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【RIZIN】満を持してのフライ級戦・扇久保博正「今回はかなりコンディションが仕上がっている」×ドッドソン「ヒロマサは後悔することになる」=大晦日『RIZIN.45』

2023/10/26 20:10
 2023年12月31日(日)『RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表記者会見が10月26日、都内にて行われた。  王座が新設(堀口恭司vs.神龍誠の勝者が戴冠)されるフライ級で、もう一つのカードが発表された。 ▼フライ級(57.0kg)5分3R扇久保博正(パラエストラ松戸)25勝8敗2分ジョン・ドッドソン(米国/JACKSON-WINK MMA)24勝13敗  扇久保は、2012年に岡嵜康悦に一本勝ちで修斗世界フェザー級王座を獲得。13年に堀口恭司に敗れ王座陥落も、14年のVTJフライ級トーナメントでは春日井健士、カナ・ハヤット、シーザー・スクラヴォスに勝利し優勝。16年4月に修斗世界フライ級(-56.7kg)王者の菅原雅顕に一本勝ちで二階級制覇を達成。 16年7月からにTUFに参加すると、一回戦でエンカジムーロ・ズールーに一本勝ち。準々決勝でアダム・アントリンに判定勝ち。準決勝で現UFC世界王者のアレッシャンドリ・パントージャに判定勝ちを収めるも、決勝戦でティム・エリオットに判定負けを喫し準優勝となった。扇久保より下の戦績の選手らがUFC入りを決めるなか、扇久保にオファーは来ず。2019年7月からRIZIN参戦を決意。  2020年8月の「RIZINバンタム級王座決定戦」では朝倉海に敗れ戴冠ならずも、2021年のRIZINバンタム級JAPAN GPで春日井“寒天”たけし、大塚隆史、井上直樹、朝倉海を下し、優勝。  2022年9月にキム・スーチョルに判定負け後、2022年大晦日からフライ級に転向も堀口恭司に判定負け。2023年7月『超RIZIN.2』で、朝倉海の負傷欠場を受けて、バンタム級に戻してフアン・アーチュレッタと対戦するも判定負けで王座獲得ならず。今回は、再びフライ級に戻して、UFC世界王座に2度挑戦の実績を持つドッドソンと戦う。  適正階級に戻して戦う扇久保は、会見で「今の僕の目標というのは、RIZINフライ級のベルトを巻くということと、RIZINフライ級を盛り上げることです。そのためにこの試合必ず勝ちます」と意気込み。  対戦相手のドッドソンについて、「ドットソンは過去に2度、UFCでデメトリアス・ジョンソンとタイトルを懸けて戦っている選手で、世界的に見ても有名な選手です。その選手にしっかり僕が勝ってRIZINフライ級でドットソンに勝つ選手がいるんだと世界に見せつけたいと思います」と語った。  対するドッドソンは、UFC10勝7敗。2013年1月と2015年9月に2度、UFC世界フライ級王座に挑戦している強豪で、2020年8月の最後のUFC以降は、ベアナックル・ボクシングのBKFCで3連勝。2022年大晦日にRIZINに初参戦し、所英男に1R TKO勝ち後、2023年5月の前戦で竿本樹生に判定勝ち。現在、MMA3連勝中だ。 扇久保戦に向けて、主催者を通じて、「日本にまた戻るのが待ち遠しい。日本の雰囲気は大好きで、特に大晦日の雰囲気は最高で、その一部として関われる事を誇りに思う。今大会も素晴らしい大会になるだろう。ヒロマサは以前から俺の名前を出して対戦要求していたが、今回俺がなぜ世界トップクラスと言われるのか思い知ることになる。軽々しく対戦要求した事を後悔するだろう」と、自信のコメントを寄せた。 [nextpage] フライ級GPに繋がる試合に  勝者は、同日にベルトを巻くRIZINフライ級王者への挑戦者候補となるが、扇久保は、「ここでしっかり勝って、RIZINフライ級がもっと盛り上がれば自ずとベルトも見えてくると思いますし、来年フライ級GPというところにもつながってくると思うのでこの試合に注目してください」と、王座への意欲と、層が一気に厚くなってきたフライ級のGP開催を望む。  一方のドッドソンも「同じ日にフライ級のタイトルマッチ(堀口恭司vs.神龍誠)があると聞いた。という事は、俺のベルトコレクションが近いうちにまた増えるという事だ。フライ級タイトルマッチの勝敗に興味はない。“俺にベルトを渡してくれる役を決めるだけの試合”だ。俺の試合はとにかく動きが多い。みんな俺の試合で思い切り楽しんでもらいたい」と、フライ級王座も視野に入れていることを語っている。  会見では、前戦でバンタム級に戻してスクランブル参戦した扇久保と戦ったアーチュレッタが、扇久保について「自分と試合をした時はそんなにフェアな状態ではなかった。短い期間で階級を上げて戦った扇久保選手を本当にリスペクトしていますし、凄くタフだと思っています。今回の対戦相手は危険な相手。自分とは違うスタイルで、自分はどちらかと言えば重くて上から押さえる選手ですが、ドットソンは爆竹のような選手で常に動き回って速い展開で動く。とはいえ、扇久保選手は準備期間があれば十分対応できる選手だと思っています」と、エールを贈る場面も。 「センキュー!」と力強く答えた扇久保は、ファンに向けて「3連敗中ということで自分自身も後がないと思っていますし、次が最後くらいの決意で戦うつもりで……毎回そうは思っているんですけれども。今回かなりコンディションもすでに仕上がっているので、ここ3試合とはまた違ったいい試合が見せられるなと思っています」という。  扇久保が現UFC世界フライ級王者のパントージャにTUFで勝利したとき、すでにドッドソンはデメトリアス・ジョンソンとの2度目の王座挑戦を果たしていた。  もし、扇久保がUFC入りしていれば、対戦していたかもしれないドッドソンとRIZINフライ級で戦うことは、忘れ物を取り戻す試合であり、いまの自身の強さを証明する試合にもなる。  扇久保は、「僕も36歳で年齢もおっさんになってきて3連敗中で結構ヤバいんじゃないかなって思っているファンの人もいると思うんですけれども、それでも諦めずに戦い続けてここで勝てば、見てくれているファンの人に勇気を与えられると思うので、そういうところを見て欲しいなと思っています」と語った。
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