2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』の対戦カード発表記者会見が、10月11日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトのK-1女子アトム級3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GP女子アトム級王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)vs.ルシール・デッドマン(オーストラリア/Taylormade Muay Thai)が決定。
菅原は2019年1月にプロデビュー。2020年11月の「女子アトム級王座決定トーナメント」決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就き3度の防衛に成功。2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」決勝でパヤーフォンに敗れたが、2023年3月のタイトルマッチでの再戦でリベンジし、K-1王座に就いた。7月にディミトラ・アガサゲリドゥ、9月にマリア・ネラに勝利して今年4戦目となる。戦績は13勝(1KO)3敗。
初来日のデッドマンはムエタイベースで、オーソドックス構えからの右ローキック、左ミドルキックを得意とする。対戦相手のパンチ連打も堅いディフェンスを駆使して守り、強烈なミドルキックで腕にダメージを与え、ボディへ突き刺すヒザ蹴りは脅威だという。パワー、スピード、テクニックと3拍子揃ったWBCムエタイ豪州ミニフライ級王者。戦績は9勝(1KO)無敗。
菅原は「今年4試合目をまたこういう大きい舞台で試合をさせてもらうのを嬉しく思います。しっかり成長した姿を見せて、あわよくばKO出来るように(笑)精一杯頑張ります」と挨拶。
今年4試合目に「試合に対する考え方もかなり変わってきて。今までは3分3Rやりきって練習したことが出せればいいなという考え方だったのを、自分がやってきたことをどれだけ出せるかチャレンジするという風に今までと違う感覚で試合をしてこられたので。どういう試合をしたい、どういうスタイルを作っていきたいかも明確になってきたので、それを完成させるために練習を頑張ってます。その目標とするスタイルに近付けられるように、成長した姿を見せられるように頑張ります」と、試合に対する考え方が変わってきたことと、自分のスタイルが明確に見えてきたという。
対戦するデッドマンについては「正直、最初に試合を見た時はめっちゃ強いなと思って結構ビビっちゃって(笑)。試合をする選手がどんどん強くなっていく、ステップアップしていることを嬉しく思い、これも与えられた試練だなと思い泥試合じゃなく明確な差をつけて勝ちたい。なので強い選手とやれるのは嬉しく思います」と、強い選手を用意してもらったことを喜ぶ。
相手の攻撃については「蹴りが上手な選手で、見ていてローキックが特に嫌だなと思って。どの蹴りも上手で前蹴りも使うので自分と被るところもある。見た感じ組みも多くは見られないのでK-1スタイルに適している選手だなと思いました。なかなか蹴りの選手とやる機会は今までのキャリアでそんなにないので、そういう選手と出来るのを嬉しく思うので蹴り負けないように頑張ります」と、蹴りを警戒するとした。
これで6試合連続で外国人選手との対戦になることについては「日本人の方と試合をすると、そうは思わなくても守りの姿勢が強くなる。誰とやってもそうですが、vs.世界をやらせてもらう中で新しいステップを用意してもらった感覚で今までにないようなワクワクした感覚でいつもより楽しみながら試合が出来ています」と、外国人選手との試合の方が楽しみながら試合が出来ると答える。
今回の試合をクリアすれば2023年は負けなし、2022年10月からの5連勝となる。そうなったら2024年はどんな活動をしたいかと問われると「もっともっと広い世界を見に行きたいと思うし、いろいろな国の人とやりたいし、世界だけじゃなく日本の他団体の選手とも交わっていけたらいいなと思うので、そこを目指して経験を積んでいる最中です。なので2024年は海外でも試合をしてみたいです」と希望をあげると、カルロス菊田K-1プロデューサーは「分かりました、押忍」と前向きに検討することを約束。
また、最近では一番髪を短くしたことをSNSにて報告していたが、その理由を聞かれると「自分のサロン(美容室に勤務)の先輩が退社されてしまい、最後に髪を切ってもらうってことで出来る限り短くしてください、しばらく切らなくてもいいようにってお願いしました(笑)」と明かした。その結果、「練習しやすいし、髪もすぐに乾くので生活がラクです」ということだった。