トリプルメインイベントのトリを務める名高は、2週間前のS-BATTLEからの連戦となる
2023年11月26日(日)東京・後楽園ホールで開催されるジャパンキックボクシング協会『KICK Insist 17』の全対戦カードが発表された。
今大会はメインイベントには日泰国際戦3試合、セミファイナルはジャパンキックvs.NJKF交流戦となる。
トリプルメインイベントのトリは、既報通り昨年11月大会から1年ぶりにラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者の名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)が参戦し、ルンサックノーイ・シット二ワット(タイ)と対戦する。
ルンサックノーイは現在ONEで活躍しているONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイと105ポンド(ミニフライ級)時代に対戦し、勝利しているという元ムエサイアム・スーパーフライ級王者。
トリプルメインイベント第2試合は、7月大会でTrue4Uライト級7位のケンナコーン・ダブランサラカム(タイ)を2RでKOしたWMOインターナショナル ライト級王者の永澤サムエル聖光(ビクトリージム)が、元ルンピニースタジアム認定バンタム&スーパーバンタム級王者『ムエタイの生ける伝説』ボム・ピンサヤーム(BOMスポーツジム大分・タイ)と61.4㎏契約で対戦する。
永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で興之介を右フックでマットに沈めて第2代ライト級王座に就き、9月にはNJKFで鈴木翔也からダウンを奪っての判定勝ちでWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得した。2021年11月、トーンミーチャイを左フックで豪快KO。2022年2月に健太の挑戦を受けてWBCムエタイ王座の初防衛に成功すると、3月には元MAX MUAYTHAI 61.5kg王者パランラックに判定勝ち。7月にWMOインターナショナル王座決定戦をコンデートと争い、判定勝ちで三冠王となった。
ピンサヤームは2009年6月に初来日して以来、日本人選手を相手に圧倒的な強さを見せつけ、“日本人キラー”の異名を持つ。2018年9月に一度引退試合を行ったが、2019年12月に復帰。ヘンリー・セハスから延長戦の末に勝利を収め、2020年12月にはHOOST CUP日本ライト級王者にもなっている。2022年4月のBOMで初挑戦のオープンフィンガーグローブマッチでライヤマンを2RでTKOに破り、7月には梅沢武彦を判定で破ってBOMスーパーフェザー級王座に就き健在ぶりを示した。
トリプルメインイベント第1試合では、同じく7月大会で勝利し、7連勝となり試合後マイクで「11月に夢の足掛かりになる試合をお願いします」とアピールしたWMOインターナショナル フェザー級王者の瀧澤博人(ビクトリージム)が、元WBC&IBFムエタイ世界スーパーフライ級王者でTrue4Uスーパーフライ&バンタム級王者の強豪、ペットタイランド・モーラチャパットスリン(タイ)と57.5㎏契約で対戦。
瀧澤は2014年10月に新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座に就いたが、2017年5月に3度目の防衛に失敗。2018年9月にはKNOCK OUT参戦も果たしている。2020年8月大会でNJKFフェザー級1位・小田武司にヒジ打ちによるTKO勝ち、11月大会ではジョムラウィーに勝利してWMO王座を獲得した。シンガーソングライターとしてライブ活動もしていることから、“歌うキックボクサー”と呼ばれている。
セミファイナルでは3月大会でジャパンキック ライト級王者となった睦雅(ビクトリージム)がスックワンキントーン10月22日(日)後楽園ホール大会にて元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級6位、元ルンピニースタジアム認定フェザー級5位のセーンアティット Y’ZD(タイ)を初回KOで下した大ベテランの健太(E.S.G/元NJKFスーパーウェルター&ウェルター級王者、元WBCムエタイ日本統一ライト級王者)と対戦。互いに連勝中の両者がジャパンキックとNJKFの看板を背負って戦う。
睦雅は2022年11月大会でチャナペットにKO勝ち、2023年3月に初のタイトルマッチで大ベテランの内田雅之を破り、王座に就いた。
健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座も獲得し、NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。2021年9月にホームリングNJKFでの試合で100戦目に到達、その試合を勝利で飾っている。今年は2月に喜入衆に判定勝ち、4月に吉田凛汰朗にも勝利したが、5月にムエタイの強豪ソッガオに判定で敗れた。7月にはタップロンをなんとハイキックで初回KO、続く10月22日にはセーンアティットも右フックで初回KOに沈め、衰えぬ実力を見せつけたばかりだ。