5連勝の金子が中国からの刺客を迎え撃つ
2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』の対戦カード第2弾発表記者会見が、10月18日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトの-56㎏契約3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)vs.ラン・シャンテン(中国/深◎盛力人和/CFP/◎は土に川)の対戦が決定。
金子は2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと連続KO勝利を収め、2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝してK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、その後は2連続KOで再起。2023年3月にコンペットを破り初防衛に成功するとさらに連勝を重ね、9月に玖村将史との再戦を制して2度目の防衛に成功した。戦績は19勝(11KO)2敗。
シャンテンはまだ19歳ながら21勝(5KO)7敗と30戦近いキャリアを持ち、2020年GLORY OF HEROES -57kg級トーナメント優勝、2021年WLF武林風-57.5kg級トーナメント準優勝、2023年中国キックボクシング選手権-57kg級第3位の実績を持つ。右の強打と左ボディブロー、そして前蹴りで距離を作り右ハイキックをノーモーションでつなげる器用な面も持っており、飛びヒザ蹴りも見せるなど、攻撃なスタイルが持ち味だという。
会見に出席した金子は「自分自身が見据えている次の試合のためにも、国家のためにも頑張ろうと思います」とコメント。次の試合とは、と聞かれると「この試合に勝って(RISEバンタム級王者の)鈴木真彦選手とやりたいと思っているので。相手はアグレッシブでファイトスタイルも似ているので、そこでしっかり勝ちたいと思っています」と、シャンテンを仮想・鈴木として鈴木へのリベンジマッチにつなげたいとする。
会見に同席した宮田充Krushプロデューサーは「金子選手の意志、そこは認識しています。あとはそのマッチをRISEの王者ですし、RISEでやるのかK-1に上がっていただけるのか、それとも第三者のリングなのか。結果を出したファイターでしかも王者の言葉なので希望が実現できるように動いていくつもりです。僕も先日、RISEの伊藤代表と話す機会があって2人の名前が出た部分もあって。他団体のトップなので僕の口からは迂闊なことは言えませんが、カルロスプロデューサーが最初から言っている開国は世界へ向けてもそうですが国内へ向けても含まれる動きなので、ぬかよろこびさせてもしょうがないのでいい発表が出来るように努力していきます」と、実現へ向けて動きたいと金子に答えた。
今回対戦するシャンテンについて金子は「アグレッシブでガンガン来るので噛み合った試合になると思っています。中国はしっかり強い選手がいると思うのでそこに負けないように頑張りたい。何でも出来る感じで、それ(鈴木)に近いような感じになる」と評し、大事な試合前は勝ち方が大事なので、しっかりここで王者として盛り上げていきたい。KOしたいです」とKOで鈴木戦への狼煙をあげたいとする。
玖村とのライバル対決を制して「レベルの高い試合が出来たと思っていて。そこで満足せずにもっと上を目指していこうと思いました」とさらなる高みを目指すとし、「(自分のスタイルは)完成しつつあるって感じです。それをよりよい形で見せようと思います。完成形に近づきつつあるかなと思っています」と、理想のスタイルも完成に近付いているとした。
最後に、今回のテーマはと聞かれた金子はしばらく考え「カルロス」と謎のテーマを掲げていた。
なお、すでに出場が発表されているフェザー級王者の軍司泰斗、スーパー・フェザー級王者のレオナ・ペタス、スーパー・ライト級王者の大和哲也に関して宮田Krushプロデューサーは「最終調整に入っています。早ければ来週か、改めて発表します。また、関西のファイター、初参戦のファイターが出てくるかもしれない。インパクトある打ち出しができると思うので妄想を掻き立ててお待ちいただきたいと思います」と予告した。