれたからには敵なので、試合までは憎いのでしっかり仕上げて叩きますよ」と、マッチメイクが不服だとする。
豊樹は「感情的になったとか言ってますし、言いたいことも分かります。そういうのも全部踏まえて自分はNARIAGARIから来ています。NARIAGARIの子を出すことに一人もいいと思っている人はいないと思って来ているので、何を言われても何も響かないですし、全部かっさらっていったろうかなって感で。それまで張り切っていきましょうって感じでお願いします」と笑顔で答えた。
これに鈴木は「試合で豊樹選手の覚悟を見たい。これでしょっぱい試合されたら本当に面白くないじゃないですか。何しに来たのってなってしまうので。だから頑張って欲しいですよね」とメッセージ。豊樹は「はい、頑張ります」と笑顔。
圧勝しないといけないという想いはあるかとの問いに鈴木は「そういう気負いはないですね。相手どうこうじゃないので、自分のやることをいつも淡々とやっているだけなので。相手が強かろうが弱かろうがそこは別に関係なくて、自分のやっていることをしっかりやれば自然に倒れると思うので」とした。
NARIAGARI参戦に関するバッシングについて豊樹は「怖いですよね。中傷されたことないので(笑)。けれど思い出作りに来ているわけでもないですし、本気でNARIAGARIに出て、本気でNARIAGARIからK-1に来て勝ちたいと思ってこの場に来させてもらっている。そういうバッシングされるのは分かっていたので、まあ言っとけよって感じです」と、試合で見返すと語った。
なお、NARIAGARIからのもう1名の出場選手と対戦カードは近日中に発表される。